【伊勢名物】 「キッチンクック」のドライカツカレーを食べて天国に逝った!
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本日は、「キッチンクック」でペロペロしてきました!
三重県伊勢市にあるカレー専門店。その歴史は長く、伊勢の三大名物として有名なお店です。
天国には誰がいるのか
天国はどこにあるのか。私はよく考える。幼少期からあの世には天国と地獄があり、地獄には閻魔大魔王様がいらっしゃって舌を切っていると聞かされ育ってきた。閻魔大魔王様の狂気じみた罰に怯えていた私は、気が付くと悪人になることなく、善道を貫き数十年生きてきた。私はふと思った。「地獄には舌切り閻魔大魔王様がいる。では、天国には誰がいるのであろうか。」気が付くと私はキッチンクックという伊勢の老舗レストランの前で答えを探し求めていた。
天国へのカウントダウン
汗臭い男二人で休日の昼下がりに入店した。大勢のお客さんで広いとは言えない店内は埋め尽くされていた。辺りを見渡すと昭和初期と思われるレトロな電話や雑誌が陳列している。一瞬タイムスリップでもしたのか?と時間軸を疑いたくなったが、その場の雰囲気に圧巻され私は我に戻った。厨房にはダンディーなお髭を生やした貫禄のある親父さんとその弟子と思われる中年の男性が立っている。二人は料理に集中するためか、基本店内はセルフ制度。注文も厨房めがけて「カレー一丁」と叫ばなければならない。厨房から「そろそろ注文しろや」と言わんばかの眼差しを浴びながらも、私は何を食べるか考え出した。メニューは壁にかかった電光掲示板。いやこれは手書きなのだろうか。ドライカツカレーが輝いて見えた。この店で結構人気と前々から聞いていたバイアスのせいであろう。「大盛りドライカツカレーお願いします」と渇望した喉から発声すると同時に私の天国へのカウントダウンは静かに始まった。
弟子の視線と踊る髭ダン
年がら年中繫忙期であるお店であるため注文からお品提供までは多少時間がかかる。満席時でおおよそ10分~15分ほどであろうか。私は友との会話を弾ませながら、厨房での髭ダンの様子をじっくり横目で観察することにした。多くのトマト缶と謎のスパイスが鉄鍋の横に並べられている。0から作るカレーはスパイスの加減やトマトの配分がこの上なく難しい。無論素人でその達人の味を再現するのは不可能であろう。弟子がじっと見つめているようだ。この味を盗もうとしているのであろう。後継者問題でキッチンクックは以前騒がれていた時があるため、地元民からすると弟子の存在は一安心である。一方髭ダンは重い鉄なべを豪快に振り回している。その見事な鍋捌きには目を見張るものがある。そうこう考えているうちに時間は流れ私の前に芳香な香りを放つドライカツカレーが運ばれてきた。
天国の門番
ランプの魔人が乗っかっていそうな容器にルーが入っている。ランプ魔人があるカレー屋は旨いカレー屋の証だと昔から思っている。初っ端からライスにかけるのはナンセンスだ。まずはドライカレーだけで頂くことにする。ドライカレーを口に優しく運んだ。大きめの玉ねぎ、脂ののった豚肉が口の中で躍動する。これはお祭りだ。まるで天国の門番が「こっちの世界に早くおいで」と囁いてくれているようだ。これだけでも私は満足であったが、祭りはここから始まるのであった。
仲介人との出会い
門番をパスした私は次に茶色の液体(通称 : カレールー)をドライカレーにかけて頂くことにした。魔法のランプから注がれると同時にスパイスの香りが辺り一帯に立ち込める。どれだけのスパイスを混ぜたらこの香りを出すことができるのであろうか。私には一生解くことができない星の数の組み合わせだけあるスパイスの組み合わせを一途に研究されたことを察し、私は髭ダンに対する感謝と感服の念に襲われた。そして食欲に駆り立てられた私のテーブルマナーは先ほどに比べ多少荒々しくなり、口にブツを運ぶのであった。
仲介人だ。これはスパイスという凶器で天国のボスに面会させるか否かの振るいにかけにきている。鼻汗がじわっと滲み出てくる。しかしカレーらしい絶妙な辛さでこれは癖になりそうである。そして上に控えめに乗っかっているサクサクのカツと絶妙のシンパシーを奏でる。これはカツとドライカレーとカレールーの三国同盟だ。
天国のボスとご対面
スブーンを覆う紙で鼻汗を拭きとりながら止まることのないスプーンに思考が追い付かない。これは数学の問題を解く際、非論理的な思考によって奔るペンに論理的思考が追い付かない現象とよく似ている。ちょっと何を言っているのか分からないが、とにかくよだれもチョチョギレルほど旨いのである。私はあまりも夢中になりすぎて水を飲むことすら忘れていた。
キンキンに冷えたお水をグイッと飲む。その瞬間、私の視界には天国のボスが写り込んだ気がした。あれは何だったのであろうか。未だに分からない。しかし、確かにお釈迦様ではない何かが私の前に現れたのである。(翻訳 : とにかく全てが美味しかった。そしてカレーの後のお水ほど美味しいものはない。)
店を後にした私はアイスという天国のおばあちゃんの優しい手の中に包み込まれたのである。(翻訳 : お店の裏手に駐車場があるのでお車でお越しの方はこちらに駐車してください。)
本日もノンストップでタイピングしました。2076文字。頭の思考が回るがままに書きました。読んでいただきありがとうございました。
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「善人は天国に逝けるが、悪人は何処へでもいける」
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。