【津市】「カインドコックの家 カトレア」味噌カツ発祥の洋食店!昭和40年創業の老舗レストラン|食レポ・歴史
こんにちわ、ケンチェラーラです。
三重県津市にある「カインドコックの家 カトレア」に行ってきました。
実はコチラのお店は「味噌カツ発祥のお店」となっており、名古屋発祥と広く信じられている常識を覆すお店なのです。
その歴史も半世紀以上と長く、県内外の洋食店で一流のシェフで活躍する料理人も数多く輩出している名店。
その噂を聞きつけ、県外からこのお店のためだけに食べにやってくる人もいるほどで、人生で一度は行ってみる価値があるお店だと思います。
今回は、食レポや店主の経歴など、根掘り葉掘り取材してきたので、詳しく紹介させていただきます。
それでは、ペロペロしていきましょう!
営業 | 9:00~20:00 |
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定休日 | 金曜日 |
電話 | 059-226-5629 |
予算 | 2000円~ |
場所 | 三重県津市下弁財町津興3053 |
備考 | 予約可・カード不可・電子マネー不可 |
目次
味噌カツ発祥の洋食店!昭和40年創業の老舗「カインドコックの家 カトレア」とは?
1965年3月(昭和40年)、三重県津市下弁財町にオープンした「カインドコックの家 カトレア」。
味噌カツ発祥のお店として知られる津市を代表する洋食店で、ランチやディナーに加えて、お茶が楽しめるお店として創業から58年、地元民に愛されるお店として営業。
「優しい心遣いと、親切な思いやりのあるお店」を目指し、水一杯の接客の心をモットーに、食材と手作りにこだわった優しい洋食を提供しています。
店主の谷さんは、学校卒業後に地元津市の洋食の名店「東洋軒」で10年間修業。
その後は、珈琲の勉強をするために単独で名古屋に渡り1年間の厳しい経験を積んだ後に、25歳の時に「カインドコックの家 カトレア」を創業。
今や名古屋のソウルフードとして知られる「味噌カツ」を、日本で初めて考案したのは、正真正銘このお店で、お店の開業とともに看板商品として提供を開始しました。
谷さんは、田舎で育ちで実家が味噌を作っていた経験などもあり、自身の経験と照らし合わせて味噌と洋食を融合した料理が作れないかと考え、1960年頃から研究に着手。
最初は、味噌は洋食には絶対に使わないと、周りの料理人から反対を受けていたそうですが、自身の信念を貫き、5年の月日を経て和洋折衷の「味噌カツ」を開発するに至ったそうです。
1960年代と言えば、一般家庭にまだ洋食が浸透していなかった時代であり、「何とかして日本人にも洋食の素晴らしさを知ってもらいたい」という強い信念から生まれたメニューが味噌カツだったと話してくださりました。
今となっては、料理学校で講師を務めたり、県内外からお店に修業に来る人が沢山いるという人気店で、これまで100人以上の料理人をお店から送り出しているという。
津市内有数の老舗の洋食店であり、元祖味噌カツのお店となっています。店主は非常に仕事熱心な方で、80歳を過ぎた今となっても7時頃には出勤し、夜遅くまでいらっしゃるそうです…。
お店へのアクセスと駐車場について
お店は津市下弁財町津興にあり、国道23号線から一本中に入った道沿いにあります。
車でお越しの方は1階にある駐車場を利用するようにしましょう。
最寄り駅は阿漕駅で、徒歩10分ほどで到着すると思います。
人気店のため、食事の時間帯になると混雑することが多いですが、遅めのお昼は意外にも空いていることがあるので、狙い目かと。
事前の予約も可能で、大人数で利用する場合は、あらかじめ電話を入れておくようにしましょう。
店内の様子は?
お店は螺旋階段を上がって、2階部分にあり、何ともレトロな空間が広がっています。
木肌のぬくもりや陶器の温かさを感じる店内で、壁にかけられた絵画は店主が描かれたそうで、想像を絶するクオリティに驚きました。
また、店内の家具の配置や内装は、店主自らがデザインされたそうで、設計士さんに縮小スケールを渡して作ってもらったとか。
知識人の店主、何でも自分でやってしまうこだわりがあり、時間がある時は、横でお話をしてくださります。
調理は息子さんと、番頭さんに任しているとのことで、常に厨房から肉を叩く音が聞こえてきます。
コック帽子をかぶった状態の正装で接客してくださり、昔ながらのスタンスを貫く老舗という印象でした。
カインドコックの家 カトレアのメニューを紹介
- みそかつAセット(1950円)
- みそかつBセット(1850円)
- みそかつスペシャル(1450円)
- みそかつランチ(1100円)
- うれしいランチ(1850円)
- カトレアサービスランチ(1100円)
- レディーセット(1850円)
- お子様ランチ(1100円)
- エビフライ定食(2650円)
- エビフライ単品(1950円)
- サーモンステーキ定食(1950円)
- サーモンステーキ単品(1350円)
- サーモンフライ定食(1950円)
- サーモンフライ単品(1350円)
- カニコロッケ定食(1950円)
- カニコロッケ単品(1950円)
- テンダロインステーキ定食(4950円)
- ステーキ定食(2950円)
- ビーフヒレカツ定食(3700円)
- ビーフヒレ肉網焼き定食(4950円)
- 牛フィレのマルシヤンド定食(3500円)
- 一口かつ定食(1950円)
- ポークロースステーキハワイ風定(1950円)
- ポークロースカツ(1950円)
- ポークチャップ定食(1950円)
- ハンバーグステーキオリエタル風定食(1950円)
- レギュラーハンバーグステーキ(1950円)
- ハンバーグステーキベーコン巻き定食(1950円)
- ハンバーグステーキアメリカン風定食(1950円)
- チキンバター焼き定食(1950円)
- チキン網焼定食(1950円)
- チキンチャップ定食(1950円)
- チキンカツ定食(1950円)
- ブティブイヤベース(3600円)
- カキフライ定食(1950円)
- カキフライ単品(1400円)
- ポタージュミネストロン(800円)
- コンソメスープ オリジネール(800円)
- ポタージュ野菜スープ(800円)
- ポタージュ コーンスープ(800円)
- 昔ながらのカボチャスープ(800円)
- ビーフシチュー定食(3950円)
- タンシチュー定食(3950円)
- ブラックスペシャルビーフカレー(1650円)
- チキンイギリス風カレー(1650円)
- ブラックビーフカレー(1350円)
- カツカレー(1650円)
- ドライカレー(1450円)
- エビカレー(1650円)
- えびピラフハンガリー風(1400円)
- カニピラフハンガリー風(1400円)
- カニサラダ(1450円)
- エビサラダ(1450円)
- コンビネーションサラダ(1300円)
- ミニヨンサラダ(300円)
- パリジェンヌのオムライス(1300円)
- ノルマンディ風オムライス(1350円)
- オムライス(1250円)
- エビマカロニグラタン(1450円)
- カニマカロングラタン(1450円)
- シーフードドリアグラタン(1450円)
- スパゲティナポリ風(1350円)
- スパゲティミートソース(1350円)
- スパゲティカルボナーラ(1350円)
- スパゲティカレー(1350円)
- ベイクドチーズケイキ(550円)
- モカバウアロア(500円)
- フルーツバヴァロア(500円)
- コーヒーゼリー(500円)
- フルーツゼリー(500円)
- カスタードプリン(500円)
- プリンアラモード(800円)
- フルーツパフェ(800円)
- チョコレートパフェ(800円)
- アイスクリーム(500円)
- ヨーグルト(500円)
- サンドイッチ
- コーヒーセット(700円)
- ミニヨンセット(700円)
- フレンチトースト(600円)
- トースト(500円)
- カツサンドイッチ(1250円)
- クラブサンドイッチ(1250円)
- ミックスサンドイッチ(880円)
- タマゴサンドイッチ(880円)
- ミックスサンドイッチ(880円)
- タマゴサンドイッチ(880円)
- 野菜サンドイッチ(880円)
- ハムサンドイッチ(880円)
- クレープ
- りんごのシナモンクレープ(500円)
- ミックスフルーツクレープ(500円)
- バナナクレープ(500円)
- アイスクリームクレープ(500円)
お店の看板商品は何といっても「みそカツ」なので、初めての方は注文必須。
ちなみに、店主のオススメは「ビーフカレー」とのことで、東洋軒で修業されていた際、当時の東洋軒でブラックカレーを作るときに携わった経験をもとに開発した一品だそうです。
また、カツの他にも豊富な洋食がそろっているので、老若男女が楽しめると思います。
セットメニューにすると、スープ、サラダ、ライス、食後の珈琲が付いてくるのでお勧めです。
スイーツやパフェなどの軽食もあり、朝食や喫茶としても利用できます。
食事は一人2000円~3000円程度の予算でしょう。
メニュー表は店主さん自ら手作りされたそうで、何でも勉強熱心かつ器用であることを物語っているようでした。
- 味噌カツ発祥のお店
- 津市を代表する洋食店
- 朝早くからぶっ通し営業
今回食べたものを紹介!
津市内にある暖簾分けした「カトレア」には既にお邪魔していたのですが、こちらのお店は初めての訪問。
巷ではどちらが本家か分からないとの声も多いですが、今回ようやく白黒ハッキリしました。
今回は店主さんとお話を楽しみながら、名物の「味噌カツ」をいただいてきました。
その歴史とこだわりに思いをはせながら、じっくり味わってきたので、いつものように簡単に食レポをさせていただきます。
早速、ペロペロしていきましょう!
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フォローみそかつAセット(1950円)
熱々の鉄板で登場した、このお店発祥の「味噌カツ」。
現在多くの味噌カツを提供しているお店では、トンカツのようにカットした状態で提供するお店が多いですが、あくまでも洋食店のスタイルを確立するためか、自分でナイフを入れて食べ進めていきます。
お肉はしっかり叩きが入った120gのもので、なかなか食べ応えがあります。
特製のソースは、麦酒とワインを加えたもので、その他の詳細は企業秘密。
味噌は強烈に甘いというわけではなく、程よい酸味を感じながら、あっさり食べれる感じ。
ソースそのものの風味が素晴らしく、個人的にかなりドストライクなものでした。
衣のサクサク感もしっかり残っており、創業当時から全く変わっていないという味を堪能。
名古屋で食べる赤味噌ベースのカツとは、全く異なる味で、発祥というパワーワードに負けない抜群の美味しさ。
カツの下には、ややカレー風味の野菜炒めとパスタが入っており、ほどよくカツの脂身を中和しながら食べることができます。
ちなみに、サラダは全て手作業で千切りを行う、立体感のあるキャベツを使用。
ドレッシングに関しては自家製となっており、野菜本来の味を活かすもので、先行した強い風味や旨味ではなく、後からふんわりと野菜を包む印象。
これ、普通にすごいです。
その他にもマヨネーズなども全て手作りしているとのことで、利潤と手間を度返しした、このお店のスタンスには脱帽です。
それにしても、天むす、味噌カツといい、名古屋発祥と広く認識されているのは、何故なのか…。
食後は、こだわりの珈琲で一服。
ドライアイスで演出したフレッシュを、自家製ブレントの珈琲に適量入れます。
近くの「京口屋珈琲館」でも似た演出を見ましたが、こちらのお店は創業当時からこのスタイルだとか。
店主曰く、フレッシュを入れたら、混ぜずにそのまま飲むのが美味しい珈琲の飲み方とのこと。
「甘く優しく、ほろ苦く、そして熱いうちに我がものにすべき」とメニュー表に記載があり、何ともロマンチックな店主が淹れる、最高の一杯でした。
休みの日も仕込みをされることが多いそうで、どうかお体ご自愛下さい。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:発祥という言葉に負けない実力
谷様、最高の食事をありがとうございました。
ごちそうさまでした!
カインドコックの家 カトレアに行った感想
今回は三重県津市にある「カインドコックの家 カトレア」に行ってきました。
今では常識とされる味噌カツですが、1960年頃にいち早く、その食べ物を考案し、信念をもって研究を続けたという店主。
店主が独立された25歳とは、まさに自分の今の年齢であり、何事も「信念をもって長く続け、勉強し続けなさい」という言葉胸に響きました。
そして、絵画や内装、メニュー表に至るまで何事も本気で取り組む、職人気質な店主に憧れますね。
まさに、カインド(親切な)なコックがいるお店という言葉がふさわしく、大変勉強になりました。
また、お会いできるのを楽しみにしております。
本日も最高のペロペロでした!