675記事目

【志摩市】「的矢かきテラス」最高の生牡蠣を食べるならココ!佐藤養殖場の歴史が詰まった人気ランチ|メニュー・食レポ

公開日:2023年08月28日

こんにちわ、ケンチェラーラです。

三重県志摩市磯部町にある「的矢かきテラス」に行ってきました。

三重ブランド第一号に認定された的矢かきの養殖業者「佐藤養殖場」が運営するお店で、いかだの上に建てられた海上レストランで食事を楽しむことができます。

実は佐藤養殖場は、世界で初めて無菌牡蠣の養殖技術を確立した会社で、今や日本全国で牡蠣を生で食べる食文化が広まっていますが、まさにそのルーツにあたるお店と言えます。

そして、海を歩いているような感覚になる最高のロケーションで、牡蠣料理を堪能できるということで、今や県外から多くの観光客が足を運ぶ志摩市随一のグルメスポットに。

以前は、養殖業のみで運営していた会社の新しい試み、この目で確かめるべく潜入調査してきたので、その歴史や特徴などを詳しくご紹介します。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 10:00〜15:00
定休日 不定休
電話 0599-57-2612
予算 2000円~
場所 三重県志摩市磯部町的矢889
備考 予約可
リンク 佐藤養殖場 公式HP




志摩で最高の生牡蠣を食べるならココ!佐藤養殖場が運営する「的矢かきテラス」とは?

2022年1月26日、三重県志摩市磯部町にオープンした「的矢かきテラス」

店名の通り、三重を誇るブランド”的矢かき”を専門に取り扱う飲食店で、養分たっぷりの的矢湾で育った牡蠣を1年中食べられるお店として今注目されています。

三重の地域特性をいかした生産品・加工品の中から、特に優れているとされている県産品に与えられる「三重ブランド」にも認定された”的矢かき”は、伊勢志摩観光の際には絶対に食べておきたいグルメの一つ。

名物の生牡蠣、カキフライ、この地域ならではの食べ方「カンカン焼き」など、季節ごとに楽しめる牡蠣料理を提供し、一般的なお店では出回らない3年物の牡蠣は誰しもが唾を飲み込む圧巻のビジュアル。

そして、この地域ならではの地形を活かした、海上レストランでの食事は、絶景のオーシャンビューが日頃の疲れを癒してくれること間違いなし。

佐藤養殖場とは?

運営母体は1925年10月に創業した有限会社佐藤養殖場。こちらの会社は伊勢志摩の牡蠣界隈では誰しもが知る法人で、生牡蠣の食用化に世界で初めて成功した法人。創業から一貫して養殖業のみを行っていたのですが、コロナを機に「的矢かきテラス」という形態で飲食業に踏み出し、見事に大ヒットしたそうです!

志摩地域には海の幸を存分に使った名店と言われるお店は数多くありますが、今若者からSNSで注目されており、かなり波に乗っている印象を受ける「的矢かきテラス」。その実力は名実ともに確かなもので、全国の牡蠣好きのメッカとも言えるでしょう。

世界初の無菌牡蠣の特許取得!佐藤養殖場の歴史について

約100年の歴史がある佐藤養殖場ですが、創業者は佐藤忠勇という偉人で、今も変わらず養殖場の近くに当時の研究所が残っています。

佐藤忠勇は、1887年11月、東京都出身で、早稲田中学校に入学し、当時の先生から「自分の一番得意なものを専攻し、それを社会に役立てよ」と言われたことから水産学を志しました。

卒業後、北海道大学水産学部に入学し、プランクトンの研究に尽力し北海道水産試験場にて勤務。

その後、1919年頃から志摩市磯部町に移住し、真円真珠の養殖技術の確立を目的に日夜研究に勤しんだのですが、同年に御木本幸吉が先行して真円真珠養殖の特許を取得。

絶望の境地に立たされていた佐藤ですが、真珠養殖筏に付着し成長する牡蠣を発見。

そこで佐藤は、通常2~3年かかる牡蠣の成育が、的矢では1年で十分な個体サイズになることに気づき、海中養殖の礎となる「垂下式牡蠣養殖法」という方法を確率するに至りました。

しかし、困難は続き、1945年の敗戦を機に日本はGHQの施政下に置かれ、アメリカ軍は「日本の牡蠣は不衛生だから食べないように」と通知。

これを知った佐藤は生でも安心して食べられる「無菌かき」を作ることを決意し、自身の研究所で日夜研究に励む。同年、紫外線で殺菌した海水を利用した牡蠣の浄化法「紫外線滅菌浄化法」を考案し、その後特許を取得。

当時は某有名漫画でも取り上げられ、その知名度とブランド力が全国に伝搬していきました。

その後、養殖業を通じて事業を営んでいたのですが、2021年7月に経営陣が新体制となり、5代目「濱地大規」を筆頭に飲食事業に参入。

現在では牡蠣について知れる体験型ツアーなども開催しており、伝統を重んじながら、従来の型に囚われない事業体制を確立。
「牡蠣が苦手な人も、牡蠣が好きな人も、的矢かきを食べた時に心から「美味しい」って感動していただけるように牡蠣づくり」という想いをもとに、今や東京、関西など全国約400のレストラン、ホテルに直接出荷する企業に。

非常に長い歴史を有する佐藤養殖場。三重県民でもこれだけ素晴らしい技術をもった企業が地元にあることを知らない人はまだまだ多い印象です。これからも三重ブランドを世界へ届けていってもらいたいですね。

お店へのアクセスと駐車場について

お店は志摩市磯部町的矢にあり、近鉄鵜方駅から車でで15分ほどで到着します。

駐車場は佐藤養殖場専用のものが確保されており、駐車台数も十分あります。

事前の予約も可能で、休日は特に満席であることが多いので推奨されます。

予約は前日までに連絡必須で、時間指定は10:00~、11:30~、13:00~の3部制となっています。

店内の様子は?

陸にある2階建ての店舗は、倉庫として使っていた建物を大規模改装。

壁には昭和初期に撮影された養殖場周辺の写真やサイン色紙が飾られており、1階は44席、2階は38席、海上レストランには36席完備。

店内は白を基調とした内装で、清潔感が漂う現代的な雰囲気。

2階席は全席オーシャンビューとなっており、的矢湾を一望することができます。

木と透明の波板で作られた海上桟橋にある客席からは、湾内を行き来する船や牡蠣養殖の作業の様子が眺めることができ、まさに非日常の体験を楽しめます。

座席に付くと一つ一つ丁寧に料理を説明してくれるので、知識を入れながら食事を堪能しましょう。

お店は的矢湾に面した佐藤養殖場の作業場に隣接しており、牡蠣の選別作業などを運が良ければ見ることもできます。

飲食店の向かい側にはお土産販売所も設けられており、牡蠣に因んで物産の販売も行われていました。

 

的矢かきテラスのメニューを紹介

  • 夏の岩牡蠣(990円)
  • 焼き岩牡蠣(990円)
  • シングルシードオイスター(990円)
  • 夏限定メニュー
  • 牡蠣づくし定食(3950円)
  • 牡蠣テラス御膳(5000円)
  • 丼・定食セット
  • かきテラス丼(2900円)
  • 志摩手こね丼(1980円)
  • かきフライ定食(1980円)
  • エビフライ定食(1680円)
  • 単品メニュー
  • カキフライ(980円)
  • 蒸し牡蠣の2種類の冷製ソース仕立て(800円)
  • 牡蠣の燻製オリーブオイル漬け(550円)
  • 牡蠣料理
  • カキフライ(980円)
  • 牡蠣の冷製ソース2種(800円)
  • 牡蠣の南蛮漬け(550円)
  • 牡蠣の甘タレ唐揚げ(550円)
  • 牡蠣ご飯(450円)
  • 牡蠣の佃煮(350円)
  • 牡蠣の塩辛(500円)
  • その他のお料理
  • エビフライ(950円)
  • 鶏の唐揚げ(880円)
  • 本日の地のもん唐揚げ(600円)
  • 志摩・長福丸のたたきマグロ(580円)
  • 伊勢マグロの大和煮(350円)
  • 伊勢志摩アカモク(280円)
  • アオサの味噌汁(300円)
  • 白飯(250円)

メニューは定食や丼物、単品料理など豊富で、ガッツリ食事や昼飲みなど様々なシチュエーションで利用可能。

一番人気は「牡蠣づくし定食」とのことで、まさに牡蠣料理のフルコースとなっています。

提供する牡蠣は季節によって変化し、11月~GWにかけた「的矢かき」、GW~8月にかけて提供される「岩がき」など。

牡蠣が苦手な方向けのメニューもあるので、誰しもが安心して食事を楽しめると思います。

食事は2000円~5000円程度の予算で、ランチではやや贅沢な価格帯となります。

牡蠣の常識を覆す美味しさなので、苦手な方も挑戦してみる価値はあると思います。ちなみに、私も牡蠣は得意ではないのですが、コチラのお店のものはペロリと完食できてしまいました・・・。

今回食べたものを紹介!

以前からSNSで頻繁に目にしていたお店ということもあり、念願の訪問。

養殖場と隣接しているという点においても、日本全国を探しても、ここほど鮮度にこだわった牡蠣を食べれる飲食店はないのではないでしょうか。

事業再構築補助金を活用し約80Mの巨額資金を投じてオープンした的矢かきテラス。

創業者から5代目に至るまで、伝統と高い技術力を重んじながら、人々に感動を。

私のドストライクゾーンのお店であり、心を躍らせながら食事を楽しんできたので、食レポをさせていただきます。

早速、ペロペロしていきましょう!

おしらせ

ケンチェ飯では三重県グルメ全店舗制覇を目指して、どこよりも詳しいグルメ情報をお届け!

Instagramでは、随時DMでフォロワー様からの提案・ご意見を受付中!
また、フォロワー限定のイベントなども・・・!?

フォローしてお得な情報をゲットしてね!

フォロー

夏の岩牡蠣(990円)

夏に旬を迎える岩牡蠣、美しい盛り付けで登場した見たことないサイズの牡蠣。

真牡蠣とは異なり、生育速度が早い岩牡蠣は、約3年かけて養殖された代物で、的矢湾の養分をこれでもかというくらい吸収した嗜好品。

一般的な牡蠣の2倍はあろうサイズ感で、写真でも伝わる圧倒的なシズル感。

口の中に入れた途端に爆発する海のミルクは、言葉では表現できない感動。

甘み、旨味、塩味のバランスも抜群で、全てが一粒にギュッと濃縮されたような味わいでした。

一番驚いたのは風味で、これだけえぐみや臭みがない芳醇な風味を感じる牡蠣は初めて出会いました。

身も柔らかく、ふっくらと艶のある口当たり・・・これを超える牡蠣があるのでしょうか。

ちなみに、牡蠣をレモンで食べるのは王道ですが、一緒に添えられるポン酢醤油と新生姜の甘酢漬けのソースとの相性も抜群。

シンプルな食べ方ですが、非常に熟考された逸品で、牡蠣を思う存分堪能することができました。

食べ放題などで牡蠣を爆食いするのもありですが、このように最上級の牡蠣を少量楽しむのも贅沢な大人の嗜み・・・。

かきフライ定食(1980円)

こちらは比較的リーズナブルに楽しめる牡蠣フライ定食。

カキフライ、白米、あおさのみそ汁、佃煮、アカモク、漬物がセットになった定食で、カキフライは的矢かきの良さを最大限感じられるように、衣の付け方も独特。

生で食べるのも最高ですが、フライにすることで特有の香ばしさが出て、白米が止まらなくなります。

牡蠣に関しては、均一な身入れを行うために、水揚げ後に1粒1粒を選別し、品質チェックを行っているそうで、職人の厳しい目利きによって選ばれたもののみ。

本当に手間暇がかかったもので、数時間かけて食べに行く価値も十分ありますね。

 

そして、コチラの小鉢も手間暇がかかったもので、ご飯のつまみにピッタリ。

佃煮に関しては、お土産での人気ナンバーワンの商品とのことで、しっかりと味の染みた小粒の牡蠣という印象で、酒のつまみに最適。

その歴史の長さと、圧倒的なこだわりを知ったうえで楽しむ食事。

これだけの感動を人々に与えられる理由も納得で、現経営陣の技量とセンスの高さが垣間見えました。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:最高の牡蠣を最高のロケーションで。

的矢かきテラス様、最高の食事をありがとうございました。
ごちそうさまでした!




的矢かきテラスに行った感想

今回は三重県志摩市にある「的矢かきテラス」に行ってきました。

この地域では浦村牡蠣も有名ですが、そもそもの発祥は的矢なので、まさに牡蠣文化のルーツとも言えるスポット。

創業者である佐藤先生とのツーショットも撮ることができて、非常に充実した時間となりました。

食事と一緒に牡蠣の歴史や文化を楽しめるツーリズム、これからも世界にこの素晴らしい食文化を広めていってもらいたい限りです。

本日も最高のペロペロでした!