【伊勢市】「三玄」嵐山吉兆や鄙茅で修業した大将!最高の和食を堪能してきた|メニュー・食レポ
こんにちは、ケンチェラーラです。
三重県伊勢市にある「三玄」に行ってきました。
数年前から一度は行ってみたいと思っていた和食の名店で、大将は京都「嵐山吉兆」や多気町「鄙茅」で修業された名実共に確かな方。
前店舗では、ミシュランお墨付きということもあり、高まる期待を隠し切れない状態でお店にお邪魔してきました。
今回はディナーのお任せコースを堪能してきたので、食べた感想や特徴について詳しく紹介させていただきます。
それでは、ペロペロしていきましょう!
営業 | 12:00~15:00・18:00~22:00 |
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定休日 | 日曜日・不定休 |
電話 | 0596-24-7300 |
予算 | 20000円~ |
場所 | 三重県伊勢市御薗町長屋1362 |
備考 | 完全予約制・カード可 |
リンク | 公式Instagram |
目次
嵐山吉兆や鄙茅で修業した大将!伊勢市にある「三玄」とは?
2020年3月10日、三重県伊勢市御薗町にオープンした「三玄」。
伊勢市で指折りの和食の実力店で、地場の食の魅力を取り込んだ最高の和食を楽しむことができる完全予約制のお店。
大将の松原京介さんは、伊勢市で生まれ育ち、多気町の相可高校で「まごの店」の第一期生として本格的な調理技術を学ばれました。
その後は、京都のミシュラン3ッ星料亭「嵐山吉兆」で9年間の修業を積み、三重に戻ってからは多気町にある「鄙茅」で開店時から5年間料理長を務められました。
鄙茅時代には、東海版ミシュラン一つ星を獲得するなど、和食の料理人としての経験や技術も世に露呈し始めました。
厳しい料理の世界で長年生き抜いてきた技術と職人魂を、三玄で口にする逸品から感じ取ることができるでしょう。
伊勢市街から少し距離がある、宮川の畔で営業するお店で、まさに”美食家の隠れ家”と言えます。毎月料理の内容は変化するので、何度行っても和食の魅力を楽しめます!
お店へのアクセスと駐車場について
お店は伊勢市御薗町にあり、国道23号線から海方面へ3分ほど進んだ場所にあります。
少し場所が分かりにくいですが、お店の手前にある駐車場(8台分確保)から道を進んでいくと、圧巻の日本家屋が見えてくるので、すぐに分かると思います。
最寄り駅である伊勢市駅からは車で約10分程度。
事前に予約が必須となっており、2週間~1か月前を目途に予約しておくことを推奨します。
店内の様子は?
外観は伊勢の郷土を物語っているような独特の和風建築。
お店の入口には、京都吉兆会長の徳岡孝二さんと、伊賀焼作家の蓮善隆さんの合作である表札。
住宅街にあるとは思えない圧巻の日本美に感動しながら入店。
店内はカウンター席と個室があり、大将と女将、お弟子さん3名程度が常在。
皆さんと挨拶を済ませて、約3時間のコース料理の開始。
素晴らしい気配りと配慮のある接客で、まさに”おもてなし”の真骨頂。
三玄のメニューを紹介
- 会席(11,000円)
- おかませ(20,000円)
コース料理は2種類あり、予算に応じて選択するとよいでしょう。
いずれも、10品以上の内容となっているので、誰しもが満足いくボリュームだと思います。
お酒は日本酒が中心で、大将が料理に合うものを選んでくださるので、お任せするのがオススメです。
食事は一人10000円~30000円程度の予算でしょう。
料理の細部に対するこだわり、器づかい、接客など、本当に一流のお店だと思います。他のお店では口にすることができない、独特の日本料理という印象でした。
- 伊勢で最高の日本料理
- 特別な日などにオススメ
- 品のおもてなし
今回食べたものを紹介!
今回は念願の初三玄ということで、胸を躍らせながらお邪魔させていただきました。
県内の地酒や古美術など、お店の至る所に美学を感じ、厳しい時代の吉兆で9年も修業された貫禄たるものもヒシヒシと感じました。
実はあまりに感動したので、1ヶ月経たずしてリピートしてしまうほど、三玄沼にハマってしまいました…。
個人的に激押し店なので、ちょっとした特別な時、食が好きな方は、多少足を延ばしてでも行ってみる価値が大いにあるお店だと思います。
今回は「お任せコース(会計:約25000円)」の内容を紹介させていただきます。
早速、ペロペロしていきましょう!
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フォロー向付
まずは、北海道の香箱蟹。
身を丁寧にほぐしたものを、美しく盛り付け、蟹味噌と一緒に。
まずは、そのまま食べ、その後はスダチでアクセント。
蟹本来の香りが鼻を駆け抜け、長い余韻に耽りました。
椀物
志摩産の甘鯛と鮑の御吸物。
丁寧な包丁仕事が光る鮑、和食の醍醐味である出汁に思わず唸りました。
上部には葱、生のかぶら、三つ葉が添えられ、美しい彩り。
造り①
この日のお造りは、青森県大間のマグロ、鳥羽のアオリイカ。
口の中で無限に広がるトロ、ねっとりと烏賊特有の口当たりを堪能。
造り②
お次は、志摩市安乗町のフグ。
フグの皮を細かく刻んだもの、白子をこしたものをソース上に仕上げ、一緒にいただきます。
ふわっとした上品な口当たり、香り立つ白子。
思わず、一口で食べてしまいました。
温物
伊賀焼のような美しい器で登場したカラスミとホタテの貝柱。
天使の髪と謳われるカダイフという衣をまぶしたもので、カリッと甲高い食感と香り。
そして、個人的に日本酒の肴に最高と思っている、三玄さんのカラスミ。
これは、一度食べると虜になります。
一品
真珠貝と伊勢海老。
コリコリとした食感を楽しみながら、上部にかかった自家製の雲丹醤油の香りを堪能。
卵黄の甘みが感じられ、少し絡めて食べると、幸せ以外の言葉が見つからない感性に。
赤シソとワサビも美しいアクセント。
八寸
コチラが、本日一番楽しみにしていた八寸。
日本庭園を彷彿とさせる美しい盛り付けで、揚げてたのレンコン、松阪牛の牛カツなど。
お気に入りは鳥羽市のサワラのミルフィーユ。
スケソウダラの卵や車エビなど海の幸が盛沢山で、五感で楽しめる料理。
焼物
マハタの照り焼き。
備長炭を用いてじっくり丁寧に火入れされたもので、身は想像つかないくらいのふっくら。
淡泊な味わいですが、無駄なものをほとんと感じず、まっすぐな味という印象。
蒸し物
金目鯛のかぶら蒸し。
かなり温度が高く、そのおかげあってか香りが立つ。
トロっとした餡からは、出汁の美学すら感じる一品。
飯物
飯物は6種類ほどが盛り付けられ、白菜の浅漬け、アスパラの浅漬け、カボチャなど。
ひとつひとつが自家製で丁寧な仕込みと仕事が、咀嚼するたびに脳裏をよぎるよう。
昆布の佃煮と明和町の御糸米の相性が、本当に良かったです。
この日のご飯はコースの中で何度か登場していたフグを使った飯物。
ふっくら揚げられた白身、かぶらの葉っぱ、錦糸卵を使ったもの。
コースの中で共通する食材は数多く見られますが、味わいや魅せ方が全く異なるので、毎度「アっと」声が出るほど驚きます。
ちなみに、隣組と毎度ご飯の内容は異なるので、季節や予算によって隣の芝生は青く見える場合があるかと。
水菓子
伊勢市内で作られている章姫とももいちごという品種の苺を使ったシャーベット。
上には揚げたフキノトウを添え、なんとも上品なビジュアル。
細かく刻まれた苺なのですが、コースの最後で、しっかりと存在感を残しながらも、口の中をさっぱりとしてくれる感じ。
小菓子
最後は、大将が丁寧に抹茶を立ててくれます。
厳しい修業の世界を乗り切り、独立に至った大将。
「また、料理人としての、一歩がまた始まりました。」と仰っており、本当に真摯に料理と向き合っているという印象でした。
20年以上、この和食の世界の一線を駆ける職人さんは、考えられないほどの思考やこだわりを水面下でお持ちなのでしょう。
素晴らしい時間をありがとうございました。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:経験する日本料理の美
三玄様、最高の食事をありがとうございました。
ごちそうさまでした!
三玄に行った感想
今回は三重県伊勢市にある「三玄」に行ってきました。
大将、女将、お弟子さん含めて、全員の素晴らしい所作と料理を思う存分堪能することができました。
ご一緒させていただいたのは、静岡を中心に活動されるグルメブロガーの「もぺこ」さん。
貴重な機会をありがとうございました。
また、お邪魔させていただきます。
本日も最高のペロペロでした!