【明和町】「神都の祈り」産学官連携で生まれた日本酒!特徴や飲んだ感想について紹介
こんにちは、ケンチェラーラです。
三重県多気郡明和町で生まれた日本酒「神都の祈り」についてご紹介いたします。
こちらの日本酒は、皇學館大学と三重県明和町の”産学官連携日本酒プロジェクト”で生まれ、2つの蔵でそれぞれ1,000本程度製造される希少酒。
毎年、学生と行政、そして企業が手を取り合い、原材料となるお米の田植え~稲刈り、そして仕込みまでを行い、最終的にひとつの日本酒になるという、まさに夢のような一本。
斎王の都である明和町において、地域の絆によって誕生した日本酒です。
今回は伊勢萬の協力をもとに作られた「斎王」、そして 旭酒造が手掛ける「御裳濯川」の2種類の特徴について詳しく見ていきます。
それでは、ペロペロしていきましょう!
産学官連携で生まれた日本酒!明和町と皇學館大學が手掛ける「神都の祈り」とは?
2016年(平成28年)、明和町と皇學館大学の声掛けに賛同した旭酒造㈱、㈱伊勢萬、㈲松幸農産で産学官連携が実現し、”産学官連携日本酒プロジェクト”が始動。
カケチカラ発祥の地である三重県明和町で育てた酒米「神の穂」を使用した贅沢な一本で、櫛田川・五十鈴川の伏流水を使って醸造した、またに地元密着の日本酒。
地元の魅力や日本酒の素晴らしさを海外へ発信するために、行政と企業、学生が手を取り合って、これまでにパリ、フランスなどの西欧諸国を中心に様々な品評会に出品しているとか。
2020年10月には、ロンドンで開催された日本酒品評会“ロンドン酒チャレンジ2020”において「斎王」が見事にプラチナ賞を受賞。
その後も、2021ボルドー、2022ミラノ、2022ルクセンブルク、2023年ミラノなど5つの酒チャレンジにおいて連続で賞を獲得しています。
そして、こちらの日本酒が作られる工程において豊作を祈願する一連の神事は、全て皇學館大学の祭式研究部と雅楽部によって執り行われています。
「御田植祭」や「抜穂祭」、「完醸祭」など大学生が主体となってプロジェクトに参加しており、学生代表である徳重さんからは、「日本酒の魅力を発信するとともに、学生生活を実りあるものにしたい。」とのコメントをいただきました。
年間1000本程度しか製造されない日本酒ですが、様々な人の想いが詰まったお酒となっています。まさに、産学官連携を実現した日本酒と言えますね。
毎年開催される「抜穂祭」の様子
今回は9月上旬に行われた「抜稲祭」の様子を一部ご紹介。
プロジェクトを地域内外に知ってもらいたいという想いから、一般の参加者を募集し、酒米「神の穂」である稲刈り体験を実施。
町内外から幅広い年齢層の方々が参加し、お清めの儀をはじめ、実際に田んぼに入って稲刈りを行いました。
稲刈りの後は、参加者みんなで美味しい酒米「神の穂」を使ったカレーライスを食べ、イベントは終了となりました。
ケンチェ飯も参加させていただいたのですが、本当に”神聖な儀”という感じで、普段は絶対にできない体験となりました。カレーライスも絶品でした…。
2種類の日本酒の特徴・飲んだ感想について
日本酒「斎王(さいおう)」と「御裳濯川(みもすそがわ)」について紹介させていただきます。
同じお米と酵母で作ったお酒ですが、仕込み水と酒蔵の違いで味わいが全く異なるものとなっており、飲み比べなどもオススメ。
御裳濯川
緑を基調とした美しいラベリングの「御裳濯川」。
御裳濯川とは、伊勢市にある五十鈴川の別名で、伝説の時代の斎王の倭姫命がこの清流で御裳を洗い清めたという故事に由来しています。
斎王の街である明和町と、五十鈴川が密接に関係した商品名となっており、何ともセンスが感じれますね。
味わいはフレッシュな甘みが際立つもので、誰しもが飲みやすいもの。
酵母なども全て三重県産を使用しているとのことで、この一本にこだわりが凝縮されています。
原材料名 | 米(神の穂)・国産米こうじ |
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度数 | 15~16度 |
日本酒度 | -1 |
容量 | 720ml |
製造元 | 株式会社伊勢萬(伊勢市) |
商品ページ | 商品の詳細はコチラ |
斎王
赤を基調とした品のあるラベリングの「斎王」。
名前の通り、明和町斎宮に由来した一本で、辛口でスッキリした味わいが特徴。
こちらは、私も実際にテイスティングしたことがあるのですが、甘みは控えめで、適度な酸味が感じられるものでした。
上品な丸みのある香りと、やや尖りのあるアニス系の風味。
お米の旨味がしっかり表面に感じられるもので、アルコールの余韻が結構長めでした。
辛口好きには最高の一本だと思います。
原材料名 | 米(神の穂)・国産米こうじ |
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度数 | 15~16度 |
日本酒度 | +5 |
容量 | 720ml |
製造元 | 旭酒造株式会社(明和町) |
商品ページ | 商品の詳細はコチラ |
酒米 神の穂
一般米ではなく、酒造りように開発されたコチラのお米。
普段は口にしないお米ですが、粒は一般的なものよりも大きく、米の中心部にある心白部分が大きいためか、モチモチとした食感が楽しめます。
ご飯単体というよりかは、リゾット系、カレーライスなどの”合せもの”にオススメです。
気になる方は、是非お買い求めください。
価格 | 486円(税込) |
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原料玄米 産地 | 単一原料米 三重県 |
原料玄米 品種 | 神の穂 |
販売者 | ㈲松幸農産 |
商品ページ | 購入はコチラ |
購入できるお店は限られていますが、見かけたときは手に取ってみてください!
神都の祈りに対する感想
今回は、神都の祈りの原料となる酒米「神の穂」の収穫という貴重な体験をさせていただきました。
まさに、自然の恵みに感謝し、「神に祈り捧ぐ酒」とも言える日本酒で、地元民である私も太鼓判を押す一本。
生産本数は限られていますが、地元の魅力や日本酒の可能性を、このお酒を通して世界に広めていってもらいたい限りです。
これからも、地域活性化の観点から地元、行政、学生、民間企業が手を取り合って、さらなる新商品の開発、行事などを楽しみにしています。
本日も最高のペロペロでした!