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【伊勢市】「つむぐ」鄙茅の料理長が令和5年7月に独立オープン!和食のコース料理|駐車場・食レポ

公開日:2023年10月19日

こんにちわ、ケンチェラーラです。

三重県伊勢市にある「つむぐ」に行ってきました。

多気町にあるミシュラン一つ星獲得店「鄙茅(ひなかや)」の料理長が独立開業したお店ということで、最近何かと耳にすることが多くなっている印象。

宇治山田駅からアクセスも良好で、ランチ・ディナーの2部での営業ですが、一斉スタートなので、事前の予約は必須。

記念日やデートには最高のお店だと思うので、皆さんも是非一度、足を運んでみてくださいね。

今回はディナーを堪能してきたので、食べた感想やお店の特徴について詳しく紹介させていただきます。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業
(昼の部)
12:00~一斉スタート
営業
(夜の部)

17:00~19:00の間でスタート

定休日 不定休
電話 090-6798-6206
予算 5000円~
場所 三重県伊勢市岩渕2丁目413−2
備考 予約可
リンク つむぐ 公式HP




鄙茅の料理長が令和5年7月に独立オープン!伊勢市にある「つむぐ」とは?

2023年7月29日、三重県伊勢市岩渕にオープンした「つむぐ」

宇治山田駅の裏手でひっそり営業する和食の専門店で、多気町にある「鄙茅」で総料理長を務めた大将が営むお店です。

鄙茅と言えば、1865年創業、鮎の甘露煮で知られる「うおすけ」が150周年を機に開業したお店で、「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版」において1つ星を獲得した実力店。

大将は、相可高校を卒業後してすぐに料理人の道へ進み、現在33歳に至るまでの15年間は和食一本で経験を積まれてきたそうです。

鄙茅では7年間勤務し、最後の3年間は総料理長としてコロナ渦を乗り切り、以前からの夢であった独立に至ったとか。

お店は相可高校の同級生と2名体制でのオペで、阿吽の呼吸とも言える抜群のコンビネーションが目の前で繰り広げられます。

料理は毎月変化するコース料理のみで、伊勢湾で獲れた鮮魚や地元野菜を中心したもの。

昼と夜の2部制となっており、夜はお酒と一緒に、厳選された食材で調理された、四季折々の和食を楽しむことができます。

店名には、「お店を開業するにあたっていろんな人に助けてもらったので、お客様とこれから先もお店を一緒に”紡いでいきたい”」という想いが籠っているそうです。

お店へのアクセスと駐車場について

お店は伊勢市岩渕の住宅街の一角にあり、宇治山田駅裏手にあり、改札から3分程度で到着すると思います。

車でお越しの方は伊勢文化会館の有料駐車場を利用し、お会計後に駐車券が渡される制度となっています。

基本的に事前の予約が必須で、お店の空き情報などは定期的にInstagramで発信されるので要チェック。

最大10名での利用も可能ですが、早めに電話を入れておくようにしましょう。

店内の様子は?

お店は令和5年度に改装された建物で、店舗は1階に入っています。

入口横にある下駄箱に靴を入れて、裸足で食事を楽しむ和のスタイル。

店内はカウンター10席のみで、オープンキッチンとなっています。

音楽がかかっていない研ぎ澄まされた雰囲気で、まさに大人の隠れ家のようでした。

お水に氷を入れるか入れないかを聞いていただいたり、トイレへの配慮も施され、接客が本当に素晴らしかったです。

 

つむぐのメニューを紹介

  • おまかせコース(5000円〜)
  • おまかせコース(8000円〜)

昼は5000円~、夜は8000円~のコースで予算を伝えると、お任せでコース料理を準備してくださります。

日本酒に関しては、メニュー表に記載がないものも沢山あるので、気軽に大将に尋ねてみてくださいね。

食事は1時間30分~2時間程度で、一斉スタートなので、時間を気にせず食事を楽しむことができます。

ドリンクやお酒代を考慮すると、食事は一人5000円~15000円程度の予算でしょう。

御二人の母校である相可高校の食物調理科は、当時は1学年40人の生徒がいて、男性は6人のみだったそうです…。その中の2人は卒業後は違う道を進んでいましたが、このような形で手を取り合って、一緒に飲食店を開業するというロマンのあるお店です。

今回食べたものを紹介!

この日は、個人的な記念日ということで、オープン当初から気になっていたコチラのお店へ。

清潔感のある店内でいただく、四季折々の幸は、まさに日本料理の真骨頂。

大将とお話を楽しみながら、フルコースを堪能してきました。

早速、ペロペロしていきましょう!

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先付け

この日は10月初旬ということで、コースの内容が変更されて間もない頃。

先付けは、シンプルな「いくら」。

塩水につけられた状態のいくらではなく、新物の筋子の状態で仕入れ、大将自らの手でバラしていく手間暇かかった逸品。

自家製の出汁醤油にしっかる付け込んであり、塩分は控えめ。

何よりもいくら本来の旨味が感じられ、皮の硬化などもなく、抜群の食感と香り。

お造り

この日の「お造り」は、金目鯛、サワラ、ハガツオの3種。

鳥羽産のサワラは、藁で燻してあり、ねっとりとした脂の旨味。

金目鯛は、表面に絶妙な火入れが施され、お皿が透けてしまうほど薄く包丁が入れられたもの。

朝穫れのハガツオは、漁港から直送されたもので、見た目はマグロのようですが、独特の旨味。

上部に添えてあるのは、雲丹と小さく刻まれたオクラ。

伊勢志摩、紀伊長島、五ケ所などの地物が中心で、黄身と醤油をブレンドした「黄身醤油」でいただきました。

適度な醤油の塩分を感じながら、ねっとりとした口当たりの醤油で、魚との相性が良かったです。

それにしても、大将の仕事は本当に丁寧で、見ているだけで、お酒が無限に進みます。




吸い物

吸い物はハタと松茸をベースにしたもので、人参や白ネギなどが添えられています。

食べる前から鼻腔を刺激する香り、提供直前に施される仕上げ工程など、本当に美しい。

野菜は地元生産者から仕入れたものが中心で、全体的に何とも優しい味。

これぞ日本料理と思わず拍手喝采したくなりました。

揚げ物

お次は錦爽鶏の骨付き唐揚げ。

提供の直前に米油でカリッと揚げた一品で、柚子胡椒でいただきました。

動物性の油で揚げた唐揚げとは対極のような口当たりで、軽快な咀嚼音を楽しみながら、鶏本来の旨味がジュワっと染み出してきます。

非常に軽い口当たりで、何個でも食べれるやつです。

箸休め

ここで登場したのは「いちじくのゴマ酢がけ」。

コース料理の中間地点にはふさわしい箸休めで、胡麻といちじくという珍しい組み合わせ。

ゴマの風味とコク、そしていちじくのフレッシュな口当たりの絶妙なコラボ。

不思議な感じでしたが、ペロリと食べることができました。

蒸し物

お次は蒸し物ということで「ワタリガニの焼売」。

熱々の身の中には、細くほぐされたワタリガニがたっぷり。

贅沢ですね。

一品

美しい器にのって登場した「甘鯛のまつかさ揚げ」。

甘鯛を揚げる工程、そしてキノコの餡を仕上げる工程など、タイミングを合わせた御二人の絶妙な共同調理。

この日が初めて提供ということだったのですが、何度も練習しているような、流れる調理風景に脱帽です。

キノコの餡は出汁がしっかり効いており、甘鯛は表面の皮が美しく反り返り、パリパリとした食感。

白身も締まっており、本当に美味しかったです。

焼き物

これは、個人的に感動した「サンマの幽庵焼き」。

美しい焼き目のサンマで、マイタケを巻き、やや苦みがあるサンマの肝を使った醤油を塗った逸品。

サンマの脂とマイタケの風味がしっかり味わえるもので、独創性が感じられます。

一緒にたたきごぼう、そしてからし蓮根。

盛り付けも細部までこだわりが感じられ、まさに美学。

器はおそらく、伊賀焼のものですね。

ご飯物

最後は、御飯物で「鯖寿司」。

紀伊長島の鯖を使用し、丁寧に包丁仕事が施されたもの。

炭で表面を炙ったものと生の2種類を食べ比べしたのですが、これがまた絶品でした。

シャリとネタの間には、きゅうりと大葉、そしてミョウガが入っており、全く雑味のない鯖の旨味。

サービスしていただき、つい丸々1本食べてしまいました…。




汁物

最後は和食らしく、お味噌汁で。

お菓子

最後はシャインマスカットでお口直し。

コース料理としての分量は、平均的なものですが、ゆっくり食べるので結構お腹いっぱいになりました。

流石は鄙茅さんのお墨付きというだけあって、大将の所作がひとつひとつ丁寧で、食べるだけでなく、視覚でも楽しむことができるお店でした。

毎月のコースの内容はお二人で考案されているそうで、これからもまだ見ぬ和食を紡いでいったもらいたい限りです。

素晴らしいお食事をありがとうございました。

日本酒・アルコール

言わずと知れた「作」は、毎度飲んでしまうので割愛。

「日高見」は宮城県石巻市にある1861年に蔵元が作られて平孝酒造で造られている銘酒。

透明感のある口当たりで、なかなか辛口。

すっきり飲むことができ、お米本来のコクと旨味がしっかり。

後味はキリっとしており、バランスのとれた味わい。

あとは、小林酒店の強烈なインパクトを残す、濃厚なリキュールが特徴の「鳳凰美田」も。

お会計は2人で25,000円。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:和食の真骨頂を伊勢で。

つむぐ様、最高の食事をありがとうございました。
ごちそうさまでした!




つむぐに行った感想

今回は三重県伊勢市にある「つむぐ」に行ってきました。

洗練されたお店の内装、そして和食を追及した大将が編み出す食事に感動しました。

食べるだけでなく、料理人の方と会話を楽しむこともでき、大切な人と行くのみピッタリなお店だと思います。

オープンして間もないということもあり、今後の益々のご活躍を期待しております。

本日も最高のペロペロでした!