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【四日市】「うな勢」創業50年を超える老舗の鰻屋!備長炭で焼き上げる最高のうな丼|メニュー・食レポ

公開日:2023年05月30日

こんにちわ、ケンチェラーラです。

三重県四日市市にある「うな勢」に行ってきました。

三重県北部では名実ともに確かな人気を呈するお店で、四日市で鰻を食べるなら間違いなく候補に入ってくる超人気店です。

昭和に創業して以来、長年地元民に愛されるお店として注目されており、土用の丑の日には400㎏~450㎏、数にして約1300尾の個体が厨房で捌かれ、お客様に提供されるそうです。

これほどの数を提供しているにも関わらず、職人の五感を最大限駆使して、一つ一つ丁寧に焼き上げている、まさに鰻屋さんの鏡とも言えるお店。

今回はお店の特徴だけでなく、食レポや店主の想いなど根掘り葉掘りまとめたので参考にどうぞ。

四日市で鰻屋さんをお探しの方には必見だと思うので、是非最後まで一読ください。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 11:00~15:00・17:00~20:30

ラストオーダー(14:30・20:00)

定休日 木曜日
電話 059-353-0100
予算 2000円~
場所 三重県四日市市城西町8-15
備考 予約可・カード可・電子マネー可
リンク うな勢 公式HP




創業50年を超える老舗の鰻屋!四日市にある「うな勢」とは?

1972年(昭和47年)、三重県四日市に創業した「うな勢」

2022年に創業50周年を迎えた老舗の鰻屋さんで、三重県北部で随一の人気を誇るお店です。

元々は志摩市の老舗うなぎ屋「川八」から派生して開業した経緯があり、初代店主である故木本一誠さんは、川八四日市支店の料理長を務めていた方で、閉業と同時にうな勢を創業。

創業当初は老舗の味を低価格で楽しめるとあって、たちまち人気店となり、2代目店主の雅士さんの代で現店舗に移転。

その後、平成29年に現社長の市橋政季さんが3代目に就任し、料理長と二人三脚となって鰻の捌き、串打ち、そして火入れを日々研究・改良を重ねながら行っています。

そして、うなぎ料理に欠かせない“タレ”は、「川八」から受け継いだタレを継ぎ足しながら使用。

100年以上の歳月、継ぎ足しを続けたタレは伝統の味を重んじながらも、少しずつ配合を変えて、甘くて濃い鰻用とすっきりとした甘さのご飯用の2種類のタレを使用。

また、鰻は一匹一匹がサイズが違うので、串の打ち方や、炭の配置などを感覚で変えていく職人技も光り、まさに鰻に全身全霊で向き合う職人が作り上げる最高のうなぎ料理を楽しむことができるのです。

休日になるとオープン前からお客様が並んでいることも多い人気店で、四日市市内で鰻料理を楽しむなら間違いなく候補に入れるべきお店だと思います。その満足度にはケンチェ飯も太鼓判を押します!

実は志摩市の名店にルーツがある!?鰻に対するこだわり

うな勢のこだわりは、何といってもお客様に提供するまでにかかる調理工程にあります。

実は創業から平成29年の現社長への代替わりまでの期間は、ガスで網焼きだったのですが、現在は備長炭を用いた串焼きに一新。

というのも、現社長である市橋政季さんが鰻の調理工程を学ぶ上でお世話になったという志摩市の名店「東山物産」にそのルーツはあるとのこと。

東山物産と言えば、三重県を代表する鰻屋さんであると業界ではかなり有名ですが、以前、市橋社長と料理長が東山物産に何度か勉強のために通っている時に、備長炭で焼き上げるスタイルの鰻の美味さに衝撃を受けたそうで、その後、思い切ってガス焼きから備長炭に変更。

守破離と言っても良いのでしょうが、備長炭を使用した火入れは非常に難しく、炭のサイズやその日の湿度や温度によって微妙に火加減が異なるため、職人の肌感覚で微調整が必要となります。

鰻一匹一匹のサイズや状態を判断しながら、炭を置く位置や焼きの時間を調整する姿は、まさに職人。

変更当時は、「前の方がよかった」などの声もあったそうですが、5年ほど経った今となっては、確かな味が認められ、毎年客足は増加しているとか。

すぐ横で焼き上げる姿を拝見したのですが、あまりの高温に近づくだけで熱中症になりそうでした・・・。市橋社長は水筒に水を入れて、灼熱の世界で、一日火入れを行うとのことで。ダクトで風を浴びながら、焼き上げる姿に男心がくすぐられました。

市橋政季社長について

愛知県出身で、静岡大学農学部を卒業後は、大学院で植物病理学を修めた。大学院修了後はユニ・チャームに就職。その後、結婚後に妻の父親が経営する「うな勢」を継がせてほしいと申し出。経歴的には包丁を握ったことがないところからのスタートであったが、鰻の捌き方、焼き方など一から勉強。県内外の専門店での修業を経てスタイルを確立。

お店へのアクセスと駐車場について

お店は四日市市城西町にあり、大通り沿いなのでアクセスは非常に分かりやすいと思います。

ちなみに、近鉄名古屋線・湯の山線「近鉄四日市駅」西口より車で7分、三重交通「常磐小学校前」バス停より徒歩1分で到着します。

また、大型バスを2台停めることができる全45台の広い駐車場を完備しているので、車でお越しの方でも安心ですね。

団体客や新年会など向けにもシャトルバスも完備してあるので、ご利用の方はお店までお問い合わせください。

事前の予約も可能で、人気店のため休日などは予め座席を確保しておくことを推奨します。

店内の様子は?

お店前にはテイクアウト専用窓口や自動販売機といった、真の鰻の専門店だからこそできる販売形態も確保。

入店すると、1階には広いテーブル席とお座敷が広がり、2階には最大80名まで利用できる宴会向けのお座敷が完備されています。

2階は人数に合わせて座席を区切ったり、椅子やテーブルを設置することもできるとのことなので、お気軽にご相談ください。

また、各座席にはシルバー川柳なども置かれており、注文から提供までの待ち時間を楽しむこともできる。

厨房は社長と料理長含む数名の男性が担当、ホールは愛想の良い女性スタッフが担当されており、非常に感じの良い雰囲気が漂っていました。

 

うな勢のメニューを紹介

  • 名物殿様丼(3900円)
  • 二段丼(2900円)
  • うな重(2400円)
  • 上丼(1900円)
  • 将軍丼(4900円)
  • お子様セット(900円)
  • 名代ひつまぶし
  • 大満足(3600円)
  • ひつまぶし定食(3700円)
  • レディース(2900円)
  • 鰻定食
  • 丼定食(3700円)
  • うなぎ攻め定食(5900円)
  • うなぎ洗い定食(3500円)
  • 上定食(3900円)
  • 特別定食(4900円)
  • かば焼定食(2900円)
  • 揚げたて天ぷら定食
  • 大海老天丼(2000円)
  • 有頭海老セット
  • Aセット(2300円)
  • Bセット(1900円)
  • 無頭海老セット
  • Aセット(2200円)
  • Bセット(1800円)
  • 一本うなぎ
  • かば焼き
  • 1本(3400円)
  • 1人前(2400円)
  • 白焼き
  • 1本(3400円)
  • 1人前(2400円)
  • ジャンボ
  • メガジャンボ(9900円)
  • ジャンボ(6900円)
  • 鰻料理
  • う巻き
  • 一切れ(550円)
  • 二切れ(1000円)
  • うなぎ洗い(1200円)
  • 徳利蒸し(600円)
  • うざく(490円)
  • 肝焼き(490円)
  • 粕漬け(490円)
  • うな天(1200円)
  • ハンスケ(400円)
  • 骨せんべい(390円)
  • 奉納セット(3900円)
  • 一品料理
  • 海老と旬の天盛り(2900円)
  • 有頭海老天ぷら(980円)
  • 無頭海老天ぷら(880円)
  • おつまみ
  • もずく(290円)
  • 枝豆(390円)
  • 茶碗蒸し(390円)
  • ダイヤサラダ(390円)
  • ゲソから揚げ(490円)
  • テイクアウト
  • 1本うなぎ弁当
  • 大弁当(3400円)
  • 丼弁当
  • 特大弁当(3900円)
  • 中弁当(2900円)
  • 小弁当(2400円)
  • 並弁当(1900円)
  • プチ弁当(1400円)
  • ひつまぶし弁当
  • 大満足ひつまぶし弁当(3500円)
  • レディース弁当(2900円)
  • 茶漬け用スープ(80円)
  • かば焼き
  • 1本(3400円)
  • 1人前(2400円)
  • 白焼き
  • 1本(3400円)
  • 1人前(2400円)
  • 地方発送うなパック1本(3500円)
  • 各種アルコール・ソフトドリンク(※上記画像参照下さい)

お店の自慢メニューは「かば焼き」「白焼き」で、「粕漬け」は不動の人気商品だとか。

また、ご家族や大人数の方向けのメガジャンボサイズもあるので、ご興味のある方は是非注文してみてください。

テイクアウト用のお弁当も販売しており、店頭でお渡しの場合のみ、定価より1割引となっているのお得感が増します。

その他にも公式ラインの登録で一品無料のサービス、レシート現金割引などのリピーターの方向けのお得なサービスもあるので要チェック。

食事は一人2000円~5000円程度の予算でしょう。

うな勢のフルコースを楽しむには定食がオススメで、う巻きやお刺身、お吸い物などフルセットになっているので男性の方でも十分お腹いっぱいになると思います。夜は一品料理をつまみながら、お酒で優勝するのも一つでしょう・・・!

今回食べたものを紹介!

自称、うなぎ愛好家である私ですが、今回は贅沢な2種類のうなぎ料理をいただいてきました。

鰻は九州産ということで、適度に脂がのっているのですが、ドカンと重すぎない口当たりで、誰しもが食べやすいという印象。

社長の鰻へのこだわりは確かなもので、一口食べると感じる職人魂。

贅沢な定食でしたが、鰻だけでなくお刺身やデザート、小鉢に至るまで一つ一つが丁寧な味付けでした。

早速、ペロペロしていきましょう!

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ひつまぶし定食(3700円)

まずは、いろいろな小料理が楽しめる「ひつまぶし定食」。

本命の鰻は鹿児島県産で、どうやらお店では九州産にこだわって使用している様子。

鰻は奇麗に腹開きが施された関西風のもので、食欲そそる光沢が照り映えるビジュアル。

焼きは、表面がパリッと甲高い食感を残しながらも、中はふっくらとした仕上がりで、高火力が持続する備長炭による火入れ、遠赤外線によってしっかり旨味が閉じ込められたもの。

万遍なく火入れしてあり、「焼き一生」と言われる職人技を見事に体現したもの。

金串は約8本程度であり、10分~15分程度の時間をかけてじっくり火入れ。

社長曰く、これでも東山物産のものとは何かが違うとのことで、これから先も研究・研鑽を続けて行くとのことで、鰻の奥深さを物語っています。

備長炭を前にして厨房にお邪魔したのですが、あまりの熱さに3秒でノックダウンしたのはココだけの話です・・・。

お米は味・香り・粘りの三拍子がそろった伊賀米を使用。

こちらの米は5年連続で特A級を獲得するコシヒカリで、鰻の濃厚な味に負けない甘さをもっており、存在感を放っていました。

ひつまぶしは、まずはそのまま食べることで鰻本来の旨味をしっかり。

その後は出汁と薬味を上手く使いながら、より深い風味やコクを感じながら食事を楽しみます。

鰻のタレ、焼き加減、御飯の三拍子がそろった、最高の定食でした。

名物 殿様丼(3900円)

贅沢に鰻をまるごと一本使用した「名物 殿様丼」。

まさに殿様の名前がふさわしい至高の丼で、食べる前からヨダレが止まりません。

ひつまぶしで楽しむのも一つですが、うな勢の鰻を純に楽しみたい方には何といっても丼に尽きます。

何とも美しいこのビジュアル・・・。

脂の乗り加減も私好みのものでしたが、何よりも焼き方が本当に素晴らしく県内屈指の実力店だと思います。

焼き関しては、志摩市の東山物産や中六に近いもので、三重県北部でもこのような素晴らしい鰻に出会うことができて感動しました。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:三重県北部で鰻を食べるならココ

うな勢様、最高の食事をありがとうございました。
ごちそうさまでした!




うな勢に行った感想

今回は三重県四日市にある「うな勢」にお邪魔してきました。

これまで三重県内の数多くの鰻屋さんを食べ歩いてきましたが、個人的にこのお店の焼き方とタレはどストライク。

忖度なしで九州の鰻の良さが前面に感じされるもので、一口食べると感じる職人の手間暇。

少し贅沢な食事ですが、あのパリッ、ふわっ食感に一度味を占めるともう忘れられません。

これからもうなぎ消費大国である三重の地を活性化し、末永くその味を承継していってもらいたい限りです。

今回は㈱Dream3.0のおうやま昇さんに素敵なご縁をいただきました、ありがとうございます。

本日も最高のペロペロでした!