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【地元密着×老舗の味】伊勢市の焼肉「南大門」で感じた温もりと至福の肉体験|但馬牛・松阪牛の贅沢

公開日:2025年05月16日

こんにちは、ケンチェラーラです。

伊勢市の外れに、昭和から変わらず地元に寄り添い続ける焼肉屋があります。それが「焼肉 南大門」。

ここではただ肉を焼くだけでなく、まるで家族の食卓に招かれたかのような体験が待っています。

名物のネギ包み塩タンから、ボリューム満点のランチ、個性的な女将の接客、そして驚きのウーパールーパーまで。

この記事では、店舗の歴史やおすすめメニュー、実食レポートを通して、観光客も地元民も虜になる「南大門」の魅力を余すところなくお届けします。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 11:00 – 14:00/16:30 – 21:00
定休日 木曜日
電話 0596-23-2397
予算 昼:¥1,000~¥1,999/夜:¥3,000~¥5,000
場所 三重県伊勢市神田久志本町1525-6
備考 カード可(JCB・AMEX・Diners)・電子マネー不可
リンク 食べログページ




伊勢市の焼肉と言えばここ!地元で40年以上愛される「焼肉 南大門」の魅力とは

三重県伊勢市で「焼肉 南大門」の名を知らない人はいないと言っても過言ではありません。

創業は昭和60年前後、大阪出身の女将がご主人とともに始めたこの店は、地元民にとって“焼肉と言えば南大門”というほどの存在に。

現在も変わらぬ味と人情味で、多くの常連客や観光客を迎えています。

南大門の特徴のひとつは、精肉に対する並々ならぬこだわり。

なんと、牛を丸ごと一頭仕入れることもあるそうで、希少部位をはじめとした幅広い部位を提供できるのはこのスタイルならでは。

仕入れと処理の技術に裏打ちされた肉質は、舌の肥えた地元客も唸らせるほどです。

高級ブランド牛として知られる松阪牛や但馬牛をリーズナブルに楽しめる焼肉店は、伊勢市内でも決して多くはありません。その中でも「焼肉 南大門」は、価格以上の満足度を提供してくれる貴重な存在です。他の焼肉店と比べても、その価格設定と肉質のギャップに驚くはず。南大門は「安くて旨い焼肉」の理想形とも言える存在です。

アクセス・営業時間・駐車場情報について

焼肉 南大門は、三重県伊勢市神田久志本町に位置しており、JR参宮線「五十鈴ケ丘駅」からは徒歩約15分の距離です。

また、近鉄「五十鈴川駅」や「宇治山田駅」からも徒歩圏内で、車で訪れる場合も便利な立地。

店舗横には数台分の専用駐車場が完備されており、観光帰りや家族での来店にも安心です。

営業時間は昼11:00〜14:00、夜16:30〜21:00で、定休日は木曜日。ランチタイムは平日・週末問わず営業しているため、観光客にも地元客にも使いやすい設定となっています。

五十鈴ケ丘駅からの行き方と周辺環境

五十鈴ケ丘駅からのルートは、駅を出て市道を直進するだけのシンプルな道順で、徒歩15分ほどの距離。

周辺には皇學館大学や高校が点在しており、学生の姿も多く見られるエリアです。

道沿いにはスーパーやドラッグストアもあるため、生活感ある落ち着いた雰囲気の街並みを楽しみながら向かうことができます。

店の前には大きな看板が出ており、初めてでも迷う心配はほとんどありません。



地元で長年愛される理由とは?

創業から約40年にわたり営業を続ける焼肉 南大門は、地域に深く根ざした存在です。

その理由は、素材と味への一貫したこだわりに加えて、アットホームな空間と心のこもった接客にあります。

お客一人ひとりと丁寧に向き合う女将の姿勢は、初来店でも自然と会話が生まれる温かい雰囲気を作り出しています。

また、価格設定も良心的で、学生や家族連れでも気兼ねなく利用できることが、長年にわたる地元からの支持に繋がっています。

店内の様子とユニークな演出も魅力のひとつ

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店に入ってまず驚くのは、壁一面に手書きメニューが貼られていること。

昭和レトロな雰囲気の中に、どこか懐かしさと親しみを感じます。

そしてもう一つの名物が、なんとウーパールーパー。カウンター近くの水槽で静かに泳ぐ姿に、初めての来店客も思わず笑顔になってしまいます。

店内には小上がりの座敷に加えて、仕切り付きの個室も完備されており、デートや家族利用、さらには20人規模の宴会にも対応可能。

アットホームな雰囲気と臨場感のある接客が、特別な焼肉時間を演出してくれます。

細部にまで配慮された店作りは、女将の“誰でも楽しんで帰ってほしい”という想いが込められているようです。

メニューのおすすめと予算目安をわかりやすく紹介

南大門の魅力は、なんといってもコスパと味の両立です。

定番のカルビやロース、ホルモンに加え、但馬牛や松阪牛を使用した贅沢な一品も多数。

単品は600円〜1,800円前後が中心で、希少部位でも手が届く価格設定です。

ランチは1,000円前後、ディナーは飲み放題を付けても一人3,000〜4,000円ほど。家族連れや学生、観光客まで誰でも入りやすい価格帯です。

盛り合わせやセットもあり、グループ利用でも安心。価格以上の満足感がここにはあります。

名物「ネギ包み塩タン」に驚き!焼肉 南大門のタンは一味違う

焼肉 南大門に訪れたら、まず注文すべきは「ネギ包み塩タン」です。

地元の常連だけでなく、遠方からこのタンを目当てに訪れるファンもいるほど。

南大門の塩タンは、見た目は一見シンプルな薄切り。しかし、最大の特徴は“山盛りの刻みネギ”を包んで食べるスタイルにあります。

焼き上がったタンにネギをたっぷりのせ、レモン汁をしっかりと絡めて食べれば、口の中にネギの爽やかさとレモンの酸味が広がり、脂の旨味をすっきりと引き締めてくれます。

そのほか、但馬牛(神戸牛の血統)を使用した希少なハラミや、松阪牛を使った新鮮なホルモンも見逃せません。肉質はどれも一級品で、老舗のプライドを感じさせる逸品揃いです。

関西出身の女将が考案した、甘めで濃い味付けの醤油ダレは、ご飯との相性も抜群。タレは卓上に置かれているため、好みに応じて調整できるのも嬉しいポイントです。




学生の味方!焼肉 南大門のランチが安くてボリューム満点すぎる

「安くて美味しい焼肉をお腹いっぱい食べたい」——そんな願いを叶えてくれるのが、南大門のランチタイムです。学生やサラリーマンに人気の理由が、このボリュームと価格のバランスにあります。

ランチタイムに提供される「ベストランチ」は、たっぷりのカルビに加え、焼き野菜、キムチ、小鉢、ご飯、味噌汁がセットになって1080円。

ご飯は丼サイズで提供され、焼肉の濃い味にも負けない満足感が得られます。

ガッツリ系の焼肉定食を探している方にとっては、まさに理想のランチスポット。財布に優しくて、お腹も満たされるメニューが揃っているため、学生からの支持も厚いです。

至福の実食レポート──牛塩タン、肩ロース、カルビと心満たす逸品たち

まずは看板メニューの牛塩タン。

焼き方は女将さんに教えてもらえるのですが、まずはタンをしっかり焼き上げ、その上に葱をたっぷりのせます。

葱をタンで巻くように持ち上げ、レモン汁につけて一口でいただきます。

焼き上がると同時に立ちのぼる香ばしさと、レモンの爽やかな香りが交差し、一口目から芳醇な旨味が口中に広がります。

薄切りながらも噛み締めるたびに肉汁がじわりとあふれ、山盛りのネギとの相性が抜群。

食感は驚くほど滑らかで、舌の上でとろけるとはこのことです。

続いて肩ロース(1,850円)。

この日は神戸牛の血統を持つ但馬牛が提供されており、ひと目でその肉質の美しさに目を奪われました。

一般的なロースよりやや厚めにカットされた一枚は、網の上で焼き上がるごとに脂が静かに溶け、芳醇な香りが立ちのぼります。

ひと口噛めば、まず感じるのは肉そのものの「野性味ある甘さ」。但馬牛特有のしっかりとした赤身の旨みがじわりと広がり、噛み締めるほどにコクが深まり、余韻が長く残ります。サシの主張は控えめで、むしろ“赤身で勝負している”という潔さが感じられる部位です。

ここで注目したいのが、地元・三重が誇る松阪牛との味の違い。松阪牛はサシが極めて細かく、脂が舌の上でとろけるような「絹のような甘さ」が特徴ですが、但馬牛の肩ロースはそれとは対照的に、赤身の「力強さ」と「骨太な旨み」が際立っている印象。

脂の甘さではなく、肉の味そのもので勝負できる一枚──特製タレがまたいい仕事をしていました。

次はカルビと焼き野菜。

関西出身の女将が守り続ける甘口の醤油ダレは、ただ甘いだけではなく、深いコクと香ばしさを兼ね備えた南大門の象徴的な味わいです。

炭火の熱で軽く焦げ目がついたカルビは、脂がじゅわっと溶け出す絶妙な焼き加減。

焼き上がったカルビをたっぷりのタレにくぐらせて頬張れば、肉のジューシーさにタレの濃厚な旨味が絡み合い、口の中が一気に幸福感で満たされます。

ここで登場するのが、南大門名物・山盛りの白飯。「こんなに食べられるかな?」と思ったのも束の間、カルビと交互に口に運んでいるうちに、箸が止まらない状態に。まるで魔法のように、ご飯が目の前から消えていきます。

焼き野菜との組み合わせも秀逸で、甘辛のカルビとシャキシャキの玉ねぎ、かぼちゃのほっくり感が良い箸休めに。

特に、女将が焼き加減を見てさりげなく声をかけてくれるのが南大門らしい心配り。味だけでなく、空間すべてが“ご飯を美味しく食べさせる”ために存在している、そんな気さえする焼肉体験です。

使用されているのは豆もやし、ほうれん草など、焼肉店では定番の構成ながら、どの野菜も驚くほど丁寧に味付けされています。

特に、胡麻油の香り立ちと塩の効かせ方が絶妙で、「素材に自信がある店が出す副菜」そのものでした。

この味の出し方は、おそらく関西風の調理文化がベース。塩味はしっかりしているのに角がなく、胡麻の風味が全体をふわっと包む。

どこか大阪の家庭の食卓を思わせるような、そんな温かみがあります。

焼肉の合間にこのナムルを挟むことで、口の中がリセットされ、また新たな一枚に向かう準備が整う——そう、まるで「次の一口をさらに美味しくするための演出家」のような存在。

お皿の端に置かれていながら、食卓全体の完成度を押し上げる立役者でした。

一見地味。でも、こういう副菜に“手を抜かない”からこそ、南大門は40年近くも地元民に愛されてきたのでしょう。焼肉の名脇役、ここに極まれり。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:学生の頃の思い出。

南大門様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!