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私房菜 きた川の予約・予算・駐車場は?松阪1日1組の古民家中華を実食で徹底解説

松阪市 中華 ディナー:おまかせコース 33,000円〜 ドリンクは別料金(1杯990円〜)※現金のみ 火・水・金・土・日曜日 17:00〜22:00(ディナーのみ・1日1組限定の完全予約制) 定休日月曜日・木曜日
[1230]私房菜 きた川の予約・予算・駐車場は?松阪1日1組の古民家中華を実食で徹底解説

こんにちは、ケンチェラーラです。

三重県松阪市の集落にたたずむ「私房菜 きた川」は、完全予約制で1日1組だけを迎える中国料理店です。

The Tabelog Award 2026でSilverを受賞するなど全国から注目を集めるこの店を約1年ぶりに訪れました。

古民家と日本庭園、そして松阪牛や大内山牛乳、鈴鹿のたまり醤油といった三重の食材を中華の技で仕立てるコースに、あらためて心を奪われました。

この記事では、岩牡蠣やふかひれ、松阪牛イチボまで夏のコース全8品の内容と、予約や予算、アクセスと駐車場などの実用情報をお届けします。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 火・水・金・土・日曜日 17:00〜22:00(ディナーのみ・1日1組限定の完全予約制)
定休日 月曜日・木曜日
電話 0598-63-1888
予算 ディナー:おまかせコース 33,000円〜
ドリンクは別料金(1杯990円〜)※現金のみ
場所 三重県松阪市伊勢寺町1020(伊勢自動車道 松阪ICから車で約5分、松阪駅・伊勢中川駅から車で約20分)
備考 現金のみ(クレジットカード・電子マネー・QRコード決済不可)、完全予約制、全席禁煙、
お子様連れ不可(大人と同じコースの場合は要相談)、駐車場あり(7〜8台)
リンク 食べログ



松阪の古民家で1日1組、私房菜 きた川が貫く「足さない」中華

お店の看板

松阪の郊外、山並みを望む集落の古民家で営まれるこの店は、「シェフのプライベートキッチン」を意味する「私房菜」の名のとおり、限られたお客さんのためだけに料理をつくる隠れ家です。

ここからは、シェフが名店「文琳」の教えを受けて故郷で開業するまでの歩み、1日1組という独自の営業スタイル、そして三重の食材を引き立てる調理のこだわりを順にご紹介します。

ネットの口コミだけでは見えてこない、この店が多くの美食家を惹きつける理由が伝わるはずです。

看板も庭も器も、どこを切り取っても店主の美意識が静かに伝わってくる一軒です。
何度訪れても、予約が取れるたびに心が躍る特別な場所だと感じます。

名店「文琳」の教えを胸に、故郷松阪の古民家で開いた私房菜

お店から見える庭園の様子

オーナーシェフの北川佳寛さんは1973年に松阪市で生まれ、辻調理師専門学校と辻調理技術研究所(中国料理)を経て、横浜「生香園」を皮切りに10店以上で修業を重ねたとされています。

なかでも大きな影響を受けたのが、ヌーベル・シノワの伝説の店とうたわれる「文琳」の河田吉功氏で、化学調味料を使わず余計な油や刺激の強い醤(ジャン)を控える“おなかにやさしい中国料理”の教えを胸に刻んだそうです。

そして2015年2月、故郷・松阪の郊外にある古民家を改装して開いたのがこの店です。

入口に掲げられた一枚板の看板には緑の「私房菜」と白の「きた川」の文字が彫られ、暖簾をくぐる前からシェフの美意識が伝わってきます。

完全予約制・1日1組限定、一軒家を貸し切る隠れ家の特別な時間

テーブルセッティング

完全予約制でディナーのみ、1日1組限定のスタイルになっています。

予算はおまかせコース33,000円が目安で、支払いは現金のみとなっており、食べログでは予約が2年先まで埋まっているとされる、超予約困難店としても知られています。

今回は前回の予約から約1年越しの来店となりましたが、一軒家を貸し切るスタイルなので他のお客さんを気にする必要がなく、内輪の大切な話をする席にもぴったりです。

仕込みから料理のすべてをシェフがひとりでこなしているとされ、お店の方が料理ごとに食材の産地や調理法をていねいに説明してくださったり、写真を撮る際には盛り付けを整えてくださったりと、細やかな気配りも印象に残りました。

無化調で素材の甘みを引き出す!師から受け継いだ引き算の調理

松阪牛イチボ

この店の料理の骨格は、化学調味料を使わず、余計な油や刺激の強い醤を極力控える「足さない」考え方にあります。

コース序盤に登場する季節野菜の彩り前菜でも、調味料を最小限に抑え、切り方や火の入れ方で野菜本来の甘みを引き出しているとされています。

その姿勢がよく表れていたのがメインの松阪牛に添えられたソースで、お店の方によると、三重県鈴鹿の蔵で造られる「麹納豆」という大豆の発酵調味料と五年熟成のたまり醤油を合わせ、すき焼きのような味わいに仕上げているそうです。

たまり醤油は熟成させた味噌の下に溜まる醤油が名前の由来だそうで、献立には『五年熟成たまり醤油のソース』とだけ記され、麹納豆の名はあえて伏せられていました。

品数が多いわりに食後感は軽く、当日は食前のナッツ2種から〆の麺とデザートまで、三重の食材が次々と主役を務めるコースでした。

この日いちばん心をつかまれたのは、前菜の蒸し鶏でした。
しっとりと仕上げた鶏もも肉に生姜のソースが寄り添い、シンプルな一皿ほど腕の確かさが際立つと実感します。



岩牡蠣にふかひれと鮑、松阪牛まで!夏の献立全8品を一挙紹介

訪れた日の献立には、手書きの品書きに全8品が記されていました。

前菜は5種の小皿に、三重県産の鶏もも肉の蒸し鶏、三重県産の白身魚の蒸し物、ウニと黒酢の出汁ゼリーをのせたサラダが並ぶ華やかな構成です。

続く岩清水豚ロース肉のしゃぶしゃぶはサラダかぼちゃのコリンキーを敷いて山椒と唐辛子の甘辛ソースで、岩牡蠣の香り蒸しはネギ・生姜・豆豉にナンプラーを効かせたソースで供されました。

中盤のふかひれと鮑の煮込み、白いとうもろこしと伊勢海老の春巻きを経て、メインは紀州備長炭で香りをまとわせた松阪牛イチボを、岩戸の塩とすだち、たまり醤油のソースで味わいます。

〆は担々麺、あおさの麺、麻辣麺の3種から1つを選び、量も3段階の器から選べます。

デザートは大内山牛乳の杏仁豆腐に松阪産の梨・幸水と種ごと食べられる小玉スイカ、三重のメロンのソースを添えた一皿でした。

お会計はドリンク数杯ほど、2人で8万円ほど。

日本庭園を独り占め!古民家の窓辺で過ごす贅沢なひととき

暖簾をくぐると、太い梁と板張りの壁が残る古民家の空間に、モダンなテーブルと椅子がすっきりと配置されています。

大きなガラス戸の向こうには、松や石灯籠を配した手入れの行き届いた日本庭園が広がります。

夕方のやわらかな光が庭木を照らし、料理を待つ時間さえも景色を味わうひとときに変わります。

唐辛子をかたどった箸置きなど、テーブルの細かな演出にも中国料理店らしい遊び心が感じられます。



松阪駅から車で約20分!山を望む古民家へのアクセスと駐車場

お店の外観

所在地は三重県松阪市伊勢寺町で、伊勢自動車道の松阪ICから車で約5分、松阪駅や伊勢中川駅からは車で約20分の距離にあります。

最寄り駅はJR名松線の上ノ庄駅ですが、店までは4km以上離れているため、電車で訪れる場合はタクシーの手配と帰りの時刻を事前に確認しておくと安心です。

店の周辺は瓦屋根の家々が並ぶ静かな集落で、遠くに山並みを望む道を進んだ先に、板張りの外壁が美しい古民家が見えてきます。

駐車場は7〜8台分あり、口コミによると店の奥に位置していますが、手前の道はとても細いため、大きな車での来店は避けたほうがよさそうです。

食べログシルバーの実力は本物か?夏のコースを正直レポート

この日の訪問は、実に1年半前から予約していたお店。訪問日の2週間ほど前に確認の電話までいただき、ようやく念願が叶いました。

噂に聞いていたお店で、心が躍っていました。かなりボリュームがあると聞いていたので、しっかりと空腹にしてお邪魔しました。

女性の方にはかなり多いと感じるかもしれませんが、男性にはちょうど良い量です。

まず結論から言うと、一言で言うなら「これまで食べたことがない中華に出会う」。普段の一般的な中華料理に飽きた方、口のこえた方にはかなりおすすめです。斬新な料理ばかりで感動してしまいました。確かに一度は食べる価値があります。

さて、コースの始まり。

季節野菜の彩り前菜

最初の一皿だけで、もうこのお店の本気が伝わってきます。

5種類の野菜料理がひと皿に並ぶ構成で、右から順にインゲンの揚げ浸し、エビとザーサイのスパイス和え、人参と穀物を湯葉で巻いて炙ったもの、地元産の干し椎茸を中国の豆鼓・砂糖・醤油で佃煮風に仕上げたもの、そして三重県産の鶏もも肉の蒸し鶏にキュウリと生姜ソースが添えられています。

さらに北海道産豆腐とアスパラガスのサラダには豆腐製のマヨネーズを合わせ、上にウニと黒酢風味の出汁ゼリーがかかっています。これが前菜です。すごい前菜です。

 

岩清水豚ロース肉のしゃぶしゃぶ 四川風辛味ソース

薄切りのロース肉をさっとしゃぶしゃぶにして、下には生で食べられるサラダかぼちゃを敷いています。

四川風の山椒と唐辛子の甘辛ソース、そして三重県鈴鹿で作られた豆鼓(大豆を発酵させた調味料)とナンプラーのソースが絡んで、複雑なのにまとまりのある一皿。

ライムの酸味が最後にすっとまとめてくれます。

これ、好きです。

岩牡蠣の香り蒸し

夏の岩牡蠣を蒸し上げ、青ねぎと生姜と山椒のソース、さらにナンプラーのソースとライムを合わせたひと皿。

テーブルで「こんな牡蠣の食べ方初めて」という声が出ていましたが、まさにそのとおり。

複雑な風味が折り重なりながら、ぐっと濃厚に仕上がっていました。

  

ふかひれと鮑の煮込み 冬瓜添え

コースの中でも主役級の一品。ふかひれと鮑という贅沢な組み合わせを丁寧に煮込み、冬瓜を添えた上品な一皿です。

 

ご飯でリゾットにして。

これ、本当に贅沢です。

白とうもろこしと伊勢海老の春巻き

白とうもろこしの甘みと伊勢海老の旨みを春巻きに包んだ一品。

とうもろこしだけで取ったスープもあり、素材のお出汁に感嘆しました。

松阪牛イチボ肉の紀州備長炭焼き 五年熟成たまり醤油のソース

コースのクライマックスです。

イチボはサーロインとランプの間にある部位で、差しの入った旨みと赤身の両方が楽しめるお肉。

紀州備長炭でじっくり焼き上げ、香ばしい香りが立ち上がります。

五年熟成させたたまり醤油のソースはすき焼きのような深いコクで、まるで松阪牛の濃厚すき焼きを一口で食べているよう。じゃがいもとオクラの付け合わせも炭火で香りをつけてあります。これを待っていました。

  

担々麺・青さの麺・麻辣麺(選択)

〆は3種類から選ぶ麺料理。担々麺(ごまのピリ辛スープ)、青さの麺(塩味のあっさりスープ)、麻辣麺(辛くて酸っぱく山椒のビリビリ)から選べます。

この日はひとりが担々麺の普通盛り、もうひとりが青さの麺の小盛りを注文。

コースを締めくくるのに、どちらも過不足なく最高の一杯でした。

 

本日のデザート

三重県産牛乳で作った杏仁豆腐を軸に、松阪の梨、種ごと食べられる小玉スイカ「プチト」、そして難波のメロンとレモンのソース。

最後の最後まで三重の食材を使い切るという姿勢が、このお店の一貫したテーマだと感じました。

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HONEST REVIEW

お店の印象

本音のコメント

1年半待ちの念願訪問がついに叶いました。「これまで食べたことがない中華が、ここにある」そんな感覚です。岩牡蠣のナンプラーソースに驚き、松阪牛イチボの紀州備長炭焼きに感嘆し、三重の食材を丁寧に使い尽くした斬新なコース料理に、一品ごとに新しい感動が積み重なりました。口の肥えた方にこそ来てほしい一軒です。

きた川様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!



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