こんにちは、ケンチェラーラです。
松阪市駅部田町、プラムハウス1階にひっそりと佇む欧風レストラン「シェ・ロアンヌ」。
ネットで検索すると「本格フレンチ」という高級なイメージが先行しますが、実際に訪れてみると、地元の常連客に長年愛され続ける、気取らない洋食屋としての顔が見えてきます。
この記事では、志摩観光ホテル仕込みの確かな技術から名物ビーフシチューの秘密、そして実際にコースを味わった正直な感想まで、現地で感じたリアルな魅力をたっぷりとお届けします。
それでは、ペロペロしていきましょう!
| 営業 | ランチ 11:00〜(L.O.13:30)/ディナー 17:00〜(L.O.19:30) |
|---|---|
| 定休日 | 月曜日・火曜日 |
| 電話 | 0598-23-7030 |
| 予算 | 単品メニュー 1,200円〜/ランチセット 1,500円〜2,500円 /コース料理 4,000円〜13,000円 |
| 場所 | 三重県松阪市駅部田町1074-8 プラムハウス1F |
| 備考 | 現金・各種クレジットカード・PayPay利用可。店舗前に共用駐車場11台あり |
| リンク | 公式サイト |
「もう洋食屋でいい」⁉伝説シェフが辿り着いた境地

半世紀以上にわたり厨房に立ち続けるシェ・ロアンヌのオーナーシェフ、奥村裕氏。
その料理の根底には、三重を代表する名門ホテル「志摩観光ホテル」で培われた古典的なフレンチ技術が息づいています。
「フレンチ」という言葉が持つ高級で格式ばったイメージに対し、「もう洋食屋でいい」と語るその柔軟な姿勢こそが、長年地域に愛され続けてきた理由なのかもしれません。
ここからは、修業時代のエピソードや技術の背景、そして店名に込められた思いを紐解いていきます。
派手さを追わず、半世紀以上も同じ厨房に立ち続けてきたからこその説得力があります。
実際に店内で過ごしてみると、その積み重ねが料理や空間の端々から自然と伝わってきました。
志摩観光ホテルで叩き込まれた古典ソース技術

奥村シェフは大阪の調理師学校を卒業後、志摩観光ホテルへ入社し、当時29歳という若さで料理長に就任した伝説的シェフ・高橋忠之氏のもとで10年間の修業を積みました。
当時のホテルで叩き込まれたのは、時間をかけて素材の旨味を凝縮させたソースで食べさせる、古典的なフレンチスタイルです。
現代的な見た目の華やかさよりも、じっくりと手間をかけたソースの深みを重視するこの技術が、今もシェ・ロアンヌの料理の根幹を支えています。
今回いただいた魚料理でも、きのこやケイパーと合わせた赤ワインベースのソースに、その技術がしっかりと生きていました。
氷彫刻の技術も習得しており、修業時代に培った繊細な手技が今も料理に息づいています。
実際に口にした肉料理のソースは、酸味と旨味のバランスが絶妙でした。
手間をかけて仕込まれた一皿だと、ひと口で伝わってきます。
無意識の職人技⁉半世紀以上を経て生んだ自然体の一皿

長年厨房に立ち続けてきたシェフに料理で大切にしていることを尋ねると、返ってくるのは「特に何も考えていない」という言葉だそうです。
これは決して手を抜いているという意味ではなく、仕込みから火入れ、ソースの乳化に至るまでのプロセスが、長年の経験によって体に完全に染み込んでいることの表れといえるでしょう。
考えずとも自然体で最高の一皿が仕上がる境地に、半世紀以上の歳月をかけて到達したのです。
派手さを求めず、日々の仕込みを丁寧に積み重ねてきたからこその味わいが、ここにはあります。
ロアンヌの三つ星から生まれた店名の由来

「シェ・ロアンヌ」という店名は「ロアンヌの家」を意味しており、志摩観光ホテル時代にシーズンオフを利用してフランスへ渡った際、ロアンヌ地方の美しい景観とそこに佇む三つ星レストランから受けた強い印象に由来しています。
独立にあたっては「10年修行して28歳で独立する」という明確な人生設計を描き、ホテル時代に松阪から通っていた顧客層を頼りに、この地での開業を決意しました。
1980年代前半、松阪駅前に小さな店を構えたのが始まりで、当時の常連客であった医師や地域の名士へのダイレクトメールが確かな支持につながったといいます。
強炭酸水で仕上げる、やわらかビーフシチューの秘密
- ランチタイム・おすすめセットメニュー
- ディナーメニュー
数あるメニューの中でも、この店の技術が集約されているのが「Bランチ」の主役、やわらかビーフシチューです。
強炭酸水を使って時間をかけてじっくりと煮込むことで、口の中でほどけるような柔らかさに仕上がるといいます。
ランチタイムには他にAランチのハンバーグと海老フライ(平日のみの提供)、Cランチの牛フィレのカツレツも揃い、いずれもスープ・サラダ・ライス・コーヒーが付いてボリューム満点です。
単品メニューには創業以来40年以上愛され続けるシーフードカレーや、志摩観光ホテル時代のレシピをアレンジしたたらこスパゲティーもあり、リピーターの多さにも納得の充実ぶりです。
プラムハウス1階に広がる、静かな洋食空間の記憶
自社ビル「プラムハウス」の1階に店を構えるこの空間は、客席数20席というこぢんまりとしたサイズながら、4人掛け・3人掛け・2人掛けのテーブルがバランスよく配置され、落ち着いて食事を楽しめる造りになっています。
温かみのあるペンダントライトや壁に飾られた絵画、天使の彫像などが、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気を演出しています。
テーブルにはクロスがかけられ、カトラリーも丁寧にセッティングされており、普段使いのランチでもきちんとした食事の時間を味わえるのが魅力です。
バブル期には連日コース料理を求める客で賑わい、地域の医師同士が顔を合わせる社交の場としても機能していたという歴史も、この店の歩みには静かに刻まれています。
- クロスのかかったテーブルやカトラリーの丁寧なセッティングに、ホテル仕込みのおもてなしの心が垣間見えます。
- 20席という少なめの客席数だからこそ、落ち着いてゆっくり食事を楽しめる空間になっています。
松阪駅部田町へのアクセスと店舗前駐車場11台情報

住所は三重県松阪市駅部田町1074-8、自社ビル「プラムハウス」の1階に位置しています。
営業時間はランチが11時から(ラストオーダー13時30分)、ディナーが17時から(ラストオーダー19時30分)で、定休日は月曜日と火曜日の週2日です。
車で訪れる場合は店舗前に他店舗共用の駐車場が11台分整備されており、車社会である松阪エリアでも訪れやすい立地といえます。
支払いは現金のほか各種クレジットカード、PayPayにも対応しているため、ちょっとした贅沢なランチにも気軽に立ち寄れます。
カルパッチョから白身魚のポワレまで、実食正直レポ
この日は、6,000円のフルコースをお願いしました。実は幼い頃、母に連れられて何度か訪れたことのある、私にとって少し特別な思い出のあるお店。当時の記憶をたどりながら店内に足を踏み入れると、時が止まったかのような変わらない佇まいに、思わず胸が熱くなりました。

まずは前菜の生ハムから。塩気の効かせ方が実に絶妙で、添えられたオリーブもくどくなりすぎない上品な仕立て。気づけば白ワインのグラスへ自然と手が伸びていました。

続いて運ばれてきたパンは、アツアツの焼きたて。たっぷりのバターをのせて頬張ると、香ばしさと塩気が口いっぱいに広がります。

合わせていただいたコーンスープは、まさに「伝統」という言葉がふさわしい滋味深い味わいで、パンとの相性も抜群でした。

魚料理でいただいたのは、白魚のバター炒め。香味野菜の効いたソースにしっかりとコクがあり、店員さんの説明こそ多くはありませんでしたが、ひと口食べればその実力は言葉より雄弁に伝わってきます。この価格帯でこのボリューム、まさに「大衆フレンチ」と呼ぶにふさわしい満足感でした。

そしてメインの肉料理は、牛フィレ肉のステーキ。ミディアムに丁寧に火入れされた一枚は、ナイフを入れるだけでその柔らかさが伝わってくるほど。添えられた特製ソースがさらに食欲を掻き立て、気づけばあっという間に完食していました。

デザートまで一切気を抜くことなく、最後まで大満足の内容。店内の雰囲気も昔のままで、長年この場所で営まれてきた老舗ならではの貫録をしみじみと感じました。
また必ずお邪魔したい。そう思わせてくれる、思い出補正込みでも十分すぎるほどのコース料理でした。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:安定のおいしさで、昔からお世話になっております。
シェ・ロアンヌ様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!
| 営業 | ランチ 11:00〜(L.O.13:30)/ディナー 17:00〜(L.O.19:30) |
|---|---|
| 定休日 | 月曜日・火曜日 |
| 電話 | 0598-23-7030 |
| 予算 | 単品メニュー 1,200円〜/ランチセット 1,500円〜2,500円 /コース料理 4,000円〜13,000円 |
| 場所 | 三重県松阪市駅部田町1074-8 プラムハウス1F |
| 備考 | 現金・各種クレジットカード・PayPay利用可。店舗前に共用駐車場11台あり |
| リンク | 公式サイト |

