こんにちは、ケンチェラーラです。
三重県松阪市立野町、国道166号線沿いにひっそりと誕生した「松阪よりみち珈琲」。
地域の救急医療を支える医療法人が手がけたと聞くと、どこか堅苦しい雰囲気を想像してしまいますが、実際に訪れてみると、そんなイメージとは正反対の、誰もが気兼ねなく寛げる温かな空間が広がっていました。
この記事では、医療法人が本格カフェを開業した意外な理由から、半世紀続く老舗珈琲店とのコラボレーション、そして子連れファミリーにとって嬉しい設備の数々まで、実際に足を運んで感じたリアルな魅力をたっぷりとお届けします。
それでは、ペロペロしていきましょう!
| 営業 | 9:00〜17:30 |
|---|---|
| 定休日 | 火曜日・水曜日 |
| 電話 | 0598-31-3090 |
| 予算 | 500円〜1,350円程度 |
| 場所 | 三重県松阪市立野町187(いおうじ応急クリニック隣) |
| 備考 | 現金・PayPay利用可。駐車場33台(2026年10月より50台に拡張予定)。 砂利敷きのため車椅子・ベビーカー利用時は足元注意 |
| リンク | 公式サイト /Instagram |
目次
松阪よりみち珈琲、クリニック隣に誕生した理由とは⁉

このカフェの最大の特徴は、隣接する「いおうじ応急クリニック」を運営する医療法人「医王寺会」のグループ会社が新規事業として手がけている点にあります。
通院患者や病院関係者向けの制限食を出すような、いわゆる医療系カフェを想像しがちですが、実際はその硬さを意図的に排除した、本格的でスタイリッシュなサードプレイスとして作り込まれています。
孤独やストレスに悩む現代人に向けて、日常の中に小さな余白を届けたいという、医療法人ならではの一歩踏み込んだ地域貢献の姿勢がそこにはあります。
医療法人が手がけたと聞くと身構えてしまいますが、実際に足を運ぶとその心配は杞憂だったと分かります。
誰もが気兼ねなく寄り道できる、そんな居心地の良さがここにはあります。
医療法人グループが仕掛けた松阪の異色カフェ誕生秘話

2026年4月24日にプレオープンし、ゴールデンウィーク直前の4月30日にグランドオープンを果たしたこの店。
グリーンを基調とした自立看板からして、医療施設らしからぬ親しみやすさを漂わせています。
医療法人が運営に関わる飲食施設というと、管理栄養士監修の療養食を提供する福利厚生施設のイメージが強いものですが、ここはあえてそこから距離を置いています。
地域住民が誰でも気軽に立ち寄れる場所を作ることこそが、未病やメンタルウェルネスの観点から見た、医療の新しい形だという考え方が根底にあるようです。
地域住民との結びつきを大切にしながら、松阪の地域経済にも貢献していきたいという姿勢がうかがえます。
店長が語る”よりみち”という言葉に込めた再生の想い

「“よっ!”と気軽に寄れる寄り道」というブランドコンセプトの裏には、店長・志賀さんの人生そのものが刻まれています。
かつて料理人修業中だった最愛の弟を15年前に亡くし、共に飲食店を営むという夢が突然途絶えたことで、志賀さんの物語は長く止まったままでした。
しかし、その後歩んできた回り道や彷徨こそが本当の自分を見つけるための「よりみち」だったのだと肯定的に捉え直せたことで、この店の開業と共に再び歩み出すことができたといいます。
他者に弱さをさらけ出せる、温かな包容力に満ちた居場所を作りたいという志賀さんの想いは、スタッフの方々にも自然と共有されているようで、お客さんとのちょっとしたやり取りの端々に、少しお節介なくらいの温かい人間関係がこの店には息づいています。
半世紀続く老舗ミンデン珈琲が紡ぐ味とサンドイッチ哲学

味の核を担っているのが、松阪の地で半世紀以上珈琲文化を築いてきた老舗ロースター「珈琲専科ミンデン」とのコラボレーションです。
焙煎時にバターを投入して独特のコクと香りを引き出す「オリジナルバター焙煎コーヒー」は、この店独自の焙煎深度で再ブレンドされており、シニア世代にはノスタルジーを、若い世代には新しい発見をもたらす味わいに仕上がっています。
メニューをサンドイッチと珈琲だけに絞り込んだのも、実はこの哲学と深く結びついていて、具材を自分で選べるサンドイッチには「自己決定権」が、片手で持ち運べる機動性には「寄り道」そのものの自由さが象徴されているのだそうです。
そう聞いてから味わうと、いつものサンドイッチが少し違って感じられるから不思議です。
松阪牛の甘辛い割り下とバターの香りが絡み合う贅沢な一品で、ホットサンドの中でも別格の満足感があります。
一度食べたら忘れられない味です。
具材を選べる自由が魅力⁉サンドイッチとドリンク全図鑑

ランチタイム限定で提供されるホットサンドも人気で、鉄板でぱりっと焼き上げたチーズとベーコンの組み合わせや、国際味覚審査機構で三つ星を獲得した『やまと豚』を使用したホットドッグサンドなど、選ぶのに迷ってしまうほどのラインナップが揃っています。
定番サンドイッチも山芋豚キムチやいぶりがっこのポテサラなど個性豊かな品揃えで、旬のフルーツをたっぷり使ったフルーツサンドや、三重特産の松阪茶を使った和風ムースサンドといったデザート系も見逃せません。
ドリンクは老舗ミンデンの珈琲はもちろん、濃厚な宇治抹茶を使ったグラニータや、二種のベリーを使ったクリームソーダなど、写真映えする一杯も充実しています。
座敷からおむつ交換台まで⁉子連れに優しい店内の全設備
店内に一歩足を踏み入れると、高い天井がもたらす開放感と、木目を基調としたスタイリッシュな内装に思わず目を奪われます。
約60席という広々とした店内の奥には、靴を脱いで上がれる小上がりのお座敷が用意されており、首の据わらない赤ちゃんや寝返り期の乳幼児を連れた家族でも周囲を気にせず過ごせるのが嬉しいポイントです。
多目的トイレにはおむつ交換台が完備され、キッズチェアや割れない子供用食器も標準で揃っているため、荷物の多くなりがちな子連れ外出でも安心感があります。
会計はセルフスタイルで、席を確保してからカウンターで注文・決済を済ませ、呼び出しベルが鳴ったら商品を受け取る仕組みです。
テーブルには店舗のストーリーが綴られたプレイスマット「よりみち通信」が敷かれています。
- 靴を脱いで上がれる小上がりのお座敷は、寝返り期の赤ちゃん連れでも周囲を気にせず過ごせる貴重なスペース。
- 多目的トイレのおむつ交換台とキッズチェア・子供用食器の完備で、荷物が多くなりがちな子連れ外出でも安心。
166号線沿いの好立地⁉アクセスと駐車場完全ガイド

住所は三重県松阪市立野町187で、国道166号線沿い、いおうじ応急クリニックのすぐ隣という分かりやすい立地です。
車でのアクセスが基本となり、店舗に隣接する第一駐車場は33台分が確保されていますが(2026年10月からは50台に拡張予定)、駐車場およびアプローチ部分は現状砂利敷きとなっているため、ベビーカーや車椅子を利用する際は足元に少し注意が必要です。
営業時間は9時から17時30分までで、火曜日・水曜日が定休日となっています。
近くには広い芝生とアスレチックが自慢の中部台公園や、雨の日でも楽しめる屋内型児童施設「みえこどもの城」もあるため、サンドイッチをテイクアウトして公園でピクニックランチを楽しむという週末プランもおすすめです。
【子連れでも安心】噂のフルーツサンドの味はいかに⁉実際に食べた正直レポ

この日は国道166号線をぶらりと散歩していた締めくくりに、ふらっと立ち寄らせてもらいました。
店内は驚くほど清潔感があって、一人でぽつんと座っていても不思議と居心地がよく、これは半日くらい平気で居座れてしまうぞ…と危険な予感がしたほどです。
窓の外に広がるお庭の景色もまたいい塩梅で、コーヒー片手にただぼーっとまったりする時間が、なんとも贅沢に感じられました。

そんな寄り道の相棒に選んだのが、フルーツサンドとチョコバナナサンドの二枚看板。
まず目を疑ったのがそのお値段です。どちらもなんと500円以下という良心価格で、これだけ何もかもが値上がりしていくご時世に、この一皿がワンコインでお釣りがくるというのは、正直もう一度メニューを見返してしまいました。

肝心のお味はというと、これがまた期待を軽々と超えてきます。
たっぷり絞られた生クリームの奥から、大ぶりにカットされたフルーツがゴロゴロと顔を出し、一口ごとにみずみずしい果実感が押し寄せてくるんです。チョコバナナサンドのほうも、とろりと熟れたバナナとチョコのほろ苦さが生クリームと絡み合って、なんとも罪深い美味しさでした。
そして個人的にいちばん感心したのが、後味の軽やかさ。これだけ生クリームがたっぷりだと食べ終わりに口の中がもったりしそうなものですが、思ったより甘ったるさが残らず、砂糖を控えめにしているのか驚くほどさっぱり。だからこそ最後の一口までペースを落とさず駆け抜けられるわけで、この引き算の妙にはうなってしまいました。
締めのコーヒーは、記事でも触れた老舗・ミンデン珈琲のこだわりの一杯。
スイーツの余韻をきりっと引き締めてくれる香り高さで、この組み合わせだけでも、もう一度通う理由には十分です。
財布にも身体にも優しくて、それでいて満足感はたっぷり。これは間違いなくリピート確定の一軒だと、心のメモ帳にしっかり書き込んでおきました。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:コスパ抜群の良いお店!
よりみち珈琲様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!



