こんにちは、ケンチェラーラです。
伊勢のお土産といえば赤福、というイメージを持つ方は多いと思います。
でも地元の人に聞くと、「へんば餅も絶対食べてほしい」という声が必ず返ってきます。
1775年(安永四年)創業、250年の歴史を持つ「へんばや商店 本店」。
派手な宣伝も大きな看板もなく、旧参宮街道沿いにひっそりと佇むこのお店が、なぜ地元で長く愛され続けているのか。
知られざる誕生秘話、素材へのこだわり、明治初期の建築が残る店内の様子から、メニューや駐車場情報まで地元民目線でまるごとお届けします。
それでは、ペロペロしていきましょう!
| 営業 | 8:00〜17:00(イートインは9:00〜16:00)※売り切れ次第終了 |
|---|---|
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
| 電話 | 0596-22-0097 |
| 予算 | 〜¥999 |
| 場所 | 〒519-0501 三重県伊勢市小俣町明野1430-1 |
| 備考 | 駐車場あり(一般車10台)/近鉄山田線 明野駅より徒歩約10分/ 支払い方法は来店時にご確認ください |
| リンク | 公式HP |
目次
安永四年(1775年)創業、伊勢参宮街道が生んだ老舗「へんばや商店 本店」

「へんば餅」という名前の由来、先祖の位牌に刻まれた経営理念、戦時中の休業を乗り越えた歴史。
どれを取っても他では聞けない話がここには詰まっています。
知れば知るほど、一口の重みが変わるお店です。
250年続く老舗でありながら気負いなく入れる雰囲気で、地元のおじいちゃんおばあちゃんから観光客まで、老若男女が自然と集まってくるのがこのお店の温かさです。
宮川で馬を返した「返馬所」と、疱瘡を癒した娘の祈り――へんば餅に秘められた二つの誕生物語

「へんば」という言葉、その由来を知った瞬間、このお餅が江戸時代の伊勢参りの歴史をそのまま背負って生まれた食べ物だと伝わってきます。
ひとつ目は、神域の入り口とされる宮川の手前で旅人が馬を返した場所「返馬所(へんばじょ)」のそばで売られていたことに由来する公式な説です。
俗世から聖域へ踏み出す境界線で食べるお餅として、自然と「返馬(へんば)餅」と呼ばれるようになりました。
由来を知ることで、このお餅の持つ意味の深さが見えてきます。
250年前の旅人と同じ場所で同じものを食べている感覚が、へんば餅ならではの味わいです。
戦時中の休業を乗り越え、10代に受け継がれてきた250年の歴史

1775年の創業時、小俣町は「おかげ参り」で賑わう参宮街道の最終宿場町でした。
明治・大正と繁栄を続けましたが、1943年(昭和18年)に戦時中の物資不足で休業を余儀なくされます。
しかし1954年(昭和29年)に営業を再開し、地域の人々にとって失われた日常が戻る象徴となりました。
現在10代目を迎えるへんばや商店は、1707年創業の赤福、1575年創業の二軒茶屋餅と並ぶ「伊勢餅街道」の一角を担っています。
焼き目のついた上新粉の餅という他にはない独自の食感が、250年変わらず愛され続ける理由です。
「おいしく作って安く売れ」――国産素材・無添加・日の出前からの手作りを貫くこだわり

先祖の位牌の裏に刻まれた「美味しく作って安く売れ」という言葉が、今もへんばや商店の経営を支えています。
素材はすべて国産品のみ。
餅の皮には国産上新粉、こし餡には北海道産小豆を使い、添加物・保存料は一切不使用です。
製造は毎朝日の出前から始まり、消費期限はわずか2日間。
その日に作ったものをその日に届けるという鮮度への覚悟は、250年間一度も揺らいでいません。
気温や湿度に合わせて配合を微調整する職人の勘もまた、代々受け継がれてきた技術のひとつです。
保存料ゼロで消費期限わずか2日間だからこそ味わえる、出来立て特有のやわらかさと香ばしさは、お土産用の袋に入ったものとはまた別格の美味しさです。
明治初期の建築が今も息づく、店内の様子
扉を開けると、使い込まれた土間、木の建具、低い軒先が迎えてくれます。
観光地の「古民家風」とは違う、時間の重みが漂う本物の空間です。
店内奥には小さな石庭と、創業当時に実際に使われていたとされる馬の鞍が展示されています。
木の色や質感がそのまま残るこの鞍は、まるで小さな博物館のようで、訪れるたびに新しい発見があります。
イートインスペースでは9:00〜16:00の間、温かい伊勢茶とともに出来立てのへんば餅をこの空間でいただくことができます。
- 創業当時に実際に使われていた馬の鞍「三宝荒神」が展示されており、和菓子屋でありながら伊勢参宮の歴史をそのまま体感できる空間になっている
- 石庭を眺めながら伊勢茶とへんば餅をいただけるイートインスペースは、観光の喧騒を忘れてほっと一息つける、旅の中の特別な休憩場所
種類と値段を一挙紹介、メニューと価格

看板商品のへんば餅は1個120円、5個入りパックが550円(税込・参考価格)です。
よもぎと白の2種類があるさわ餅は2個入り360円で、へんば餅と並ぶ人気商品です。
他にも北海道産昆布を使った昆布の佃煮(250g・1,000円)、蒸籠で蒸し上げる本格お赤飯(折詰・要予約)も揃っており、地元の慶事でも重宝されています。
消費期限が短いものが多いため、お土産として購入する際は日程に余裕を持つのがおすすめです。
※価格は調査時点のものです。変更になる場合があります。
車でも電車でも迷わない、アクセス方法と駐車場情報

住所は三重県伊勢市小俣町明野1430-1。
近鉄山田線の明野駅から徒歩約10分、車の場合は伊勢自動車道・玉城ICから約20分です。
本店には一般車10台分の駐車場が完備されていますが、週末や参拝シーズンは混雑するため早めの来店がおすすめです。
営業時間は8:00〜17:00(イートインは9:00〜16:00)、定休日は毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日)です。売り切れ次第終了となるため、確実に購入したい場合は午前中の来店が安心です。
宮川店・おはらい町店・伊勢市駅前店の計4店舗があるので、参拝の動線に合わせて選ぶのも便利です。
実食レポ|伊勢茶と一緒に味わう出来立てへんば餅、もっちり食感と香ばしさの正体

子どもの頃から節目節目でお世話になってきたへんばや商店。
特別な日にはお赤飯をお願いすることもありますが、この日は迷わず、変わらずへんば餅をいただきました。
手に取ると、皮の表面にこんがりと刻まれた淡い焼き目が目を引きます。
口に入れた瞬間、まず感じるのは、その焼き目が生み出すかすかな焙煎香です。ほんのりと燻されたような香りが鼻へ静かに抜けていき、次の瞬間には上新粉ならではの締まりのある弾力が、歯をしっかりと押し返してきます。求肥のようなべたつきがなく、かといって固くもない——この独自の「もっちり感」こそ、へんば餅が他の和菓子と一線を画す個性です。

包まれたこし餡は、北海道産小豆の上品な甘さを持ちながら、決して甘さを押しつけてきません。
豆本来のほんのりとした渋みをわずかに残しつつ、餅皮の素朴な米の旨みを静かに包み込むような、奥行きのある後味です。気がつけば、もう一口手が伸びています。
そして何より、この味は昔からまったく変わっていません。
どもの頃に食べた記憶のままの見た目、記憶のままの味。変わらないことが、これほどまでに人の心を安らかにするものかと、訪れるたびに改めて実感します。地元民として、このお店が今もここに在り続けてくれることが、誇らしくてなりません。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:いつもお世話になっております。
へんばや商店様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!
| 営業 | 8:00〜17:00(イートインは9:00〜16:00)※売り切れ次第終了 |
|---|---|
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
| 電話 | 0596-22-0097 |
| 予算 | 〜¥999 |
| 場所 | 〒519-0501 三重県伊勢市小俣町明野1430-1 |
| 備考 | 駐車場あり(一般車10台)/近鉄山田線 明野駅より徒歩約10分/ 支払い方法は来店時にご確認ください |
| リンク | 公式HP |