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【伊勢の老舗で“昼飲み天国”】100年以上続く居酒屋『一月家』で名物料理と地元の人情に酔いしれる旅

公開日:2025年04月18日

こんにちは、ケンチェラーラです。

伊勢神宮の参拝後、ふらりと歩いてたどり着いたのは、午後2時からのれんを掲げる老舗酒場『一月家(いちげつや)』。

この記事では、100年以上愛され続ける一月家の歴史から、名物料理、注文のコツ、おすすめメニュー、そして昼からお酒を楽しめる贅沢な過ごし方まで、訪れる前に知っておきたい情報をたっぷりとご紹介します。

最後には実食レポートとして定番メニューの感想もまとめていますので、伊勢での昼飲みや居酒屋選びの参考にぜひご活用ください。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 14:00~22:00
定休日 水曜日
電話 0596-24-3446
予算 昼・夜:¥2,000~¥2,999
場所 三重県伊勢市曽祢2-4-4
備考 現金のみ(カード・電子マネー不可)
リンク 食べログ店舗ページ




伊勢の老舗居酒屋「一月家(いちげつや)」とは?

伊勢の地に100年以上暖簾を掲げる『一月家(いちげつや)』。

この名前を耳にすれば、地元民だけでなく旅人の心にも響く味わい深い記憶が蘇る人も多いはずです。

本記事では、そんな伊勢の名店を、湯豆腐や郷土料理を中心に徹底解剖。まずはその歴史と、地元の人々から長年支持され続けてきた背景に迫ります。

創業1914年、100年以上続く伝統の味

1914年(大正3年)に創業した一月家は、三重・伊勢市で最も古い大衆酒場の一つ。

創業から100年を超えてもなお、時代に流されず、変わらぬ味と雰囲気を守り続けています。

現在は3代目のご夫婦と、4代目の店主が店を切り盛りしており、老舗ならではのぬくもりが感じられる空間です。

現店主・森田一也さんは四代目。学生時代から店を手伝い、料理と接客の基礎を叩き込まれてきた生粋の“酒場育ち”。

「一月のように人が集い、活気にあふれた場所でありたい」という初代の願いを今も守り、店内に響く威勢のいい掛け声と、常連との冗談交じりの会話からその精神が伝わってきました。




「一月家」のメニューと予算・名物料理について

地元の素材を活かした料理が揃う一月家。

その中でも名物として知られる湯豆腐をはじめ、郷土の味わいが光るメニューが並びます。

料理はすべて手作りで、ほとんどが1品300〜800円と非常にリーズナブル。

日本酒も1合350円前後と、財布に優しい価格帯が魅力です。特におすすめなのが、湯豆腐(350円)やふくだめ(900円)、さめたれ(600円前後)など、伊勢らしい郷土料理。

3品とお酒2杯でも2,000円以内で収まることが多く、地元客が通い詰めるのも納得です。

一月家の名物といえば湯豆腐。シンプルながら深い味わいが評判で、80℃ほどの湯でふわっと温められた木綿豆腐に、たっぷりの鰹節と特製ダレが香る一品。観光客だけでなく、地元の常連たちも必ずと言っていいほど注文する一皿です。

珍味として人気なのが、伊勢ならではの郷土料理「ふくだめ」。トコブシを殻ごと甘辛く炊き上げた煮貝で、しっとりとした味わいが特徴です。お酒との相性も抜群で、一月家の定番酒肴のひとつとして根強い人気があります。

ふくだめのほかにも、さめたれ(サメの干物)やなまこ酢など、伊勢の海の恵みを感じられる料理が揃います。新鮮な魚介を活かした刺身や、地場野菜を使った煮びたしもおすすめです。

午後14時から営業スタート!「一月家」で昼飲みを楽しむ

一月家が他の居酒屋と一線を画す理由のひとつが、その営業時間。午後2時という早い開店時間は、観光後のひと息にもぴったりで、昼飲みスポットとしても人気を集めています。

一般的な居酒屋よりも早い開店は、伊勢神宮(外宮)を参拝した後の“昼からの一杯”にちょうどいいタイミング。

平日でも14時の開店と同時に常連が店の前に並び、活気のあるスタートを切ります。

昼飲みの時間帯は、湯豆腐やさめたれ、ふくだめといった軽めのつまみが人気。地酒や焼酎を片手に、明るい時間からゆるりと酒を楽しむスタイルが定着しています。

「一月家」の雰囲気と店内の魅力

一歩足を踏み入れれば、どこか懐かしさを感じる空間が広がる一月家。

そこには、ただ料理を味わう以上の価値があります。

伊勢市民からの信頼も厚く、観光客が押し寄せる観光地の居酒屋とは一線を画しています。地元の人々にとっては「いつもの店」、観光客にとっては「また来たくなる店」として、幅広い世代に愛されているのです。

店内には大正時代の料理旅館を改装した木造の趣が残り、壁には手書きのお品書きがずらりと並びます。

さらに特筆すべきは、会計時に使われる「そろばん」。83歳の看板女将が、今も変わらずそろばんで勘定する姿は、一月家の象徴とも言える光景です。

カウンターは10メートル近くあり、ひとり飲みにぴったりなスペース。奥には座敷や個室もあり、グループ利用も快適。レトロながらも開放感のある店内は、居心地の良さも抜群です。

せっかく訪れるなら、スムーズに楽しむためのちょっとしたコツも押さえておきましょう。




一月家の基本情報とアクセス

初めて訪れる方にとって気になるのが、営業時間や予約、アクセス方法などの基本情報。ここでは訪問前に知っておきたいポイントをまとめました。

一月家は14時から22時頃まで営業しており、水曜日が定休日。

予約も可能ですが、ふらりと訪れて空席があればそのまま入れるカジュアルさも魅力です。

経験上ですが、最近では人気になりすぎて、ほとんど電話が通じないことが増えてきたので、訪問難易度では運用素が強くなってくると思います。

最寄りは近鉄「宮町駅」で徒歩5分。JR・近鉄「伊勢市駅」からも10分ほどで到着可能です。専用駐車場もあるため、車での来店も安心です。

支払いは現金のみで、クレジットカードや電子マネーには対応していません。訪問の際は現金の準備を忘れずに。

伊勢の他の老舗居酒屋との比較

伊勢には魅力的な酒場がいくつもありますが、一月家はその中でも際立つ存在。ここでは、人気店「美鈴」との比較を中心に紹介します。

一月家のあとは、餃子の名店『美鈴』で〆るのが“伊勢通”のはしご酒ルート。前者は郷土料理と昼飲みの醍醐味、後者は香ばしい餃子とアットホームな雰囲気を楽しめます。

食べログ百名店にも選ばれる一月家は、名物料理の多彩さとコスパの良さで他店とは一線を画します。伊勢を訪れたなら、まず足を運ぶべき一軒と言えるでしょう。

一月家の名物を実食レビュー!ケンチェ飯レポ

一月家では定番料理も手抜きなしの仕上がり。

牛すじ煮込みはトロトロで甘辛い味噌が染み込み、日本酒が進む逸品。一味のアクセントとともにいただきます。

レバーの煮込みも出汁と醤油ダレが何とも哀愁漂う味わいでした。

お造りは厚切りで新鮮そのもの。

この日はタコ、アオリイカ、マグロ、カンパチなど盛沢山。

満席にも関わらず、提供速度も速くお酒が進みます。

ポテトサラダはほのかに甘くて口当たりが良く、箸休めに最適。素朴な味わいでした。

塩サバはパリッと、レモンを少量絞っていただきます。

脂の乗りがちょうど良く、香ばしさが際立つ一品。

唐揚げはジューシーで衣がサクサク。

大ぶり過ぎず丁度良いサイズ感。

 

だし巻き卵はふんわり柔らかく、優しい出汁の味わい。

これを食べないと伊勢呑みは始まりません。

ぶりの照り焼きは、味醂の香りがしっかり。

トンカツは食べごたえがあり、ソースとの相性抜群。

一品一品のボリュームがそこまで多くないので、小食の方でも沢山の料理を楽しむことができるのも一月家のメリットですね。

揚げ豆腐は外はカリッと中はとろっと、熱々を頬張れば心まで温まります。

蟹味噌は濃厚な旨味がたまらず、日本酒とセットで頼みたいですね。

どれだけ食べるねんと、突っ込みたくなるほど食べてしまいます。

カレーライスは家庭的ながらもスパイス感があり、〆にちょうどいい。

個人的に昔からここのカレーは行くたびに必ず食べるようにしています。

これだけ飲んで、食べて、お会計は驚異の10,000円弱。

高校の時の旧友と。

伊勢でおもてなしするなら、大衆居酒屋と言えばやはりココ。

一月家、美鈴、向井酒の3つの巨頭は不滅ですね。

ちなみに、ここの大将も母校の大先輩とのこと。

毎度、ありがとうございます。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆☆
  • 一言:リピートしまくる伝説の大衆居酒屋

一月家様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!