こんにちは、ケンチェラーラです。
近鉄四日市駅から歩いてわずか1〜2分、商店街の入口近くに佇む「あさひ食堂」。
ネットで検索すると昭和レトロな大衆食堂という情報が出てきますが、実際に足を運ぶと、単なる懐かしさだけでは語れない、四日市という工業都市の歴史そのものが息づいていることに気づかされます。
この記事では、創業の秘話からコンビナート労働者との深い関わり、そして名物とんてきが驚くほどやわらかい理由まで、現地で感じたリアルな魅力をたっぷりとお届けします。
それでは、ペロペロしていきましょう!
| 営業 | 月〜土 11:00〜21:00(L.O.20:30)/日曜 11:00〜20:00(L.O.19:30) |
|---|---|
| 定休日 | 火曜日/月曜日は不定休 |
| 電話 | 059-352-7752 |
| 予算 | ランチ・ディナーともに¥1,000〜¥1,999程度 |
| 場所 | 三重県四日市市諏訪栄町6-15 旭ビル1F(近鉄四日市駅北口から徒歩2分) |
| 備考 | 現金のみ(カード・電子マネー・QRコード決済不可)/全席喫煙可/ 専用駐車場なし/二十歳未満入店不可 |
| リンク | 公式サイト |
目次
創業70年⁉四日市の歴史を刻む食堂の知られざる秘密

近鉄四日市駅の目と鼻の先にあるこの食堂は、単なるランチスポットではなく、四日市という街の発展そのものと歩みを共にしてきた存在です。
創業から現在に至るまで、駅前の風景が幾度となく移り変わる中でも、変わらぬ味と営業スタイルを守り続けてきました。
その背景には、青果店からの転身、コンビナート労働者との深い結びつき、そして受け継がれてきた独自の調理技術という、3つの物語が隠されています。
70年という歴史の重みを感じさせながらも、決して古臭さを感じさせないのは、変わらぬ味と営業スタイルを守り続けてきたからこそ。
四日市の街の発展をずっと見つめてきた、生きた歴史そのものです。
青果店から食堂へ⁉近鉄四日市駅移転と共に始まった物語

あさひ食堂の創業は1956年(昭和31年)にまで遡ります。
この年はちょうど近鉄四日市駅が現在の場所へ移転した年にあたり、元々青果店を営んでいた初代店主が、駅移転による新たな人の流れを見越して食堂へと商売を転じたのが始まりでした。
当時の諏訪栄町周辺はまだ空き地が広がる開発途上の土地で、今のような賑わいのある商店街の姿はなかったといいます。
つまりこの食堂は、駅前開発の黎明期からその変遷を見守り続けてきた生き証人ともいえる存在なのです。
1979年、現在の旭ビルへ移転(開店)しましたが、店内の内装や壁に並ぶ黄色い短冊メニューなど、創業以来の雰囲気は今もしっかりと受け継がれています。
コンビナート労働者を支えた早朝からの通し営業とは

四日市といえば、日本有数の石油化学コンビナートで知られる工業都市です。
創業から数年後、このコンビナートが本格稼働を始めたことで、あさひ食堂の営業スタイルは大きく変化することになりました。
24時間体制で働く労働者たちのため、早朝から深夜まで通し営業を行っており、夜勤明けの人々が朝からビールや日本酒で一日の疲れをねぎらう場所として機能してきたのです。
この「明るい時間から気兼ねなく飲める」という文化は、まさに四日市の産業構造が生み出した独自の食文化といえるでしょう。
現在は営業時間が短縮されているものの、この土地に根付いた昼飲みの空気感は今もしっかりと息づいています。
お酒で蒸し焼き⁉柔らかすぎる肩ロースとんてきの秘密

四日市名物といえば「とんてき」ですが、あさひ食堂の肩ロースとんてきには、他の専門店とは一線を画す独自の調理法が隠されています。
多くの店が高温のラードで一気にソテーするのに対し、この店では独自の蒸し焼きプロセスを取り入れることで、外側は香ばしくカリカリに、内側は箸が通るほどやわらかいという理想的な質感を実現しているのです。
厚切りの肩ロース肉から感じられる赤身の旨味と程よい脂の甘みが、パンチの効いたニンニク風味のタレと絶妙に絡み合います。
白米が何杯でも進む満足感でありながら、同時に大瓶ビールをあっという間に空にしてしまう、まさに酒と飯の両方を主役にする一皿です。
箸を入れた瞬間にほろっと崩れる柔らかさは、一度食べたら忘れられません。
ニンニクの効いた濃厚なタレがご飯にもビールにも合いすぎて、箸とグラスが止まらなくなる一皿です。
定食からホッピーのお供まで!四日市めしの全メニュー解説
- 店前に掲示されるメニュー
- ドリンクメニュー・コースメニュー
昼はランチ利用、夕方からは昼飲み利用と、時間帯によって表情を変えるのがこの食堂の面白いところです。
定食にはすべて味噌汁ではなく具だくさんの豚汁が付き、肩ロースとんてきをはじめ焼肉定食やとんかつ定食など、ボリューム満点のラインナップが揃っています。
夕方以降は店奥の惣菜ケースから小鉢を選ぶスタイルに切り替わり、なすの揚げ浸しや肉じゃがといったおふくろの味が並ぶ光景は、まさに昭和の大衆酒場そのものです。
飲み物も大瓶ビールの三大メーカーが選べるほか、キンミヤ焼酎で仕込むホッピーや全国各地のご当地カップ酒まで揃っており、酒好きにはたまらないラインナップとなっています。
うどんや丼物といった炭水化物メニューも充実しているため、シメの一杯を求める人にも優しい構成です。
支払いは現金のみとなるため、事前に小銭や紙幣を用意しておくことをおすすめします。
昭和レトロ全開⁉思わずタイムスリップする店内の風景
一歩足を踏み入れると、そこには昭和30年代から時が止まったかのような空間が広がっています。
壁に並ぶ黄色い短冊メニューや、創業期から使われているという年代物のガスストーブなど、随所に長い歴史を感じさせる什器が大切に残されているのが印象的です。
店奥には常時30種類以上の惣菜が並ぶガラスケースが置かれており、好きな小鉢を選んで注文できる、いかにも大衆食堂らしいスタイルが健在です。
常連客と店主の会話が自然と耳に入ってくる距離感も、この場所ならではの居心地の良さといえるでしょう。
写真映えするおしゃれな飲食店とは対照的な、飾らないリアルな昭和の空気感を味わいたい人にこそ訪れてほしい空間です。
- 創業期から使われているという年代物のガスストーブなど、随所に残る歴史的な什器を眺めるだけでも十分に楽しめます。
- 常時30種類以上並ぶ惣菜ケースは日替わりのため、訪れるたびに違う組み合わせを楽しめるのも魅力です。
近鉄四日市駅から徒歩2分!迷わないアクセスと駐車場ガイド

商店街の入口近くに位置するこの食堂は、近鉄四日市駅の北口から歩いてわずか1〜2分というアクセスの良さが大きな魅力です。
駅を出て少し歩くだけで到着できるため、出張中のビジネスパーソンや乗り換えの合間にサッと立ち寄りたい人にもぴったりの立地といえます。
専用駐車場はないため、車で訪れる場合は周辺のコインパーキングを利用するのが安心です。
夜勤明けの労働者たちが通い続けてきた歴史を持つ場所だけに、駅からの動線のわかりやすさは今も昔も変わらぬ魅力のひとつとなっています。
実際に食べてみた⁉あさひ食堂とんてきの正直レビュー

この日は四日市での仕事終わり。駅周辺で気軽に入れる大衆的なお店を探していて、ふらりと暖簾をくぐったのがこのあさひ食堂でした。
あいにくこの日はお酒を飲まなかったのですが、それでもひとりで気兼ねなく入れてしまう空気感が、まずありがたい。品書きを眺めながら、やはり四日市に来たなら豚肉だろうと、迷わず肩ロースとんてきを注文しました。
店内は仕事終わりのサラリーマンを中心に、なかなかの賑わい。隣の席との距離もぐっと近く、まわりのガヤガヤとしたおしゃべりにつられて、こちらまで自然と気分がほぐれていきます。この飾らない距離感こそ、大衆食堂の醍醐味ですね。

そうこうしているうちに、あっという間にとんてきが着丼。皿に鎮座するのは、ゴロゴロと厚みのある肉の塊。

これぞ四日市、これぞザ・豚肉です。ニンニクの効いた濃厚なタレをまとった肉は、噛むほどに赤身の旨味がじわりと広がり、白米が止まらなくなる王道の食べ応え。
飾り気のない、ど真ん中の旨さでした。

そして忘れてはいけないのが豚汁。これがまた、申し訳ないぐらいに具材と豚肉がたっぷり。汁物というより、もはや一品料理と呼びたくなる充実ぶりで、これだけでも十分に満足できてしまう最高の味でした。
この内容をこの価格帯で味わえるというのは、大衆の一人として本当にありがたく、感謝しかありません。
また必ずお邪魔したいですし、こういう老舗の食堂には、これからもずっと生き残っていってほしいと心から思える、本当に良いお店でした。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:四日市駅前で最高の一時
あさひ食堂様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!
| 営業 | 月〜土 11:00〜21:00(L.O.20:30)/日曜 11:00〜20:00(L.O.19:30) |
|---|---|
| 定休日 | 火曜日/月曜日は不定休 |
| 電話 | 059-352-7752 |
| 予算 | ランチ・ディナーともに¥1,000〜¥1,999程度 |
| 場所 | 三重県四日市市諏訪栄町6-15 旭ビル1F(近鉄四日市駅北口から徒歩2分) |
| 備考 | 現金のみ(カード・電子マネー・QRコード決済不可)/全席喫煙可/ 専用駐車場なし/二十歳未満入店不可 |
| リンク | 公式サイト |

