【三重県】一度は行きたい天ぷら名店まとめ｜通が唸る絶品和食の隠れ家9選

サクッと軽やかに揚がった衣に、旬の海鮮や季節野菜の甘み――。

天ぷらは、日本人の舌と心を満たす和のごちそう。

三重県には、その天ぷらを主役に据えた実力派の店が点在しています。

本記事では、津・伊勢・四日市などエリアをまたぎ、職人技が光る老舗や、隠れ家風の和食処、地元の素材にこだわる定食屋など、個性豊かな９軒を厳選しました。

観光の合間にふらっと立ち寄れるお店、お祝い・接待で使いたくなる店、腹ぺこでがっつり食べたい日にぴったりの店──さまざまなシーンを彩る和食の隠れ家をご案内。

味はもちろん、素材、空間、職人の想いまで感じられる。

天ぷら好きなら、必ず訪れたくなる特集記事です。

目次

• てんやわんや｜【四日市】深夜営業＆駅チカ！アットホームな隠れ家居酒屋
• 天ぷら さか本｜【津市】老舗×駅チカで人気！名物「天まき」が評判の専門店
• 天ぷら とばり｜【志摩市】ミシュラン仕込みの技が光る 地魚が主役の名天丼ランチ
• 料理工房たなか｜【伊勢市】伊勢神宮近くでこの満足度！天ぷら×地元食材×名物カステラの和ランチ
• サラリーマン割烹 彦兵衛｜【松阪市】駅近で和食と酒を楽しむ、大人の“粋な晩酌処”
• おばんざい ふじまさ｜【四日市】旬のおばんざいと極上卵かけご飯が彩る、和の食卓
• いちのもん｜【津市】四季の味覚と技が冴える。和食通が通う本格京料理店
• 寿音｜【津市】鮮魚の刺身と天ぷらで贅沢ランチ、40年愛される老舗和食
• 倉野屋｜【伊勢市】宮川駅そばの隠れ家で味わう、心づくしの創作和定食

近鉄四日市駅から徒歩約5分、諏訪商店街にひっそり佇む「てんやわんや」は、知る人ぞ知る天ぷら自慢の居酒屋です。

18時から翌朝6時まで営業しており、仕事帰りの一杯や夜食、〆の天ぷらにもぴったりな一軒。

深夜でもしっかり食事ができるとあって、地元民から観光客まで幅広い支持を集めています。

人気の「てんやわんや盛り」は、えびや穴子、季節野菜などが盛り込まれたボリューム満点の名物。衣は薄く軽やかで、素材の甘みが引き立つ揚げ具合が絶妙です。

天ぷら以外にも、そば・うどん・丼もの・一品料理までメニューが豊富で、何度訪れても飽きることがありません。

少人数での飲み会やカウンターでのサク飲み、2階の個室でのちょっとした集まりなど、幅広いシーンに対応可能。アットホームな空間と手頃な価格も魅力で、「四日市駅前で迷ったらここ」と自信をもっておすすめできる一軒です。

深夜に揚げたての天ぷらが楽しめるなんて贅沢すぎます。名物「てんやわんや盛り」はサクッと軽く、旨みたっぷりで一度は味わってほしい逸品です。

津新町駅から徒歩1分、1973年創業の「天ぷら さか本」は、地元民に長く愛される老舗の天ぷら専門店です。

落ち着いた和の空間にはカウンターから個室、座敷まで幅広く揃い、昼はランチ、夜は会食や宴会にも対応。多彩な天ぷらが1,000円台から楽しめる、コストパフォーマンスの高さも魅力です。

名物の「天まき」は、三重県産の海苔と揚げたての天ぷら、大葉をご飯で巻いた一品で、実はこの店が発祥とされる人気メニュー。

定食や一品料理に加え、「天丼」も人気が高く、サクふわの天ぷらに特製の甘めのタレが絡み、ご飯がどんどん進みます。

看板の天ぷらは、熱伝導に優れた鍋と白絞油を使用し、職人が食材の音・温度・湿度を読み取りながら一つひとつ丁寧に揚げる本格派。関西風の軽やかな衣はサクッと香ばしく、中の食材はふっくらジューシー。えび、穴子、旬野菜など、それぞれが主役級の存在感を放ち、口の中で素材の旨味がふわっと広がります。

駅チカで通いやすく、老舗の技を堪能できる一軒として、天ぷら好きはもちろん、初めての人にもおすすめしたい名店です。

志摩市・鵜方にひっそりと佇む「天ぷら とばり」は、大阪の名店で料理長を務めた店主が地元の鮮魚と向き合う、完全予約制の本格天ぷら専門店です。

夜は1万円超のコースが提供される格式高い一軒ですが、ランチ限定で味わえる「天丼」は1500円と驚きの価格。名店の味を気軽に体験できる、まさに“贅沢な入口”です。

天丼は、穴子・海老・地魚・旬野菜などが美しく盛られ、衣はサクッと軽く、食材の旨味を包み込むように仕上げられています。味付けは甘めのタレと沖縄塩から選べ、ご飯はひじきご飯という徹底したこだわり。さらに、志摩産あおさが香る味噌汁と香の物も付き、満足度は想像以上です。

ヒノキ一枚板のカウンターや組子細工の照明が美しく、特別な時間を演出してくれます。

観光ついでのランチ、大切な人との食事、自分へのご褒美にも最適。

高級感はありながら、肩肘張らずに過ごせる、志摩を訪れたら一度は行きたい名店です。

ヒノキの香りと組子細工の温かみが漂う空間で、時間を忘れてゆったりと味わえる一時。志摩の海の恵みを感じながら、大切な人と心豊かなひとときを過ごせます。

伊勢神宮・外宮から徒歩圏内の「料理工房たなか」は、観光客と地元民がこぞって通う和食の隠れ家。

ランチは全7品ほどの“ミニ会席仕立て”で、伊勢志摩の鮮魚や無農薬野菜が織りなす本格和食が、税込2000円前後で楽しめます。このクオリティとボリュームでこの価格は、地元でも“破格”と評判です。

中でも湯葉を使った天ぷらは絶品。揚げる直前に衣をつける丁寧な仕事で、薄衣の中に素材の香りと甘みが閉じ込められています。食べ進めるごとに、衣と食材が一体となる技術の高さに驚かされます。

そして、食後には多くの人が目当てにする“カステラ”が登場。名古屋コーチンと南伊勢のはちみつを使い、店主の母が毎朝5時から焼き上げる逸品です。しっとり感とふんわり感が両立した味わいは、まるで手のひらで包み込まれるようなやさしさ。

夜は3500円〜6000円の会席コースもあり、特別な日にも対応。

伊勢で“本物の和食”を探すなら、必ず一度は足を運んでほしいお店です。

松阪駅から徒歩5分。繁華街の一角にひっそりと佇む和の一軒「サラリーマン割烹 彦兵衛」は、気取らず、けれど本格。格式張らない空間で、丁寧な手仕事の和食と豊富な酒を楽しめる“大人のための隠れ家”です。

カウンターからは職人の所作を間近に眺めることができ、個室や座敷も完備されているため、1人飲みから会食、接待まで幅広く対応します。

料理は、上質さと気軽さのバランスが絶妙。特に「天ぷら」の完成度は格別で、北海道産の白子や旬の野菜など、素材を活かした揚げ加減に職人の技が光ります。薄衣でさっくりと揚げられた一品は、口の中で素材の旨みがじんわり広がり、日本酒との相性も抜群。さらに人気の「てんまき」は、揚げたての海老と紫蘇を巻いた贅沢な一本。香ばしさと爽やかさが一体となり、ここでしか味わえない逸品として評判です。

一品料理を自由に楽しむのもよし、会席スタイルでゆったり過ごすのもおすすめ。夜の予算は5000円〜と、味・雰囲気・満足度すべてを加味すれば十分すぎる内容です。

さらに日本酒や焼酎のラインナップも豊富で、希少銘柄に出会えることも。駅近の立地ゆえ、出張中のビジネスマンや仕事終わりのサラリーマンがふらりと立ち寄る光景も珍しくありません。

「ちょっと贅沢に、でも気負わずに」。そんな夜にこそ訪れたい一軒です。

職人技を間近に感じながら、素材の旨みをじんわり味わえる大人の隠れ家。会食や1人飲みにもぴったりです。

四日市駅から徒歩3分、木の温もりに包まれた空間で、和食の美学に浸れる「おばんざい ふじまさ」。

店主が丹精込めて作るおばんざいは、ほっと心がほどけるようなやさしい味わい。

人気の「ローストビーフ」や「里芋の唐揚げ」、九条ねぎとゲソのぬたなど、どれもが日常を少しだけ豊かにしてくれる逸品揃い。小鉢が並ぶ光景は、まるで京都のおばんざい屋に迷い込んだような趣きです。

名物の「天ぷら盛り合わせ」は、職人技が光る渾身の一皿。軽やかに揚がった衣の中から、海老や旬の野菜が旨みを広げ、日本酒との相性も抜群。素材の持ち味を最大限に引き出す揚げ加減は、一口で違いがわかるクオリティです。

そして最後は、ふわふわに泡立てた白身にとろりと黄身を落とす「卵かけご飯」を。メレンゲ状の食感と出汁の香りが絡み合い、和の締めとして極上の満足感をもたらします。

常時20種以上の和酒も揃い、出張や仕事帰りの一杯にもおすすめの一軒です。

津市桜橋の静かな通り沿いに佇む「いちのもん」は、本格的な京料理を肩肘張らずに楽しめる大人の隠れ家。

和食一筋20年以上の料理人が生み出す料理は、出汁の風味、盛り付けの美しさ、食感の妙まですべてが計算された逸品揃い。芸術品のように美しい盛り付けと、季節感あふれる料理は、まさに京の技と粋を感じさせます。

ランチは1,000円台から気軽に楽しめ、中でも「京の四季彩 花遊膳」は平日限定で人気の一品。夜は4,000円〜20,000円のコース料理をはじめ、上質な一品料理も揃い、特別な日の食事にも最適です。

名物の「天ぷら」は、サクッと軽やかな衣に包まれた大ぶりの海老や旬野菜が主役。香りと食感、素材の旨みが三位一体となり、日本酒との相性も抜群。特に「タワー天丼」は圧巻のビジュアルと満足感で、SNSでも話題になるほどの存在感です。

カウンター席では大将との会話を楽しみつつ、小上がりの掘りごたつではゆったりと過ごせるため、慶事や法事、ビジネス会食など幅広いシーンに対応。

津で和食を極めたい方にこそ訪れてほしい一軒です。

いちのもんのお料理は、まるで芸術品のように美しく、季節の彩りや出汁の香りが一皿ごとに表現されています。サクッと揚がった天ぷらや旬の素材の味わいを、静かな空間でゆったりと楽しめば、五感すべてが満たされる贅沢な時間が流れます。

津市丸之内、津城のすぐ隣に佇む「寿音（ことね）」は、創業40年を超える老舗和食店。

紀伊長島直送の地魚を使用した刺身や寿司は、その日の朝に仕入れた鮮魚が主役。ぷりっとした食感と舌に広がる自然な甘みが特徴で、卸業者直営ならではの鮮度の高さに驚かされます。

刺身定食や海鮮丼はもちろん、店主おすすめの「初ガツオ定食」は、春の初ガツオから秋の戻りガツオまで、季節ごとの旬を味わえる贅沢な一品です。

ランチタイムの人気メニューは「天ぷら定食」。軽やかな衣に包まれた海老や旬野菜がカラッと揚がり、特製天つゆとともに上品な味わいを演出。

天丼もおすすめで、大ぶりの具材がタワーのように盛られたビジュアルは圧巻。甘辛いタレが揚げたての天ぷらに絡み、白米と一緒に頬張れば満足感たっぷりです。

特にビジネス街のサラリーマンに愛される存在で、昼も夜も利用しやすい和の食処。落ち着いた店内で、旬の和食を堪能できます。

伊勢市小俣町、宮川駅から徒歩1分──「倉野屋」は、知る人ぞ知る“隠れ家” 和食処。

店主の「一期一会」を大切にする思いが息づき、訪れる人それぞれにふさわしい料理を提供する姿勢が、この店の何よりの魅力です。仕入れる魚や地元野菜はその都度吟味され、性別や年齢、好みに応じておかずの構成や盛り付けが微調整される──まさに“お客様想い”の創作料理。

中でも注目は、定食に登場する創作天ぷら。とうもろこしや枝豆、サツマイモなど旬の野菜を中心に、餡かけ仕立てや塩・カレー塩など多彩なアレンジで楽しめます。衣は薄くサクッと軽やか、素材の甘みを引き立てながら、驚きと満足感を一皿に凝縮。天ぷらの内容も客ごとに変わるため、リピーターにも新鮮な驚きがあります。

ランチから夜まで、一皿一皿に込められた丁寧な仕事ぶりが感じられます。定食は、魚の鮮度を活かしたお造りや、季節の素材を使った小鉢、そして主菜──どれもがバランスよく並び、満足感と安心感を同時に与えてくれる内容です。

また、和の落ち着いた雰囲気の店内は、カウンター、テーブル、座敷と揃い、一人でも家族や友人とも気軽に利用可能。観光や仕事帰りにふらっと立ち寄っても、店主の丁寧なおもてなしと、地元食材の恵みを活かした料理が、心と体にしみわたります。

「創作性」と「おもてなし」にこだわる倉野屋は、伊勢で“また来たい”と思える和食の隠れ家として、間違いなくおすすめの一軒です。

店主の「一期一会」の思いと、料理へのこだわりが息づく倉野屋。訪れるたびに新鮮な驚きと心地よいおもてなしを感じられ、また足を運びたくなる一軒です。