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「坊」伊勢市の隠れ居酒屋!地元民が愛する絶品のおでんを実食|メニュー・予約方法など

公開日:2025年07月16日

伊勢市「坊」の一品料理とお酒

こんにちは、ケンチェラーラです。

伊勢志摩の美食を日々ペロペロしている私ですが、今回は地元民から熱い支持を集める隠れ家居酒屋『坊』を訪れました。

一歩足を踏み入れると、そこは観光地の喧騒から切り離された、温かく落ち着いた空間。大将が一人で切り盛りするこの店は、おでん専門店でありながら、その枠を軽々と超える珠玉の一品料理で、訪れる者の舌を唸らせます。

この記事では、長年地元に愛されてきた『坊』の魅力と、プロの舌をもうならせる絶品の料理の数々を徹底的にレポート。

金目鯛の鮮やかなお造りから、魂を揺さぶるおでん、そして締めの一杯まで、五感を刺激する至福の食体験を皆様にお届けします。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業時間 17:00~23:00
定休日 水曜日
電話 0596-36-2243
予算 ¥3,000~¥3,999
場所 三重県伊勢市御薗町新開62-1
備考 現金のみ・予約可
リンク 食べログ




地元民が愛するおでん専門店『坊』|伊勢の隠れ家居酒屋

坊の看板

伊勢市の御薗町にひっそりと佇む『坊』は、観光客よりも地元民から愛されてきた正真正銘の“隠れ家居酒屋”です。

おでん専門店としての確かな実力に加え、家庭的で温もりのある空間、そして大将の人柄が織りなす居心地の良さがリピーターを惹きつけてやみません。

この章では、『坊』がなぜ伊勢のグルメシーンにおいて異彩を放ち続けているのか、その魅力を深掘りします。

地元歴30年の店主が守る“坊”の歴史と出汁へのこだわり

坊の料理

店主が一人で切り盛りする『坊』は、食べログに最古のレビューが投稿された2011年以前から地元で親しまれてきた老舗的存在。

公式な情報は少ないものの、口コミや常連の声からもわかる通り、長年変わらぬ味とサービスで多くの人の記憶に残ってきたお店です。

特筆すべきは、味噌を使わない透明感のある上品な出汁。

地元伊勢の軟水と厳選した素材を使用して丁寧に引いたその出汁は、塩気を控えながらも素材本来の旨味を際立たせる絶妙な塩梅。

坊の定番メニューであるおでん。大根、玉子、こんにゃくといった具材の一つひとつが、しみじみとした味の深みをまとっており、どれをとっても「手仕事」の真髄を感じさせてくれると高い支持を得ています!

アクセスが不便だからこそ“穴場感”が増す隠れ家の魅力

お店の外観と駐車場

伊勢市駅から徒歩で約27分と、観光客が気軽に訪れるにはやや距離がある『坊』。

しかしそのロケーションこそが、“地元民に支持される理由”の一つでもあります。

賑やかな観光地から少し離れたこの場所には、地元の人たちの「日常」があり、その空気感が『坊』の魅力と完全に調和しているのです。

店内はカウンター数席と座敷のこぢんまりとした造りで、“映える”を狙ったお洒落空間ではないものの、飾らない美しさがあり、地元客はもちろん、静かに食事を楽しみたい観光客にも好評です。

店舗横には駐車場が4台分用意されており、車で訪れる地元客や観光客にも便利な設計。

また、人気店ゆえに週末や繁忙期には満席になることもしばしば。特に初訪問の場合は、電話での事前予約をおすすめします。

駐車場完備&電話予約で安心!予算と地元民おすすめの最強メニュー3選

料理のクオリティを考えると、予算は非常に良心的。ディナーの平均は1人3,000円〜4,000円で、カード決済も対応しています。

地元の人が口を揃えて推すメニューは「蓮根饅頭」「合鴨ロース煮」「白子ポン酢」。どれも食材の質と技術の高さが際立つ逸品で、他店ではまず出合えない味わいです。

日本酒のラインナップも充実しており、大将に好みを伝えると、その日のおすすめを出してくれるのが嬉しいポイント。料理の繊細な味を引き立てるように、冷酒・燗酒ともに的確なマッチングを提案してくれます。

地元民おすすめの居酒屋『坊』で過ごす一人飲み・デートの醍醐味|店内の様子

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伊勢市内にある数多の居酒屋の中で、『坊』は一人飲み・カップル利用の両方に絶妙にフィットする稀有な存在です。その理由は空間の静けさと、店主の柔らかい人柄にあります。

こじんまりとしたカウンター席では、店主と自然な会話が生まれます。料理のこだわりを聞くもよし、静かに自分の時間に浸るもよし。丁寧に仕上げられた料理がゆっくりと運ばれてくるので、時間の流れそのものを楽しめます。

「味」「雰囲気」「人柄」が三位一体となって、一人で訪れても安心して過ごせる居酒屋。旅先で自分だけの特別な夜を過ごしたい人にとって、『坊』は理想的な選択肢です。

カウンター席以外に座敷も完備されており、カップルで訪れても自然に会話が生まれる空間です。適度に照明を落とした店内は、派手すぎず地味すぎず、ちょうど良い“抜け感”がある雰囲気。

料理の盛り付けにも気が配られており、見た目にも美しく、特別感を高めてくれます。しっぽりとした時間を過ごしたい夜、派手さではなく“本物の美味しさ”と“人の温もり”を求めるカップルに強く推したい一軒です。





プロが唸る!『坊』で堪能した珠玉の食体験レビュー

金目鯛のお造り

鮮やかな紅と白のコントラストが目を引く「金目鯛のお造り」。

丁寧に敷き詰められた氷が身をきゅっと引き締め、口に運べば、弾力のある食感と共に、金目鯛本来の清らかな旨みがじんわりと広がる。

都心では考えられないほどの価格でこの上質な鮮魚が供されることに、ただただ驚嘆するばかり。

お造り盛り合わせ

「お造り盛り合わせ」は、ハモ、鯛、カツオ、マグロ、かんぱちといった旬の魚介が惜しみなく盛り込まれ、その豪快なボリュームにまず圧倒される。

それぞれの魚が持つ個性豊かな風味と、鮮度抜群の身が織りなすハーモニーは、まさに海の恵みを凝縮したかのよう。

この価格でこれほどの質と量を享受できるのは、「坊」ならではの贅沢と言えるだろう。

牛すじ土手煮

「牛すじ土手煮」は、「坊」独自の趣向が凝らされた一品。

とろとろに煮込まれた牛すじは、口の中でとろけるような柔らかさ。そこに湯豆腐が加わることで、濃厚な味噌の旨みが染み渡りながらも、どこか優しい口当たりが生まれる。

たっぷりの一味唐辛子と、まろやかな卵黄を絡めれば、複雑なコクと深みが一層際立ち、まさに至福の味わいだ。

居酒屋で牛すじを食す機会は多いが、ここのものは間違いなく三本の指に入る逸品。

「坊」の真骨頂とも言える「おでん」。今回は「大根」と「スペアリブ」を堪能。

大根は、透明感のある上品な出汁を限界まで吸い込み、箸で軽く触れるだけでほろりと崩れる。

口に含むと、出汁の豊かな香りが鼻腔を抜け、じんわりと広がる旨みが五臓六腑に染み渡る。スペアリブは、見た目とは裏腹に驚くほどさっぱりとした口当たりでありながら、噛むほどに肉本来の凝縮された旨みが溢れ出す。

そして「ネギ袋」は、刻みネギを厚揚げで包んだ独創的な一品。ネギの爽やかな香りと厚揚げのコクが出汁と見事に調和し、まさに非の打ち所がない完成度だ。

烏賊の黄身醤油

「烏賊の黄身醤油」は、提供直前に細切りにされた烏賊の鮮度が光る。

透き通るような身は、ねっとりとした舌触りの中に確かな弾力を宿し、噛むほどに烏賊本来の甘みが広がる。

そこに、濃厚な出汁醤油と、とろりとした大ぶりの卵黄を絡めれば、磯の香りと卵のコクが一体となり、得も言われぬ贅沢な味わいへと昇華する。

天ぷら盛り合わせ

「天ぷら盛り合わせ」は、茄子やアスパラといった旬の野菜が彩り豊かに盛り付けられ、その見た目の美しさにも心が躍る。

注文を受けてから丁寧に揚げられるため、衣は驚くほど軽やかで、噛むたびに「サクッ」と心地よい音が響く。

素材そのものの甘みや香りが、熱によって最大限に引き出され、油の軽やかさと相まって、いくらでも食べられそうな軽快な仕上がりだ。

赤出汁

締めくくりにいただいた「赤出汁」は、おでんの出汁の素晴らしさを知る「坊」だからこそ期待が高まる一椀。

伊勢志摩の豊かな海を思わせる「あおさ」の香りがふわりと立ち上り、一口すすれば、深みのある確かな出汁の旨みが脳天を貫くような衝撃を与える。

心身ともに温まる、まさに完璧な締めの一杯だ。

お会計は2名で5杯ほど飲んで、10000円弱。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:最高のおでんと一品料理!

坊様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!