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津市の老舗焼肉「食道園」で松阪牛を実食!60年愛され続ける本物の味と職人技に迫る

公開日:2026年03月11日

肉が見えないほどのネギがかかった名物塩タン

こんにちは、ケンチェラーラです。

「松阪牛を食べるなら、どこへ行けばいい?」三重県を訪れる人なら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。

数ある名店のなかで、地元の人が真っ先に名前を挙げる店が、津駅東口から徒歩1分の場所にひっそりと、しかし確固たる存在感を放って立っています。

その名は「食道園」。

1963年の創業から60年以上、変わらぬ場所で変わらぬ志を貫いてきた、津市が誇る老舗焼肉店です。

なぜここまで長く愛されるのか。
歴史・素材・職人技、三つの柱からひも解いていきます。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 【月〜土】11:30〜14:00 / 17:00〜23:00
【日・祝】11:30〜14:00 / 17:00〜22:00
定休日 大晦日・正月
電話 059-225-9100
予算 昼:¥1,000〜¥1,999 / 夜:¥5,000〜¥5,999
場所 三重県津市羽所町347 エイトビル1F
備考 カード可・電子マネー可・QRコード決済可/
全席禁煙/提携駐車場あり/テイクアウト対応
リンク 公式HP




創業60年以上、津市「食道園」が松阪牛の老舗として別格である理由──歴史・素材・職人技の三本柱

お店の外観

三重県津市で焼肉を語るとき、必ずその名が挙がる店があります。

津駅東口からわずか徒歩1分、エイトビルの1階に店を構える「食道園」です。

食道園が選ばれ続ける理由は、単なる歴史の長さではありません。

経営理念への徹底したこだわり・素材選びの厳しさ・職人の手仕事、この三つの柱が60年以上ブレることなく守られてきたからこそです。

この章では、食道園が津市の焼肉シーンで別格の存在であり続ける根拠を、その歴史と哲学から紐解いていきます。

60年以上続く老舗には、長く愛され続けるだけの理由があります。
流行に左右されず、素材と技術と人情を愚直に磨き続けてきた食道園は、津市という街にしっかりと根を張り、地元の人々の「特別な日」にも「何気ない日常」にも寄り添ってきました。
一度訪れれば、その理由がきっと味でわかります。

「本物・自然・健康」を60年守り続ける名物女将が生み出す唯一無二のおもてなし

長年愛されてきたことを物語る看板

食道園が創業した1963年(昭和38年)は、翌年に東京オリンピックを控えた高度経済成長の真っただ中でした。

それまで庶民にとって遠い存在だった牛肉が、少しずつ食卓や外食の場に浸透し始めた時代に、食道園は「地元が誇る松阪牛を、最高の形で届けたい」という一心で産声を上げました。

創業時から掲げてきた理念は「本物・自然・健康」の三つ。

自然な食材を厨房ですべて手作り調理するその姿勢は、現代の健康志向を60年前に先取りしていたとも言えます。

店の顔となるのが、名物女将(ママさん)です。

来店するたびに好みを把握し、最適なタイミングで肉を裏返してくれる距離の近さは、マニュアル対応の大手チェーン店とは一線を画します。

「少し賑やかかも」と感じる方もいるかもしれませんが、常連客の多くは「実家に帰ってきた安心感」と口をそろえます。

デジタル化が進む今だからこそ、この人情味あふれる空間が光ります。

A5ランクを超えた独自の選別眼──脂の融点・肉の香り・繊維で見極める松阪牛の仕入れ基準

味わえる上質な松阪牛

「松阪牛」という言葉は、今や日本全国に知れ渡るブランドですが、その定義は想像以上に厳格です。

三重県内の指定された地域で肥育された、未経産の黒毛和種のみが「松阪牛」を名乗ることを許されています。

食道園が仕入れるのは、その狭い定義をクリアした個体のなかからさらに、店主自身の目で厳しく選び抜かれた牛だけです。

一般的に牛肉の品質指標として使われる「A5ランク」という基準は、歩留まりランク(A/B/C)と、脂肪交雑・肉の色沢・締まりときめ・脂肪の質の4項目を総合した肉質等級(1〜5)を組み合わせたものに過ぎません。

しかし食道園が重視するのはそこではなく、「肉本来の香り」「繊維の細かさ」、そして「脂の融点の低さ」という、数値だけでは測れない要素です。

松阪牛最大の特徴でもある脂の融点の低さは、人の体温でとろけ出すほど繊細な不飽和脂肪酸が豊富に含まれることで生まれます。

口に入れた瞬間にふわりと広がるあの甘みと香りは、この脂質の性質があってこそです。

飼料の質や農家のこだわりまで見越して仕入れ先を選ぶ。
老舗ならではの審美眼が、一皿ごとの品質を支えています。

スライサーに頼らない「手切り」の哲学と、創業以来受け継がれる秘伝のタレ・自家製キムチが生む相乗効果

手切りが生む鮮やかな肉の断面

食道園の厨房で、肉をカットする作業はひとつの「儀式」に近い意味を持ちます。

多くの飲食店がスライサーで均一にカットするなか、食道園では創業以来「手切り」を貫いています。

部位ごとに異なる繊維の向きや個体差を、熟練した職人の手が瞬時に読み取り、最適な厚さと角度を選び取る——これが機械では決して再現できない技術です。

例えば、看板メニューの「塩タン」は極限まで薄く、しかし肉の弾力を失わないギリギリのバランスでスライスされたタンは、焼いたときに熱が均一に行き渡り、表面はカリッと、内部はジューシーな仕上がりになります。

そして、その肉の実力をさらに引き立てるのが、創業以来のレシピで作られる秘伝のタレと、店内で毎日仕込まれる自家製キムチです。

手切りの技と手作りの味が揃ってはじめて、食道園の一皿は完成するのです。

実際に塩タンを口にした瞬間、言葉より先に笑顔がこぼれました。
手切りならではの絶妙な薄さが、短時間で最高の焼き上がりを生み出し、カリッとした表面とジューシーな内側が同時に押し寄せてきます。
秘伝のタレの深いコクと自家製キムチのさっぱりとした酸味が加わることで、気づけば次の一枚、またその次の一枚へと、自然に手が伸び続けていました。
「また食べたい」ではなく「もう食べ終わりたくない」と感じたのは、はじめての経験でした。





食道園の全メニューと値段を一挙公開!はじめて行く人が必ず押さえておきたいおすすめ注文ガイド

食道園のメニューは、松阪牛の希少部位からリーズナブルなランチまで、幅広い予算とシーンに対応できる構成になっています。

まず外せないのが看板メニューの塩タンです。職人の手切りによる極薄スライスのタンに大量の刻みネギを重ねたこの一皿は、訪れたら真っ先に注文すべき一品です。

部位の個性を楽しみたい方には「松阪牛イチボ厚切り」、脂の乗りと旨みのバランスを求める方には「特選カルビ」や「特選ロース」がおすすめです。

なかでも特別な存在が「松阪牛の壺カルビ」で、秘伝のタレに漬け込まれた複雑な風味は格別ですが、1日3個限定のため早めの注文が必須です。

旨みとコクが凝縮した「ユッケジャンスープ」、ランチには880円の「牛すじ煮込み丼」と、価格帯を問わず満足できるラインナップが揃っています。

食道園の店内・完全個室・大宴会場の雰囲気を徹底紹介

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津駅東口から歩いて1分という好立地でありながら、食道園の扉を開けた瞬間に広がる光景は、駅前の喧騒とはまるで別世界です。

原木を贅沢に使用した温かみある内装が醸し出す落ち着いた雰囲気は、どこか懐かしさを感じさせながら、特別な時間を演出してくれます。

席数は全120席と、駅前の店舗としては驚くほどの広さです。

プライバシーを確保したい接待や結納の場には「掘りごたつ完全個室(5〜10名対応)」が最適で、扉と壁に囲まれた独立した空間は、大切な商談から記念日のお祝いまで、さまざまなシーンで重宝されています。

家族連れや三世代での食事会には「座敷個室」が対応しており、小さなお子様連れでも気兼ねなくゆったり過ごせます。

企業の忘新年会や地域の団体利用には大宴会場が用意されており、最大120名・貸切は50名から受け付けています。




食道園へのアクセスと周辺駐車場まとめ──津駅東口から徒歩1分

お店の前の通りとお店の外観

食道園へのアクセスは、三重県内でも随一の便利さと言っていいほどです。

最寄り駅はJR・近鉄の「津駅」で、東口を出てから徒歩わずか1分という立地は、県内の飲食店のなかでも抜群の利便性を誇ります。

車でのアクセスも問題なく、国道23号線沿いから津市中心部へのルートは整備されており、バス駐車場完備で団体利用にも対応しています。

店舗が入るエイトビル(三重県津市羽所町347)には専用駐車場の設備は限られていますが、津駅周辺には複数のコインパーキングが点在しているため、駅東口周辺の時間貸し駐車場を活用するのが便利です。

電車でのアクセスが最もスムーズに食道園を楽しめる方法と言えますが、車の方も駐車場の事前確認をしておけば安心です。

なお、予約は電話での受け付けが基本です。

壺カルビなどの限定メニューや個室・宴会スペースを押さえたい場合は、必ず事前にご連絡されることをおすすめします。

実食レポート:実際に食べてわかった「本物の味」の正体──塩タン・松阪牛を徹底検証

まず運ばれてきた瞬間、思わず笑みがこぼれた「塩タン」。文字通り「肉が見えない」ほど山盛りに積まれた刻みネギの白と緑のコントラストが、すでに食欲を全開にさせてくれます。

網の上に乗せると、手切りならではの絶妙な薄さが功を奏し、わずか数十秒で表面がきつね色に変わっていきます。口に入れた瞬間、まず感じるのは香ばしい脂の甘い香り。嚙むたびにじわりと広がるタン特有の旨みと、ネギの清涼感ある辛みが絶妙に絡み合い、互いを引き立て合っています。塩の塩梅も秀逸で、素材の風味を消すことなく、むしろ松阪牛の脂質の繊細な甘みをくっきりと浮かび上がらせています。「また食べたい」ではなく「食べ終わりたくない」と感じてしまう、そんな一皿でした。

お次は松阪牛の上ロース。

皿に並んだ瞬間から、その霜降りの密度に目を奪われます。細かく入った脂の筋は均一で美しく、まさに松阪牛の真骨頂とも言うべき断面です。

網の上に置くと、低い融点の脂がみるみるうちに溶け出し、甘くまろやかな香りが卓上いっぱいに広がります。口に運ぶと、噛む前からすでに脂がとろけ始め、舌の上で繊細な甘みと上品なコクがゆっくりと解けていく感覚があります。松阪牛特有の不飽和脂肪酸が豊富な脂は、しつこさが皆無で、むしろ食べるたびに「もう一枚」と自然に手が伸びてしまいます。噛むごとに旨みの層が深くなっていく、松阪牛の実力をそのまま味わえる一品です。

上ロースとは対照的に、カルビは赤身と脂のはっきりとしたコントラストが魅力です。手切りによって残された適度な厚みが、焼いたときの食感を豊かにしています。

網の上でじっくりと焼くと、表面に香ばしいメイラード反応の焦げ色がつき、肉汁が閉じ込められたまま内側はしっとりとジューシーな状態に仕上がります。

一口かじると、赤身の力強い旨みと脂のコクが同時に押し寄せ、噛むほどに口の中に深みが広がっていきます。秘伝のタレとの相性も抜群で、タレの甘みと醤油のコクがカルビの肉質に見事に寄り添っています。

そして、ホルモン盛り合わせ。

見た目のボリューム感に、テンションが上がります。複数の部位が盛り合わされているため、食感と風味の変化を楽しみながら食べ進められるのが嬉しいところです。

味噌ダレは甘みと塩みのバランスが絶妙で、ホルモン特有のクセのある香りをうまく包み込みながら、素材本来の旨みを引き出しています。

しっかりと焼き色がつくまで待ってから食べると、外はカリッと香ばしく、内側はぷるんとした独特の食感が楽しめます。噛むたびに滲み出るコラーゲン質の旨みと味噌ダレの深いコクが口の中で混ざり合い、気づけばご飯やお酒が止まらなくなっている、そんな中毒性のある一皿です。

締めのクッパは、食事の最後を飾るにふさわしい一杯でした。ベースのスープは、牛骨と野菜の旨みが長時間かけて溶け出したと思われる、深みのある琥珀色。一口すすると、濃厚でありながらも後味はすっきりとしており、脂っぽさとは無縁のクリーンな旨みが口いっぱいに広がります。

卵のまろやかさがスープのコクをさらに引き立て、ふんわりと崩れながら絡みついてきます。焼肉で火照った体と満たされた胃に、このスープがしみわたる感覚は格別です。最後の一滴まで飲み干したくなる、完成度の高い締めの一杯でした。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:安定の美味しさ

食道園様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!