【食レポ付】ラーメン二郎 三田本店|創業半世紀の聖地をコール・メニュー・アクセスまで完全解説

こんにちは、ケンチェラーラです。
「ラーメン二郎 三田本店に行ってみたいけど、コールのやり方がよくわからない」
「並び方やマナーに自信がない」
──そんな不安を抱えたまま、訪問を躊躇していませんか?
この記事では、東京・港区三田に1968年から続く二郎の聖地「ラーメン二郎 三田本店」について、創業秘話から最新メニュー・価格、初心者でもわかるコールの方法、アクセス情報まで徹底的に解説します。
読み終わる頃には、明日にでも三田本店に出かけたくなるはずです。
それでは、ペロペロしていきましょう!
| 営業 | 昼:8:30〜15:00 / 夜:17:00〜20:00(月〜土) ※麺切れ次第終了。夜の部は19:30頃に受付終了する場合が多いです。 |
|---|---|
| 定休日 | 日曜・祝日(祝日は不定休のため公式X等の確認を推奨) |
| 電話 | 非公開 |
| 予算 | ¥700〜¥1,000 |
| 場所 | 東京都港区三田2丁目16-4 |
| 備考 | 現金のみ(カード・電子マネー・QRコード決済不可)・食券制・全席禁煙・駐車場なし |
| リンク | 食べログ |
目次
看板職人の誤字から慶應公認の聖地へ──半世紀以上愛され続ける理由

ラーメン二郎 三田本店の歴史は、偶然と人情が重なり合って生まれた物語に満ちています。
看板の誤記から生まれたブランド名、慶應義塾大学との50年以上の絆、そして山田総帥の揺るぎない料理哲学──
この3つが積み重なって、三田本店は単なるラーメン店を超えた「聖地」となりました。
まずはその歴史と文化を、じっくりと紐解いていきましょう。
喜寿を過ぎた今もなお厨房に立ち続ける山田総帥の姿を一目見ようと、全国から二郎ファンが集まるのが三田本店の特別なところです。
味だけでなく、この場所でしか感じられない空気感こそが、何度でも訪れたくなる理由です。
看板の誤記から始まった創業史と、慶應義塾特選塾員に選ばれた山田総帥

ラーメン二郎の歴史は1968年、東京都目黒区の都立大学駅近くに「ラーメン次郎」として始まりました。
1970年代前半、目黒区による呑川の河川改修工事を機に店舗を移転することとなり、常連の慶應生から紹介された元洋食屋の物件に移ります。
その際、移転の際、看板の塗り替えを依頼した業者が「次郎」を「二郎」と書き間違えてしまったという、嘘のような本当の逸話が残っています。
山田氏は「面倒くさいからそのままでいい」と笑って放置し、こうして誰も計画しなかった誤記から、あの有名な「ラーメン二郎」という名前が生まれました。
1990年代の道路拡張計画で閉店の危機を迎えると、存続を願う塾生たちが慶應義塾大学の学食への誘致を目指した署名活動を起こします。
この誘致は「学内に外部客の行列ができる」などの理由で実現には至りませんでしたが、1996年2月に三田通りの店舗を閉店し、同年6月に現在の桜田通り沿い(慶應義塾大学正門西側)へ移転して営業を再開しました。
さらに2019年には山田氏が「慶應義塾特選塾員」に選任されるという異例の栄誉を受けました。
卒業生でもない一人のラーメン店主が大学公認の存在として認められたのは、50年以上にわたって積み重ねられた慶應との深い絆があってこそです。
「まずい」の一言から生まれた哲学と、極太オーション麺へのこだわり

移転直後、慶應生から「こんなまずいラーメンは食ったことがない」と言われた山田総帥は、怒るどころか「じゃあ、うまいラーメンを教えてくれ」と問い返し、昼間は店を閉じて都内を食べ歩く日々を始めました。
そこから辿り着いたのが「安くて、ボリュームがあり、学生が満足できるパンチのある味」というコンセプトで、この瞬間こそが現在の二郎の原点です。
麺には本来パン用として開発された日清製粉の強力粉「オーション」を使用しており、これが二郎特有のワシワシした食感と小麦の深い香りを生み出しています。
スープは豚骨と背脂をベースに二郎専用のFZ醤油と旨味調味料を合わせた濃厚な一杯で、開店直後は醤油のキレが際立つ非乳化、時間が経つほどコクが深まる乳化スープへと変化していくのも三田本店ならではの楽しみです。
ほろりとほどける分厚いブタ、スープをたっぷり吸い込んだ極太麺、そして後を引く豚骨醤油のコク──一口食べた瞬間に「また来たい」と思わせる中毒性は、三田本店でしか体感できないものです。
初めてでも安心!コールの意味と正しい注文の流れ

二郎に初めて来た人が戸惑うのが「コール」と呼ばれる独自の注文システムです。
着丼直前に店員から「ニンニク入れますか?」と聞かれたら、ヤサイ(もやし・キャベツ)、ニンニク、アブラ(背脂)、カラメ(醤油ダレ)の4項目を「マシ(増量)」「マシマシ(大増量)」「少なめ」「なし」から選んで答えます。
初めての場合は「ヤサイ、ニンニク」か「そのままで」と伝えるだけで十分です。
マシマシは想像以上の量になるため、初回は控えめなコールをおすすめします。
食後は丼を返却口に戻してカウンターを台拭きで拭き、速やかに退店するのがマナーです。
こうした作法とヤサイの下の麺を引き上げる「天地返し」の食べ方を知っておくだけで、初めての体験がぐっと豊かなものになります。
※並び時の注意点: 三田本店では、入り口側の列がいっぱいになると、道路を挟んだ「裏口側(聖坂側)」に列を形成するルールがあります。
また、近隣への配慮から私語を控え、通行人の邪魔にならないよう建物に沿って並ぶのが「三田ルール」です。
小ラーメン700円から始まる圧倒的なコスパ──最新メニューと価格一覧

2024年3月の価格改定後、基本の小ラーメンは700円、大ラーメンは750円です。
ブタが増量される小ぶたラーメンが850円、小ぶたダブルが950円で、大ぶたラーメンは900円、大ぶたダブルは1,000円となっています。
港区三田という都心の一等地でこの価格設定を維持しているのは、「腹を空かせた学生に安く食べさせたい」という山田総帥の創業時の信念があってこそです。
小ラーメンでも一般的なラーメン店の大盛り以上のボリュームがあるため、初めての方はまず小ラーメンから挑戦することをおすすめします。
その中でも特に小ぶたラーメンは増量されたブタとボリューム満点の麺が楽しめる、おすすめの一杯です。
三角ビルが生む唯一無二の熱気──店内の様子とロット制のオペレーション

三田本店が入る「三角ビル」は、聖坂の麓の鋭角な角地に建つ細長い建物です。
黄色いファサードが遠くからでも一目でわかる目印になっています。
店内はL字型のカウンター席のみの全13席で、隣の人との距離が近く、食べることに自然と集中できる独特の空間です。
運営は「ロット制」と呼ばれる方式で、一度に茹でる麺の単位(通常4〜6人分)ごとに入退店が管理されます。
後ろに並ぶ人のためにも、着席したら速やかに食事を進めるのが三田本店のリズムです。
現在も朝の時間帯を中心に山田総帥が厨房に姿を見せることが多く、その元気な姿と常連客との軽妙なやり取りは三田本店の名物となっています。(※体調や状況により不在の場合もあります)
- 入店前に店頭の自動販売機で黒烏龍茶やトクホ飲料を購入しておくのが、高塩分・高脂肪の一杯に備えるジロリアンたちの定番スタイルです
- 荷物はカウンター下に置けるスペースがあるので、リュックや小さめのバッグなら安心して座れます
田町駅・三田駅から徒歩圏内──アクセス方法と駐車場情報

最寄り駅は都営地下鉄三田線・浅草線「三田駅」で、A3出口から徒歩約8分です。
出口を出たら慶應義塾大学方面へ南に進み、正門を過ぎてすぐの桜田通り沿いに黄色い三角ビルが見えてきます。
JR山手線・京浜東北線「田町駅」の西口(三田口)からも徒歩約10分でアクセスでき、どちらの駅からも慶應三田キャンパスを目印にするとわかりやすいです。
住所は東京都港区三田2丁目16-4。
専用駐車場はなく、周辺のコインパーキングも都心部のため料金が高めなので、公共交通機関での来店をおすすめします。
営業時間は昼の部が8時30分〜15時、夜の部が17時〜20時で、定休日は日曜・祝日です。
麺が早めになくなる日もあるため、訪問前にSNSで混雑情報を確認しておくと安心です。
【食レポ】朝8時半から並んで食べた総帥の一杯──その圧倒的な体験
東京出張のタイミングで、かねてより訪問を夢見ていたラーメン二郎 三田本店への初訪問が、ついに実現しました。
店頭に到着したのは朝の10時頃でしたが、すでに行列は相当な長さ。着席まで約2時間を要しました。
平日にもかかわらずこの混み具合──日本一とも称されるラーメン店の名に偽りなし、と入店前から圧倒されます。
不思議なもので、待ち時間でさえ期待でじわじわと胸が高まるばかりで、苦に感じることはありませんでした。
ようやく店内へ足を踏み入れると、独特の緊張感がピンと張り詰めています。L字型カウンターに腰を落ち着け、着丼直前の「コール」に備えました。初めての訪問ということで内心はかなり緊張していましたが、「野菜、アブラちょいまし」と声に出せたときには、ちょっとした達成感がありました。

やがて目の前に置かれた小ぶたラーメンのボリュームに、思わず息を飲みます。以前、京都の二郎系インスパイア店で似た一杯をいただいたことはありましたが、これが聖地・三田本店の本物かと──器の中でそびえ立つヤサイの山と、背脂の艶やかな輝きを前に、度肝を抜かれました。

まずは山盛りのヤサイから箸をつけます。追加した背脂がしっかりと絡まり、もやしのシャキシャキとした歯ざわりとキャベツの甘みが、アブラの濃厚な旨みと一体となって押し寄せてきます。こってりとした中にも野菜ならではの清涼感があり、一口目からやみつき必至です。

続いてレンゲでスープをひと口──これが、この日最初の大きな感動でした。朝の開店から時間を重ねた昼前のスープは、非乳化の醤油の鋭さが徐々に丸みへと変化しつつある、ちょうど移行期の味わいです。豚骨由来のコクが盤石な土台として敷かれ、FZ醤油の凛とした輪郭がスープ全体をぴりりと引き締めています。そこへ追加した背脂が溶け込み、甘みと滑らかさがさらに加わることで、旨みの層が幾重にも折り重なる複雑な奥行きが生まれていました。「一杯の中にこれほどの情報量があるのか」と、思わず唸りたくなる完成度です。

次にブタをひと切れ。厚みのある豚肉がほろりとほどけ、繊維の一本一本にスープの旨みが深く染み込んでいます。
脂身と赤身のバランスが絶妙で、噛みしめるたびに甘い肉汁が口の中に広がりました。

一般的なチャーシューとは次元が異なる食べ応えで、これだけでも三田まで足を運ぶ価値があると感じるほどです。

そして、この日最大の衝撃が麺でした。パン用強力粉「オーション」から生み出される極太麺は、ワシワシとした力強い噛み応えと、咀嚼するたびに広がる小麦の深い芳香が際立っています。
濃厚なスープをたっぷりと吸い込みながらも、芯にはしっかりとしたコシが残っており、一口ごとに「もう一口」という衝動が込み上げてきます。気がつけば約300gを気持ちよくペロリと完食──我ながらそのスピードに驚きました。
このレベルのラーメンが日本に存在することに、心から感謝したくなります。次の東京出張でも、三田本店を目指すことは間違いありません。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:本物を知ってしまったら、もう後戻りはできない
ラーメン二郎 三田本店様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!