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京都・祇園「祗園 鮨 忠保」で味わう江戸前寿司の極みと高級寿司体験

公開日:2025年11月01日

照明に照らされて輝くおすし

こんにちは、ケンチェラーラです。

祇園の夜は静かに美しく、そして、とびきり贅沢。

その中心に店を構える寿司店「祇園 鮨 忠保(ただやす)」は、ただの高級寿司とは一線を画す、食と空間の芸術が体験できる“聖域”のような存在です。

京都の美意識と江戸前寿司の伝統が交差する一皿。

赤酢を用いたシャリと、素材の旨みを最大限に引き出す職人の技。さらに、総檜造りのカウンターから放たれる空間の凛とした気配。

このブログでは、そんな「祇園 鮨 忠保」での体験を、料理・空間・店主の哲学、そして実際に食べた逸品料理のレポートまで余すことなくお届けします。

“京都・祇園で、人生最高の一貫に出会いたい”

そう思ったあなたにこそ読んでほしい、極上の寿司体験の全記録です。最後までぜひお付き合いください。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 12:00–14:00/18:00–21:00
定休日 不定休
電話 075‑541‑6611
予算 昼:¥10,000〜¥18,999/夜:¥30,000〜¥39,999
場所 京都府京都市東山区祇園町南側572‑9
備考 カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)・電子マネー不可・
全席禁煙
リンク 食べログ「祇園 鮨 忠保」公式ページ




京都・祇園の隠れ家「祇園 鮨 忠保」が描く江戸前寿司の世界

和を感じる暖簾と提灯

 

祇園という格式あるエリアに構える寿司店「祇園 鮨 忠保」は、ただの高級店ではありません。

ここには、江戸前の伝統を守りながらも、京都ならではの空気感と現代的な美意識が溶け込んだ独自の寿司体験があります。

店主・森田忠保氏の卓越した職人技と、緻密に計算された空間演出によって生まれる“美食の舞台”は、まさに一度は訪れる価値のある「鮨の聖域」と呼ぶべき存在です。

ここで味わうのは、単なる寿司の食事ではなく、五感で堪能する美食のひとときです。
一貫を差し出すその所作には研ぎ澄まされた緊張感が漂い、静かな空間に職人の技が際立ちます。
繊細な手仕事と温かなもてなしが交差し、気づけばその余韻が心に深く染み込んでいる。
「忠保」での時間は、まさに“記憶に残る瞬間”の連続です。

店主のこだわりが光る – 森田忠保氏の歩みと哲学

鮨を握る店主

「祇園 鮨 忠保」の屋号を背負う森田忠保氏は、江戸前の正統を深く理解しながらも、自らの美学を妥協なく貫く職人です。

赤酢を使ったシャリの調整は、ネタの脂質やその日の気温・湿度までも加味して握り方を変えるという徹底ぶり。

口の中でほろっとほどけるシャリは、単なる美味しさを超えて“体験”として記憶に残る存在になります。

握る瞬間にすべてを最適化する氏のこだわりは、まさに「極上の一貫」を生み出すための芸術的工程そのものです。

京都の地で叶える、江戸前寿司の本格スタイル

京都の街並み

江戸前寿司は東京発祥の文化ですが、「忠保」はそれを京都・祇園の美意識と融合させることで新たな価値を提供しています。

伝統に軸足を置きつつも、鮑に海苔といくらを添えた逸品のように、京料理の繊細な感覚と創造性を加えた構成が特徴です。

この“京×江戸”のスタイルは、観光客やグルメ愛好家だけでなく、地元の食通にも深く支持されています。

古都の情緒を感じながら味わう江戸前寿司は、「ここでしか味わえない」という唯一無二の体験を作り上げています。

ひと口頬張れば、赤酢のシャリがほどけ、ネタの旨みが静かに広がる。
それは、口の中で完成する“食の芸術”。
温度、香り、食感のすべてが緻密に計算されており、食べ進めるほどに店主の哲学が伝わってくるようです。





お店への行き方と予約方法、駐車場の有無を事前にチェック

お店の外観と前の通りの様子

「忠保」までのアクセスは、初めて祇園を訪れる人にとってもわかりやすく、利便性が高いのが特徴です。

また、予約システムは近年のニーズを反映したオンライン型を導入しており、国内外問わずスムーズに手続きができます。

駐車場の有無やキャンセルポリシーといった実用情報も、来店前に押さえておきたいポイントです。

忠保の最寄り駅は京阪本線「祇園四条駅」で、徒歩およそ3分。繁華街の中にあるものの、通りを一本入った静かな立地に店を構えています。

駐車場は専用ではないため、近隣のコインパーキングを利用するのがベター。

町家が立ち並ぶ通りの一角にひっそりと佇んでおり、京都らしい情緒が漂います。

予約は「ポケットコンシェルジュ」や「OMAKASE」など、信頼性の高い外部プラットフォームを通じて行えます。

キャンセルポリシーは厳格で、当日の無断キャンセルには100%の料金が発生するため注意が必要です。

静寂と香りに包まれる、総檜カウンターの和空間で過ごすひととき

Slider Image
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「忠保」の店内に一歩足を踏み入れた瞬間から、五感が研ぎ澄まされるような感覚に包まれます。

香り、光、温度、そして静けさ——すべてが計算され尽くした空間演出が、特別なひとときを約束してくれます。

食事を超えた“体験”を作り出す、その舞台装置としての設えは、他店にはない圧倒的な魅力です。

カウンターは総檜造りで、柔らかく温かみのある木目が目を惹きます。

檜特有の清らかな香りは、まるで神聖な空間にいるかのような感覚を呼び起こします。

席数はカウンター中心で10席ほどと限られており、まさに“特別な時間を過ごすため”の空間です。

照明は抑えめで、料理の色合いが際立つよう計算されており、料理人の所作も一種のパフォーマンスのように映ります。

静けさの中に心地よい緊張感が漂い、大人の隠れ家としても申し分のない空間構成です。




一期一会を楽しむおまかせメニュー

忠保では「おまかせコース」が基本で、旬の素材を活かした構成が日々変化するのが魅力です。

その日の仕入れや状態によって、一品一品が調整されるため、何度訪れても新鮮な驚きがあります。

昼と夜では内容やボリュームが異なり、シーンに合わせた利用が可能です。

ディナーコースは38,500円(税込)程度。

特に前半の一品料理には、京料理を思わせるような季節感ある皿が多く、寿司の“助走”として機能します。

シャリには赤酢が使用されており、ネタの脂に負けないしっかりとした味わいが印象的です。

ランチタイムには17,600円のコースもあり、初めての方が気軽に“忠保体験”を味わう導入としてもおすすめです。

祇園 鮨 忠保の“おまかせ”実食レポート|記憶に残る極上の一貫たち

伝統を感じる外観

この日は京都に所要があったので、せっかくなので予約困難店に。

予約したのは1ヶ月ほど前で、電話で思いのほかスムーズにできました。

洗練された入口から、いざ入店。

まず印象的だったのは、前菜として登場した「カツオとミョウガのたたき」。自家製ポン酢の酸味がやさしく効いており、ミョウガの爽やかな香りとともに、初秋の風を思わせる一品です。脂の乗ったカツオを、柑橘のキレが美しく引き締めてくれます。

続いて供されたのはヒラメ。ねっとりとした舌触りが際立ち、淡白ながらも奥行きある旨みが広がります。昆布締めのようなニュアンスも感じられ、熟成による旨味の乗せ方に職人の技を感じました。

金目鯛は、丁寧に湯霜を施したであろう美しい艶。しっとりとした身に、皮目の香ばしさがほんのり漂い、まるで“食べる芸術”のような存在感です。ほんのひと塗りの煮切り醤油が味の輪郭を整えてくれていました。

マグロは赤身と中トロの間のような部位で、口に含んだ瞬間、体温でジュワっと脂が溶け出す感覚に思わず目を閉じました。シャリとの温度差も完璧で、店主の温度管理へのこだわりが垣間見えます。

コハダは、まさに“江戸前の真骨頂”。しっかりと酢で締められていながら、酢の角は一切感じず、まろやかな酸味がシャリの赤酢と絶妙に調和します。噛むたびに旨みがじわりと広がり、熟練の手仕事を感じさせる一貫です。

そして最後に登場したのは鰻。焼きは控えめで、タレも最小限。その分、鰻そのものの香りと風味が際立ち、脂の甘みと共に口中に優しく広がっていきました。余計な味付けに頼らず、素材で勝負する潔さが伝わってきます。

極上のネタを仕入れる目利き力、赤酢を駆使したシャリの科学的な完成度、そして一貫ごとに温度調整する繊細な握り。

さらに、総檜造りのカウンターや和の香りが広がる空間が、「食」以上の満足感。

良い時間でした。

    • 満足度:☆☆☆☆
    • 味:☆☆☆☆
    • 一言:感動を超える感動。

祇園 鮨 忠保様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!