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【伊勢 懐石料理】ミシュラン二つ星「かみむら」で味わう、京と伊勢の旬の融合|お食い初め・予算など

公開日:2025年05月21日

こんにちは、ケンチェラーラです。

伊勢神宮からほど近い場所にひっそりと佇む「懐石 かみむら」。その名を聞くだけで、和食通の間では特別な響きを持ちます。

この記事では、上村雅春料理長の職人技が光る懐石料理の世界を、アクセス方法から料理内容、季節ごとのおすすめメニュー、そして実食レポートまで徹底的に紹介します。

読了後には、思わず予約したくなること間違いなしです。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
店名 懐石 かみむら
営業 11:30~15:00(L.O.14:00)
17:00~22:00(L.O.19:30)
定休日 水曜日(不定休あり)
電話 0596-23-6945
予算 昼:¥5,000~¥5,999
夜:¥10,000~¥14,999
場所 三重県伊勢市八日市場町514-1
アクセス 伊勢市駅から徒歩約12分(約910m)
席数 44席(個室あり)
備考 完全予約制/カード可(VISA、Master、JCB、AMEX)
リンク 公式HP食べログ




伊勢の懐石料理「かみむら」で味わう、ミシュラン二つ星の真髄

伊勢市の名店「懐石 かみむら」は、ミシュランガイドで二つ星を獲得している和食の名店。

伝統と革新を見事に融合させた京懐石を、伊勢の地で味わえる唯一無二の存在です。

料理長・上村雅春氏の丁寧な仕事と食材への愛情が一皿一皿に込められており、特別な時間を演出します。

店内は数寄屋造りの静かな空間で、贅沢な和のひとときを過ごせるのも魅力です。

上村雅春シェフが紡ぐ、京懐石と伊勢志摩の融合

料理長の上村雅春氏は、1956年生まれ。

京都の名店「京大和」で14年の修業を重ね、1988年に伊勢で自身の店を開業しました。

1999年には現在の八日市場町に移転。

京懐石の技を基礎にしながら、伊勢志摩の魚介と京都の旬菜を組み合わせた献立は、繊細でありながら素材の魅力を最大限に引き出す構成。

2016年のG7伊勢志摩サミットでは料理監修を担当し、その実力は国際的にも証明されました。

和食の高級店としての風格とおもてなし

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かみむらでは、食の体験を一皿で終わらせることなく、空間と接客によって五感すべてに働きかける“和のおもてなし”を体現しています。

全席個室または座敷で構成されており、静けさと上質さが共存する設え。

女将の気遣いとスタッフの対応も評判で、地元企業の接待や特別な会食にふさわしいとされる理由がここにあります。

伊勢 懐石ランチの極み「かみむら」の季節限定メニュー

ランチタイムには、手軽に懐石の魅力を体験できる「ミニ懐石コース」が用意されています。

季節の素材にこだわり、献立は月ごとに変化。

夜はさらに本格的なコースが展開され、伊勢海老や鱧、賀茂茄子など旬を代表する食材が、繊細かつ奥深い味わいで提供されます。

伊勢海老鍋や旬の食材を活かした懐石コース

冬には特に人気の伊勢海老鍋が登場。出汁には伊勢志摩産の海老の旨味が濃縮され、鍋を開けた瞬間に立ちのぼる香りが食欲をそそります。

ぷりぷりと弾ける食感と凝縮された甘みが、寒い季節に一層の贅沢を添えます。

季節ごとに変わるメインには、鮎、鱧、松茸など、その時期ならではの美味が並び、常連客にも飽きが来ません。



お食い初めなど特別な日の利用にも最適

人生の節目を祝う席としても「かみむら」は選ばれ続けています。

お食い初め、長寿の祝い、結婚記念日など、要望に応じた演出と献立のカスタマイズも可能。

静かで格調高い空間は、記憶に残るひとときを過ごすのに最適です。

かみむらのメニューと予算感を知る

懐石料理というと敷居の高い印象を抱きがちですが、「かみむら」ではランチコースが6,000円前後から用意されており、観光客でも気軽に本格的な味を楽しむことができます。

ディナーは10,000〜15,000円の価格帯が中心ですが、食材の質と調理技術を考えると十分に納得できる内容。

料理は全体を通して上品で控えめな味付けがされており、見た目にも華やかです。

予約のポイントとアクセス情報

人気店ゆえ、訪れるには事前の予約が必須です。

伊勢神宮の参拝と合わせて訪れる方も多く、観光シーズンには特に混み合うため、早めの予約が推奨されます。

店の立地は伊勢神宮・外宮の北側にあり、徒歩でも車でもアクセス良好です。

外宮からは徒歩約6分で到着し、近鉄伊勢市駅や宮町駅からも徒歩またはタクシーで10分以内と利便性に優れています。

店舗前には13台分の駐車スペースも用意されているため、車での訪問にも不便はありません。

三重県のミシュラン「和食」の中で際立つ「かみむら」の魅力

三重県内には複数のミシュラン掲載店がありますが、その中でも「かみむら」は、京懐石の伝統を保ちながら伊勢志摩の食材を巧みに取り入れる独自路線で際立つ存在です。

観光やビジネス、どちらのニーズにも対応できる柔軟さが魅力です。

三重県のミシュラン二つ星以上のお店には、伊勢市の寿司店「こま田」や四日市市の「割烹 西むら」などがありますが、「かみむら」は和食懐石における繊細な技術と、食材選びのセンスが際立っています。

他店が一つのジャンルに特化する中で、京と伊勢をつなぐ“橋渡し”としての料理表現が唯一無二です。

口コミサイトでは「京懐石 伊勢」の代表格として、かみむらは一貫して高評価を受けています。「料理が丁寧で上品」「接客が心地よく、空間も素晴らしい」など、料理・雰囲気・サービスの三拍子が揃っている点が評価されています。観光客から地元の常連客まで、幅広い層から支持されていることも、この店の実力を裏付けています。

【実食レポ】懐石 かみむらでいただいた季節のコース料理

まず登場したのは、「しんごぼう」と「スモークサーモン」などの前菜。

ごぼうのほろ苦さとサーモンの薫香が絶妙に重なり合い、食欲を心地よく刺激します。

中央にある「湯葉」は、大豆の風味とまろやかな割醤油の塩梅に舌がほぐれます。

「鯛ちまき寿司」は、笹の香りがほのかに移り、ひと口で春を感じる繊細な逸品でした。

椀物は「さわら博多しんじょう」。

かつお出汁の芳醇な香りが広がり、薄口ながらも深い旨味が印象的。

間に挟まれたさわらがふわっとほどけ、丁寧な火入れと技を感じさせます。

これがこの日のケンチェ一番のお気に入り。

造里は「本マグロ」「甘エビ」「たい」の三種。それぞれの旨味と食感の違いが楽しめ、特に中トロの脂は甘く、口の中で自然にとろけていきました。

炊き合わせでは「高野豆腐」「桜えびとわらびとお団子」が登場。

干し椎茸と出汁の香りに桜えびの香ばしさがアクセントになり、わらびのぬめりと豆腐の食感のコントラストが素晴らしい仕上がりでした。

焼物は「カワマス」に「タケノコ」、あま酢づけにされた「カリフラワー」の一皿。

皮目をぱりっと焼き上げたカワマスと、ほろ苦くも瑞々しいタケノコが春の訪れを感じさせてくれます。

鮎に近しい、川の香りを十分楽しむことができました。

蒸し物は「かもなす」と「天然のタイ」に、木の芽味噌が添えられた逸品。

香りが上品に広がり、茄子のとろみと鯛の上質な旨味が絶妙に絡み合いました。

お味噌のねっとり具合と風味が直球で、なかなか好みのものでした。

ちりめんじゃこと丁寧な和風だしのお茶漬け。

心が落ち着きます。

最後の甘味は「薄い豆のアイス」。

豆の風味がふわっと香り立ち、舌触りは驚くほどなめらか。

しつこさのない自然な甘みが、余韻として心地よく残りました。

一品一品に確かな技と素材への敬意が感じられ、まさに“本物”の懐石料理を味わう時間でした。

お会計は6人で55,400円。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆
  • 一言:ミシュランの実力、ここにあり。

かみむら様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!