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並んでも食べたい理由がある。津市『はし家』の備長炭地焼きうなぎ全レポ

公開日:2026年03月25日

備長炭地焼きうなぎが食べられるはし家

こんにちは、ケンチェラーラです。

三重県に来たら、うなぎを食べないのはもったいない。

なかでも津市は、人口あたりのうなぎ専門店が全国トップクラスと言われるほど、うなぎ文化が深く根付いた街です。

そのなかで70年以上にわたって行列が絶えない店が、大門にある「うなぎ料理 はし家」。

食べログ うなぎ百名店に選ばれ、全国放送でも話題になった名店です。

この記事では、備長炭地焼きへのこだわりや津市のうなぎ文化の歴史から、メニューの選び方・店内の雰囲気・アクセスと駐車場まで、はし家のすべてをまとめました。

「本当に並ぶ価値があるの?」という疑問にも、実際に食べた正直な食レポでお答えします。

ぜひ最後まで読んで、訪問前の参考にしてください。

それでは、ペロペロしていきましょう!

お店情報
営業 【火】11:00 – 14:30(L.O. 14:00)昼のみ/祝日は昼夜営業
【水〜日】11:00 – 14:30(L.O. 14:00)/16:30 – 20:30(L.O. 20:00)
※売り切れ次第終了
定休日 毎週月曜日・第2火曜日(祝日の場合は変動あり)
電話 059-228-4925
予算 昼:¥2,000~¥2,999 / 夜:¥3,000~¥3,999
場所 三重県津市大門4-10
備考 駐車場あり(第3駐車場まで完備)/宴会予約可/席の予約不可(宴会を除く)
エレベーター完備(3世代利用可)
リンク 公式HP




創業70年、津市の老舗『はし家』が守り続ける備長炭地焼きの世界

お店の外観

津市でうなぎを語るとき、はし家は外すことができません。

昭和28年の創業以来、大門の地で焼き続けてきた職人の味は、食べログ うなぎ百名店にも選ばれ、いまや全国からファンが訪れる老舗となりました。

備長炭による関西風地焼きの技術と、津市ならではのうなぎ文化の歴史が重なり合って、いまの「はし家」という唯一無二の存在が生まれています。

老舗と聞くと少し敷居が高く感じるかもしれませんが、はし家はいたって気さくな雰囲気。
地元の方が家族で、仕事帰りに、ふらっと一人で——そんな日常の延長線上に、この店があります。

食べログ百名店・テレビでも話題——はし家が全国から選ばれる理由

テレビでも紹介される老舗の名店

2022年に食べログ うなぎ百名店へ選ばれたことで、はし家の名は全国のグルメファンに広まりました。

2020年放送の『バナナマンのせっかくグルメ!!』では津市が「隠れたうなぎの激戦区」として紹介され、はし家の特上う御飯がテレビを通じて全国へ発信されています。

中京テレビ『PS純金』でも取り上げられ、地元・東海エリアからの支持も盤石です。

全国メディアと地域メディア、双方から注目を集め続けるのは、70年以上積み重ねてきた実力があればこそです。

備長炭×地焼きが生む、皮パリ・身ふわの秘密

備長炭で地焼きしたうなぎ

はし家のうなぎが「ほかとは違う」と感じさせる理由は、関西風の「地焼き」にあります。

蒸しの工程を加える関東風と異なり、腹開きにしたうなぎを直火でそのまま焼き上げるため、外はパリッと香ばしく、中はふっくらという独特の食感が生まれます。

その火を支えるのが備長炭で、遠赤外線効果でうなぎの旨味を閉じ込めながら一気に焼き上げます。

職人はうなぎ一尾ごとの厚みと脂の乗り具合を見極めながら、数秒単位で火加減を調整しています。

家庭では決して再現できないこの香ばしさが、はし家に通い続ける理由です。

炭火の香りが漂う中で運ばれてきた丼は、見た目だけで食欲が一気に高まります。
口に入れた瞬間に備長炭ならではの風味がじんわりと広がり、気づけば丼が空になっています。

なぜ津市でうなぎが日常食になったのか

うなぎの生息地だった津市

津市には四つの主要河川が伊勢湾へ注ぎ込んでおり、その汽水域はかつて天然うなぎの豊かな生息地でした。

城下町・宿場町として栄えた江戸時代から、うなぎはスタミナ食として市民の食卓に根付いていきます。

1930年代には市内に200以上の養鰻業者が存在しましたが、1959年の伊勢湾台風が決定打となり衰退が加速し、現在では養鰻池はひとつも残っていません。

それでも「うなぎを日常的に食べる」習慣は途絶えることなく、いまも20軒以上の専門店が軒を連ねています。

はし家はその文化が盛んだった昭和28年に産声を上げ、70年以上にわたって津市のうなぎ文化の灯を守り続けてきた存在です。




はじめてでも迷わない、おすすめメニューと値段

メインのうなぎ丼は、小・中・上・特上の4段階でうなぎの枚数が変わります。

はじめての方には肉厚なうなぎが4切れのる「上うなぎ丼」がおすすめです。

特上(う御飯)はご飯の中にもうなぎが隠れている埋没型のスタイルで、最後の一口まで旨味が続きます。

一品料理では、うなぎを芯に巻いた「うまき」と、蒲焼ときゅうりを合わせた酢の物「うざく」が特に人気です。

数量限定の「きも焼き」や「からし和え」は早い時間帯に売り切れることもあるため、気になる方は席についたらすぐに注文を。

セットの肝吸いは上品な出汁が効いており、創業以来継ぎ足してきた甘めのタレとともに、うなぎの味をより深く引き立てます。

一人でも家族でも使いやすい店内

店内の様子

入口に近づくと備長炭の香ばしい香りが漂い、それだけで食欲が高まります。

1階はテーブル席の食堂スタイルで、一人でのランチにも気軽に利用できます。

2階には広い座敷席があり、子連れ家族でもゆったりと過ごせます。エレベーターも完備されているため、小さな子供連れや足腰が不安な方も安心です。

3階は宴会場として利用でき、法事や忘年会など大人数の席にも対応しています。

鰻屋特有の煙の充満も気になるレベルではなく、匂いが付きにくい点も好評です。




車で安心!アクセスと駐車場情報

はし家の駐車場

車の場合、店舗前と近辺に計30台分の無料専用駐車場があります。

ピーク時に満車の場合は、徒歩100〜170mの範囲にコインパーキングが複数あり、24時間最大500〜700円程度で利用できます。

電車の場合は、近鉄・JR津駅からバスで「三重会館前」停留所下車後、徒歩約5分が最もスムーズなルートです。営業時間は昼が11時〜14時30分、夜が16時30分〜20時30分で、定休日は月曜日です。

うなぎが売り切れた時点で営業終了となるため、確実に食べたい方は開店時刻に合わせて訪れるのが確実です。

実食レポ——最高過ぎるうなぎ丼

昔から足繁く通っている「はし家」さんに、この日もお邪魔しました。

注文したのは定番のうな丼です。

率直に申し上げて、これまで三重県内の多くのうなぎ専門店を食べ歩いてきた私の経験の中でも、このお店は間違いなくトップ3に入る特別な存在です。

関西風地焼きが生み出す食感は、まさに格別の一言に尽きます。蒸しの工程を挟まず、備長炭の直火でじっくりと焼き上げることで、身にはしっとりとした繊細な柔らかさが宿りながらも、口に運んだ瞬間にうなぎ本来の脂がふわりと溶け出すような、豊かなコクが口中に広がります。

備長炭ならではの薫香がタレの上品な甘みと絶妙に絡み合い、重層的で奥行きのある風味が最後の一口まで途切れることなく持続します。

この焼き加減の精度こそ、はし家を他店と一線を画す最大の理由だと確信しています。

うなぎ一尾ごとの厚みや脂の乗り具合を瞬時に見極めながら火加減を調整する職人技は、長年の積み重ねなくしては決して到達できない域のものです。

三重県内のさまざまな名店でうなぎをいただいてきた経験から言えば、この焼きの完成度は他店では容易に再現できないと断言できます。

肝吸いもまた、特筆に値します。親指ほどの大ぶりな肝が丁寧に処理され、澄んだ繊細な出汁の中に静かに鎮座しているその佇まいは、三重県内随一と言っても過言ではないでしょう。

濃厚な旨みをしっかりと持ちながらも雑味がなく上品な仕上がりで、うなぎの余韻を穏やかに引き伸ばしてくれます。

昨今の物価高の影響を受け、価格は少しずつ上昇しています。それでも、この完成度に対する対価として十分に納得のいくものです。これからも変わらず通い続けたいと、心からそう思わせてくれる、本物の老舗の実力がここにあります。

  • 満足度:☆☆☆☆
  • 味:☆☆☆☆☆
  • 一言:マジで美味いお店

はし家様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!