【ミシュラン掲載】四日市の隠れ家「麺屋オーラム」で味わう、無化調×塩×鶏白湯の黄金スープとは?
こんにちは、ケンチェラーラです。
三重県四日市の住宅街にひっそりと佇む「麺屋オーラム」は、一見ラーメン店とは思えないカフェ風の佇まい。
けれど、その見た目に反して中身は本格派。
黄金色に輝くスープと無化調への強いこだわり、そして2019年にはミシュランガイド東海版にも掲載された実績を持つ、まさに“隠れた名店”です。
本記事では、そんな麺屋オーラムの魅力を余すところなく紹介します。店主の想いが込められた一杯を、ぜひ一緒に味わってみてください。
それでは、ペロペロしていきましょう!
営業 | 11:00~14:30 / 17:30~21:00(L.O.20:30) |
---|---|
定休日 | 水曜日 |
電話 | 非公開 |
予算 | 昼・夜:~¥999 |
場所 | 三重県四日市市西日野町606-7 |
備考 | カード不可・電子マネー不可 |
リンク | 食べログ店舗ページ |
目次
ミシュラン掲載店「麺屋オーラム」の魅力とは?
三重県四日市の住宅街に佇む「麺屋オーラム」は、見過ごしてしまいそうな外観ながら、実はミシュランガイド東海版にも掲載された実力派ラーメン店です。
店舗の名はラテン語で“金”を意味する「Aurum(オーラム)」から名付けられ、まさにその名にふさわしい黄金色のスープが看板商品。
無化調で仕上げた丁寧な一杯は、グルメ通や地元民からも高い支持を得ています。
ミシュランガイド東海版に選ばれた理由
2019年の『ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 特別版』で「麺屋オーラム」はミシュランプレートを獲得。
その背景には、化学調味料に頼らず、動物系と魚介系の素材から丹念に旨味を引き出す店主の哲学があります。
鶏白湯と魚介出汁を掛け合わせたスープは、豊かな風味と後味のキレが共存し、ミシュランの評価基準である”良質な食材”と”確かな技術”を満たしています。
地元民が推薦する隠れ家ラーメン店|店主のこだわりと歴史
2012年10月にオープンした麺屋オーラムは、当時まだ若かった店主がひとりで立ち上げたお店です。
理髪店だった建物を自らの手でリノベーションし、外観・内装ともに従来のラーメン店らしからぬデザインに仕上げました。
店主は寡黙ながら、食材の選び方、火加減、盛り付けまで一切妥協しない職人気質。その情熱は一杯の丼からも感じ取れるはずです。
特に「無化調」という難題に挑み続ける姿勢が、今も多くのラーメンファンを惹きつけています。
- 「麺屋オーラム」は、四日市市西日野町の閑静な住宅地に位置し、地元客の間では“隠れ家的存在”として知られています。
- ラーメン激戦区とも言えるこの地域で、独自の無化調・淡麗系というスタイルを貫いてきたことで、「地元民がおすすめするラーメン店」として評判が高い印象です。
無化調で味わう、塩・魚介・鶏白湯の絶妙なハーモニー
一口目からふわっと広がる鶏のコク、そしてその後にじんわり追いかけてくる魚介の旨味。
麺屋オーラムのスープは、長時間炊き出した鶏ガラと魚介からとる出汁がベース。
そこに香味油(鶏油)を一滴加えることで、スープ表面に芳醇な香りとコクをプラスしています。
透明感のある黄金色の見た目も印象的で、見た目の美しさと味の力強さを兼ね備えています。
動物系と魚介系の絶妙なバランスで作られたスープで、県内で唯一無二の味わいとなっています。
塩ラーメンは特に人気が高く、その澄んだ黄金色のスープにチー油の香ばしさが重なり、他にはない深い味わいを演出しています。
塩ダレはまろやかで角がなく、魚介の風味を引き立てる構成。後味は驚くほどすっきりしており、「無化調でここまでの旨味を表現できるのか」との声も多く、スープを飲み干す人も少なくありません。
麺屋オーラムのメニューと価格帯をチェック
メニュー構成は極めてシンプル。
塩ラーメンと醤油ラーメンの2種類のみで、余計な派生メニューを省くことで一杯一杯の完成度を追求しています。
特製ラーメンや大盛りの選択もあり、価格帯も非常に良心的です。
初訪問で迷ったら、まずは「塩ラーメン・全部のせ」がおすすめです。
スープの透明感と旨味、香味油のバランスが見事に融合した一杯は、店主のこだわりが最もよく表現されたメニューです。
一方で、よりしっかりとした味わいを求める方には「醤油ラーメン・全部のせ」が好評。
いずれも1,000円以内に収まる価格帯で、大盛りにしても+100円程度。サイドにチャーシューご飯を加えても1,300円以内と、満足度と価格のバランスが絶妙です。
トッピングを全部のせた「特製ラーメン」は、味玉、海苔、追加チャーシューが乗り、満足感たっぷり。それでも価格は1,000円前後に収まるというコストパフォーマンスの高さが光ります。麺大盛りも+100円程度で対応してくれるのがありがたいです。
塩ラーメンは、透明感のあるスープとまろやかな味わいが特徴。一方の醤油ラーメンは、コク深く香ばしいタレが決め手で、しっかりとした味わいを求める方に支持されています。どちらも同じベーススープを使用しているため、素材の味が際立ち、食べる人の好みで選べるのが嬉しいポイントです。
女性一人でも入りやすい、カフェ風の店内
麺屋オーラムは、ラーメン店とは思えないほどスタイリッシュな外観と内装が魅力のひとつ。
白壁と丸窓の外観は一見すると美容室やカフェのようで、女性一人でも気兼ねなく入れる雰囲気づくりが徹底されています。
店内は白と木目を基調とした落ち着いたトーンでまとめられ、席数も12席ほどとこぢんまりしている分、落ち着いて食事が楽しめます。
モダンで清潔感のある空間は、ラーメン店に抵抗のある方でも気軽に訪れられる工夫が感じられます。
一人でも入りやすいようにカウンター席が設けられており、厨房の様子を眺めながら食事を楽しめるのもポイント。
テーブル席は2人掛けと4人掛けが用意され、友人や家族連れでも利用しやすい空間です。
- 食べログでは安定して高得点を獲得し、「無化調なのに深い味わい」「毎回塩にしてしまうほど中毒性あり」といった口コミが多く寄せられています。
- RettyなどのグルメSNSでも「四日市で一番美味しい」と評されることも少なくありません。
麺屋オーラムへのアクセスと営業時間・駐車場情報
麺屋オーラムは、西日野駅から徒歩4分という好立地にあり、初めての方でも迷いにくい場所にあります。
店の裏手に3台~5台分の駐車スペースが用意されています。
ただしピークタイムは満車になりやすいため、時間帯をずらしての来店や公共交通機関の利用もおすすめです。
【実食レポ】Aurumの味を制覇!塩・醤油の全部のせを食べ比べ
カウンター越しに見える厨房には、白衣姿の店主がひとり。
言葉数は少なくとも、湯気の向こうで繊細な手つきがひとつひとつの工程に集中しているのが伝わってきます。
寸胴鍋の蓋をそっと開けると、そこから立ち昇るのは鶏白湯と魚介の重なり合った甘い香り。スープの火加減を確認しながら、店主は片手で麺を手早くほぐし、もう片方で香味油の準備に入ります。
器の温め、麺の湯切り、具材の配置…すべての動作が淀みなく、しかも美しく無駄がありません。
驚異的なことに麺を茹でる時間については、タイマーなどは用いずに感覚で行っていました…。
その姿は、もはや職人というより舞台で踊るソリストのようで、食べる前から“期待を超える一杯”が目の前で仕上がっていく感覚に、思わず背筋が伸びるほどでした。
大鍋で白く濁る鶏白湯スープは、丸一日かけて鶏ガラやモミジ、魚介節から旨味を丁寧に抽出したもの。
香味油には鶏油を独自に調整し、温度・量ともに最適なタイミングでスープに加えることで、味の奥行きを最大限に引き出します。
麺を茹でる湯も一杯ごとに新しいタイミングを見計らい、張りとコシが絶妙な状態で丼におさめられます。
まずは塩ラーメンの全部のせ。
丼の表面には黄金色のスープが輝き、白髪ねぎとレアチャーシューの彩りが映えます。
ひと口すすれば、鶏のふくよかな旨味と、ほんのりとした魚介の風味がふわっと広がり、香味油のまろやかなコクが鼻腔を抜けていきます。
塩ダレは角がなく、まるで天然の塩泉のように柔らかく舌に溶け込みます。
チャーシューは厚切りながらしっとりとした食感で、噛むごとに肉汁がスープと溶け合い、味の一体感を感じさせてくれます。
味玉の半熟具合は完璧で、割った瞬間にとろりと溢れ出す黄身がスープと混ざり合うと、まるで新しいソースが完成したかのような味変が楽しめます。
続いて醤油ラーメン。
見た目は深い琥珀色のスープに、黒みがかった香味油が重なり、立ちのぼる香りはどこかロースト感すらあります。
飲んだ瞬間、芳醇な醤油のコクが広がり、鶏の旨味と合わさって厚みのある味わいに。
塩に比べて濃密で、ひと口ごとの満足度が高く、麺との絡みも抜群です。
麺はやや細めながら芯がしっかりとしており、スープをよく拾い上げ、口の中でじわりと広がる小麦の香りとともに喉をすべります。
どちらも甲乙つけがたい完成度で、それぞれが主役になりうる存在感でした。
- 満足度:☆☆☆☆
- 味:☆☆☆☆
- 一言:まさに四日市の金星と言えるラーメン店
Aurum様、最高の食事をありがとうございました。
本日も最高のペロペロでした!